第2話ー1 奈落の斧狼:1
「ステータスオープン」
アンデソニックバットを、ワードドレインから造られた魔法で倒した俺は、目の前が真っ暗闇の世界である、奈落流刑地の出口を探している。
「この奈落流刑地の出口、本当にあるのかよ」
《『出口? コトバさー、出口なら真上にあるよー!』》
(出口なら真上にある? 本当だ、光が見える……でもあんな場所へどうやって行くんだ?)
「ジャンプのワードを持つモンスターからドレインしていたとしても、あの場所へ辿りつくのは無理、だよな……」
『ガァァァ! ガァァァ! ガァァァ!』
この咆哮は……さっき小屋にいたアンデアクスットウルフの咆哮か?
《『そういえばー、コトバを斬ったあのアンデアクスットウルフなら、コトバを殺せたと勘違いして、あの小屋から出て行った、また獲物を探して徘徊してるかもねー』》
(ほんの数時間前、自身の身に起きた事なのに、あの時斬られた感触が忘れられない)
「さっきまでの俺は無知で力も無いくせに、最後の抵抗だとイキって、ドレインして死にかけた。でも今は、日本に帰るための力をワドラと契約して得て、この現状を把握できてる……このステータス画面の光が届かない暗闇以外はな」
青いステータス画面から白いステータス画面。
もし国王と教室にいたチートスキルを与えられた奴らが、もしこのステータス画面とワードドレインの力を見たら、『忌々しい力を持つ貴様は、処刑台行きである!』なんて言い出したりしてな……。
「ワドラ。そう言えば、俺のステータス画面はどうなっているんだ?」
【七色 言刃 《ナナイロ コトバ》 18(男)】
【LV.10/INF HP 15/100 MP 180/INF】
【WL容量:INF WL保存済みスキル:4】
《『んー? コトバはなにが知りたいのかなー? もしかしてー、ワタシと刻想契約する前にあったはずの最大レベルに隠されたイミフーな表示が消えたことかなー?』》
「それもある。そもそもあの表示はなんだ?』
《『あーそれねー。コトバを縛りつけていた邪な契約魔術だったから、刻想契約した時にワタシが解除したよー』》
「はっ? そんなことができるのかよ」
《『ふっふーん、コクソウキは邪なモノとは刻想契約しないからねー、邪な力は打ち消せるのさ』》
「……つまり、奈落流刑地から脱出してアイツらと再会できたとしても、俺の敵となる可能性があるのか」
《『ま、今はー、この奈落流刑地から脱出することに専念したほうがいいよー、そのあとイミフーな【◇◇6】の秘密を教えてあげるよー!』》
「秘密か……、ああ、そうだな、今は奈落流刑地からの脱出することが先だ」
ジメジメしたカビ臭い真っ暗闇のこの場所。
早く脱出しないとな。
『ガァァァ! ガァァァ! ガァァァ!』
(あの斧狼……次は必ず!)
第2話ー1 奈落の斧狼:1 完。
第2話ー2へつづく!
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