表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/34

31、合流

カイトの気配を頼りに直走り、辿り着いた先で見たのは


「先陣!くるぞ!!後方は支援の準備ー!!」


数百といる魔獣に囲まれたカイト達の姿でした。

と、その時数匹の魔獣がカイト達の死角より飛び掛からんとしているのに気づき、咄嗟に風の結界を張りました。


「風の精に命ずる!風の守りで彼らを囲え!!」


グアァァァァアーーー!!!


「!?姫様!!どうしてこちらに!!?

危険ですからお戻り下さい!!」


「私はもう来てしまったのです!カ、カイトこそ大事ないですか!?」


初めて目にするスタンピードや魔獣の数に圧倒されて、今更ながらに震えがきてしまったのですが•••

それよりもカイトが無事な姿に心底安堵しました。


そして周囲より獲物を前に目を赤黒くギラつかせる魔獣達は、こちらの隙を狙っているようです。

魔獣になると程度はあれど、知能がつくとの話は本当だったようです。

本能で生きる獣は、直感が優れておりすぐに集団の中から一番の弱者を見つけます。

そしてそれは、ここも例外ではないと魔獣に狙いを定められた眼を向けられ感じました。

これ以上カイトの足手まといになってはいけない。でも何か、何かないでしょうか•••!


騎士の心得を頭の中で思い浮かべるも、全く良い案が出てこない自分に腹が立ってしまいます。


私の使える魔法と言えば、風のみ。

結界などの支援や防御系魔法でカイト達の助けになど••••防御?

はっ!そうか、防御は使い方によっては最大の攻撃にもなります!

風の防御に攻撃合わせれば、きっといけるばずです!!

ほとんどの人は単体ではなく二属性は持っている人が多く、それを合わせて使うのを合成魔法と言います。

ですが、大掛かりな魔法を用いる時には他の人と合わせて行う、混合魔法が存在します。

そして、それは今私が思いついた魔法には最適な魔法



「カイト!大台風魔法です!!私に意識がいっている今のうちにカイトと私で混合魔法しましょう!!」


カイトは私の提案に目を見開き驚いていましたが、すぐさま状況を理解し判断したようです。


「!!魔力はまだ大丈夫なのですか!?」


「私はまだ大丈夫です!行きます!!」


私の風属性疾風とカイトの得意な水属性流水を合わせた混合魔法、大台風は合わさる事で発揮する大規模魔法です。

まだ一度もカイトと合わせた事はありませんが、小さな頃から共に過ごしてきたカイトとならば息が合うはずです!


〝武を学ぶとは己に負けぬ心を磨く事。知を学ぶとはより視野を広くする事。〟

ギルベルトお爺様の言葉が頭の中で蘇りました。えぇ、そうですねお爺様。

お爺様ありがとうございます!


「風の精に命ずる!最大出力 疾風!!」


「水の精に命ずる!最大出力 流水!!」


ビュオオオオオオオオーーー

ドッブァアアアアアアーーー


カイトと共に魔力を最大出力にして魔獣全体を取り囲むほどの威力で、大台風魔法が発現しました。


「姫様!カイト!!ーーー ーー!!」


あまりの威力で仲間の声すらかき消されてしまいましたが、気持ちは通じています!

絶対にカイトや皆んなを守る!!


大規模魔法の維持やコントロールは額から汗が流れるほどキツいけれど、負けない!!!


グアァァァァアギュガアアアアアーーー!!!


混合魔法により魔獣が散り散りになるのを見ながら、限界となるまで全力で行使した。




そして数分にも数時間にも感じた魔力の放出。魔法が収まり周りを見渡すと、魔獣の姿が塵と消えていました。


「ハァ、ハァ•••••••やった?のですね??」


息も絶え絶えでしたが、塵と消えた魔獣を見て途端に嬉しさが爆発してしまいました。


「カイト!やりました!!私にも、カイトや皆んなを、守る事が、出来ました!!!」


「ハァ、ハー、姫様お願いですから、今後無茶しないで下さいよ。心臓がいくつあってもたりません。」


うふふ!私は今とても充足感に満たされています。

今なら空も飛べそうです!


「カイ、•••••!?」


カイトへ再度振り返った時、一際大きな魔獣が突撃してきたのが見えました。

先程最大出力で魔法を打ったばかり、私もカイトも次を打つ事なんて•••無理。

けれどこのままだったらカイトを失ってしまうかもしれない!そんな事はダメ!!


その時、あの騎士伝が過ぎりました。

少女は大切な人の為に、戦争を終わらせる為両目を戦神ラドーンードラゴンーへと差し出したそうです。

戦神ラドーンに両目を差し出し、視力を失った少女を哀れと思っていました。

でも、今気づきました。それは愛ある行動だったのだと。

大切な人の命を守るためならば、少女は自身を戦神に捧げたのだと。


自然と両膝を付き神に祈りを捧げるような姿勢となり、言葉がついて出てました。


「この地に潜みし風の精、我に力を••••

何人も侵入しす事を禁ずる、烈風結界!!」


今この時を守れるのなら、私はあなたに捧げます。この生命を糧に!!


閲覧いただき、ありがとうございます。

誤字・脱字等ありましたら都度訂正していきます。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ