↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/23

第4話―3 奈落に棲む不死の魔物:3

 大鎌蜘蛛からワードドレインしたワード:ステルスとソニックスキャンを組み合わせた新しいワード魔法:ステルスソニックスキャン。

 あの斧狼に勝つにはまず、情報収集が必要だ。

俺は頭上に手を翳した。


「ステルスソニックスキャン!」


「あれ? コトバ君、今なにかした?」


「ああ。ソニックスキャンを改良したワード魔法、ステルスソニックスキャンを周囲に放った」


「ソニックスキャン? あー、アクスウルフと戦っていた時に飛んできたコトバ君が飛ばして、私を助けてくれた探知のワード魔法ね」


「そうだ。あの時、ソニックスキャンを放ったまでは良かった、でもアリシェラに気づかれたからな」


「あー、それはね。魔導戦士は探知魔法の発動場所を巡れ……あれ? ちょっと待って」


「どうした?」


「あの死なないアクスウルフはなぜ、コトバ君の探知魔法に気づいたのかしら」



 確かに。

 俺のソニックスキャンにアリシェラが気づいたのは、本人が魔導戦士だからと言っていた。

 でもあの斧狼は、魔導戦士じゃなくてアンデットだ。



《『コトバはどうするのかなー?』》



「ワドラ……どうするもなにも情報がない」



 情報……、情報……。



「コトバ君、あれ見て……小屋がある」


 小屋?

 なぜこんな場所にまた、あの小屋があるんだ?



「コトバ君、どうするの?」


「とりあえず……あの小屋に行ってみよう」


「ええ。慎重に、気をつけて行きましょ」


「ああ、分かった」



 あの灯のない小屋、大丈夫だろうか……。



 ◇奈落流刑地 小屋前◇



「スペルズ《サーチラ》……うん、アクスウルフの反応は無いわね」


「じゃあ、中に入っても大丈夫だな」



 とりあえず中に入ってしばらく休もう。



「じゃっ、コトバ君、開けるよ」


「アリシェラ、頼む」



 アリシェラによって開かれた小屋の中は、俺が最初に入った小屋とは違い、然程も荒れてはいなかった。



「ふぅー、これなら……コトバ君」


「なんだ? アリシェラ」


「少しだけ休もう、でも灯りを灯したら、アンデット化した魔物やアクスウルフに気づかれるかも、だから聖精霊ワドラ様をお――」



《『ステータスオープン! アリシェラ、呼んだー?』》



「わっ! ……聖精霊ワドラ様……」


《『アリシェラ? どうしたのー?』》


「なんでもないですよ。でもなんだか不思議な気分、異国の少年の勇者と魔導戦士の私が、一緒に奈落流刑地の出口を探している、なんてね」


「そうか? 俺はここに来るまで、異世界なんて信じていなかったし、それに数時間前の俺の目の前に映っていた光景は、明るい世界だったからな」


「コトダマという国から勇者召喚された、少年か……とりあえず向こうに座って外を見ながら休んでいるから、なにかあったら声をかけてね」


「ああ、分かった」


 静かだな。

 俺が最初に斧狼に斬られたあの小屋とは大違いだ。


《『コトバ、お前はステータスを確認しなくてもいいのか?』》


「ワドラ、お前が今も俺に見せてるだろ?」


《『そうだったな、何かあったら起こしてやる、だから今は少しだけ休みな』》


「ああ」


 俺はステータス画面の中にいるワドラを見ながら、ゆっくりと目を閉じた。



(琴葉……コトにぃは、お前と父さんと母さんの元へ……必ず帰るからな!)


【LV.30/INF HP:125/250 MP:300/INF】

【WL容量:INF WL保存済みスキル:7】




 第4話―3 奈落に棲む不死の魔物:3 完

 第5話―1へつづく!

【ワードライブラリ 保有ワード一覧】

 [・スキャン][・ソニック][・カース]

 [・ステルス][・ハント]

 

 【ワードライブラリ 保有KS式WM一覧】

 [・ステルスソニックスキャン]

 [・ヘヴンリークレンジングソニック]

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。