↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/23

第3話ー1 奈落の女魔導戦士:1


 《『七色ぉ〜、俺達はチートスキルでぇ〜、お前はぁ〜、ハズレスキィル〜! 負け犬乙ぅ〜! バイバイ〜!』》


 なにが負け犬乙だ!

 お前達が得た勇者の特典が、たまたまチートスキルだった。

 俺が得た勇者の特典だけが、たまたまハズレスキルだった。

 それだけのコトだろーが!



《『コトバ、さっさと起きな』》



 ワドラか……。

 俺はいつか必ず、日本へ帰る。

 日本に帰って、妹の琴葉への誕生日プレゼントを買って、必ず渡す!

 たとえ何年かかってもだ!



《「うーん、困ったな……あんなトラップに引っかかってからの奈落流刑地、からの死なないアクスウルフ、からのこの異国の少年……どう依頼主に報告すれば……」》



(……トラップ? ……死なないアクスウルフ ……異国の少年? ……依頼主?)



 ワドラとは違う女性の声と共に、瞼をゆっくりと開けた。



「う……ここは? ……あの小屋の天井、明るい?」


「良かった! 目が覚めたみたいだね」


 兜を脱いでる……青みがかった銀色の髪?


「びっくりしたよー、キミ。私がアクスウルフと戦っていたら、いきなり探知のワード魔法が飛んでくるんだから……、でもそのおかげでアクスウルフが逃げて、助かったんだけどね」



 ソニックスキャン……、逆に探知されてしまう恐れあり、か。


「……、俺はこの場所に追放されてから数時間しか経っていない、だからあなたが戦っていたアクスウルフと俺を斬ったアクスウルフは同じかもしれない」


「そうみたいだね。あのアクスウルフが持っていた斧には、真新しい人間の血がついていた……、でもここは追放された者の墓場と言われている奈落の流刑地っぽい……なのに奈落流刑地を彷徨う勇者召喚されたはずの異国の少年がいる、つまり……あのアクスウルフに斬られた、としか言いようがない」



 この人、かなり鋭いな……。


「あなたはなぜ、この流刑地に?」


「あー、それはね。オルタシェイラ王が仕掛けてきたトラップに嵌まったからかな……逆に聞くけれど、なぜキミはここにいるの?」


「ん? そう言えば……あなたはなぜ、俺の言葉が分かるんだ?」


《『ステータスオープンー! コトバ、それはワタシの力だよー! この戦士には心がある! モチロン、コトバにもねー! だから常時翻訳状態なのさ』》


「ふーんなるほど……キミが生き延びている理由は、その能力を見れる秘術の中に棲む、聖精霊みたいなモノの力も大きいのか」


「あなたには、ワドラが見えるのか?」


「その秘術はね、オルタシェイラ王が持つ、勇者召喚魔術によってこの世界へ渡って来た異国の者を識別する秘術だから、その精霊の姿を見れるのよ」


「なるほど……あなたは一体、何者ですか?」


「あぁー、自己紹介がまだだったわね、ハイこれ」



 俺が彼女に尋ねると、彼女は一枚の文字が書かれた黒い板を取り出した。



「私の名前はアリシェラ ・シニングス・ラングウォルド、オルタシェイラ大陸にあるオルタフェリア魔真国出身で、魔導戦士の称号を持つ冒険者よ」


(オルタシェイラ大陸、魔真国の魔導戦士の冒険者?)



 第3話ー1 奈落の女魔導戦士:1 完。

 第3話ー2へつづく!

 【七色言刃のワードライブラリ】

 ・スキャン ・ソニック ・カース 

 ・ヘヴンリークレンジングソニック 

 ・ソニックスキャン


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。