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第3話ー2 奈落の女魔導戦士:2

 俺の目の前にいるアリシェラと名乗るこの世界の住人。

 魔導戦士冒険者という聞き慣れない肩書きを持つ、アリシェラ。

 この人を信用してもいいのだろうか?



「なるほどね。君はコトダマと呼ばれる国内の学徒として、学舎へ行った。それから朝の9刻から昼の12刻まで学舎内の教学室で学び、昼の休憩後、昼の1刻に教学室へ入った時、オルタシェイラ王が学室に張ったと考えられる勇者召喚の秘術陣に巻き込まれ、この世界に来た結果、今ここにいる……つまりそういうことだよね」


「まあそんなところだ、アリシェラさん」



(この世界の時間の読み方は、朝の9刻が朝9時、昼の12刻が正午、昼の1刻が午後1時か……)



「アリシェラでいいよ、君の名前は?」


「分かった、アリシェラ。コトバ、俺の名前はコトバ。で、コイ――」

 


《『おい! 命の恩人に対してコイツとはなんだ? ワタシの名前はワドラだよー! よろしくねー、アリシェラ!』》



「聖霊様の名前はワドラ、君の名前はコトバ……まさか異国の勇者召喚された少年が、奈落流刑地を彷徨っているなんて……コトバ君はこれからどうするの?」


「これからか……とりあえずこの奈落流刑地を脱出して、俺が本来いるべき日常が待つ琴珠市に帰る」


「日常が待つコトダマに帰る、ね……どうやって?」



 確かに、奈落流刑地から脱出しても琴珠市に帰る方法が無ければ、帰ることは不可能だ。



「それは……奈落流刑地から脱出したあと考えるよ」


「ふぅん……ならさコトバ君、とりあえずここから出たら、まずはオルタフェリアへ一緒に行こう」



 アリシェラが開いた手を俺に差し伸べた。



(アリシェラの故郷、オルタフェリアか……、オルタシェイラの王都に戻るよりかは、得策だな。)



「アリシェラ……あなたは信頼できそうな感じだ」


「そう? コトバ君とはさっき会ったばかりなのにね」


「そうだな。とりあえずここを脱出したら、アリシェラと一緒にオルタフェリアへ行くよ」



 俺はアリシェラの開かれた手と反対側の手を差し伸べて、手を合わせた。



「決まりね! でも脱出よりも先に、あの不死身のアクスウルフを倒さないとね」



『ガァァァァァァ!』



 小屋の外からアンデアクスットウルフの咆哮が聞こえる。



「そう言えば、コトバ君はどうやって魔法を使っているの? 聖霊様の御加護?」


「それは……元々俺の勇者の特典がドレインだった、でもワドラと勇者契約して、ワードドレインに変えてくれた、からかな」


「ワードドレイン……ワードつまり言葉や魔法詠唱をドレインして、自分のモノにしてしまう能力かな……」


《『はいはいー! 正解だよー、アリシェラー!』》


「なんと! だから聖霊ワドラ様がコトバ君のドレインをワードドレインに変えた…………なるほど、私の推測が正しければ、その力を得たコトバ君をオルタシェイラ王、いいや世界中がコトバ君を警戒するかも、だね」



(世界中が俺の力に警戒する? なぜなんだろうな)



「……とりあえずここから脱出してから考える、か……じゃあコトバ君、出発する準備はいい?」



 俺はステータス画面に映る表示を見た。


【LV.10/INF HP 80/100 MP 180/INF】


 アリシェラが応急処置してくれたおかげか、HPが回復してる。



「ああ大丈夫だ、行こうアリシェラ」



 小屋を出た俺達は、アリシェラの光を照らす魔法で、アンデアクスットウルフを倒し、奈落流刑地から脱出する為の出口を探す探索を始めた。



(アリシェラのワード魔法がドレインできないのはなぜなんだろうか)



 第3話ー2 奈落の女魔導戦士:2 完

 第3話ー3へつづく!

【七色言刃のワードライブラリ】

 ・スキャン ・ソニック ・カース 

 ・ヘヴンリークレンジングソニック 

 ・ソニックスキャン

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