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例えば男女比1:30の世界で、例えばそんな世界だからこそ免罪符で女の子に……とかないんだがっ!【アイスピックでそれを突き刺せよっ!!】  作者: Nomulesse oblige
第二部

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ある女の手記

 〇月三日。


 珍しく何かを書いてみようと思えた。

 だから、書いてみたけれど、特に書くことはなかった。今日はこの辺にしておこうと思う。


 〇月五日。


 もう既に、二日も経過してしまった。初めておいて、こんなやる気のないのは三日坊主に頭が上がらないものである。しかし、今日は打って変わって書くことがある。 

 かねてより、応募をさせていただいていた会社に合格をした。技術者という点である。私の配偶者は既に死んでしまったのだ。だから、働かなければ、食いつなげない。息子と、娘がいて、家族に腹いっぱい食わせてやるのが私の使命だった。


 〇月六日。


 初出勤。社内を見て回った。綺麗な施設であった。給湯室のお茶菓子も素晴らしい品ぞろいだ。しかし、地下階は言ってはならないと言われた。社内では特別な人しか入れないと言われた。もしかして、賄賂やらなんやらが隠されているのかもしれないと戦々恐々したものだ。それ以外は特に留まるところはなく、上司の人も別に悪くはなかった。やっていけそうだと現時点では思う。


 〇月八日。


 今日から実働だと言う。プログラムは組んだことがあったけれど、意味の分からない指示をする。こんな変な設定で誰も文句を言わないものだ。


 〇月十八日。


 全く家に帰れない日々が続いたけれど、今日は帰れる。

 しかし、何をしていたかすらも公言をしてはならないと言うことである。こんなどこの馬の骨と知れない奴にそんな巨大プロジェクトを任せて貰えることは素直に嬉しかった。


 〇月十九日。


 今日は我が愛しの息子、娘たちとショッピングへと向かった。

 娘は馬鹿みたいに燥いで、それをたしなめる息子はいつ見ても微笑ましい限りだ。息子はマイペースだとか、引っ込み思案とか自分でいいながらも、娘に付き合っている。我ながら出来た息子である。だが、勢いで買ったその全自動卵割り機はどうするんだ?


 〇月二十日。


 あんな楽しいことがあった日の後に仕事をすると落差で可笑しくなりそうだ。早く息子、娘の顔が見たいものだ。


 〇月二十四日。


 計画の前倒しが勧告された。

 こんなに激詰まりのスケジュールを更に早めるなんて、上はどうにかしている。私が良く仲良くしているその上司と一緒に抗議をしてみたのだけれど、どうにも一蹴された。


 〇月二十五日。

 

 職場の同じプログラミング担当の小さな女の子がぶっ倒れた。弱弱しいが、いつも男のように振舞う彼女だったけれど、体は追いついてないと言うことだ。しかし、救急車が呼ばれることはなく、どこかへ連れ攫われた。


 〇月二十七日。


 計画は止まったが、スケジュールが変更されることはなかった。

 つまりは、どうにかなってしまうということだ。

 

 〇月三十日。


 会社のオフィスに見慣れない児童だった。

 その児童があの良く分からない地下室へと招き入れられている。ちらりと見た私と少しだけ目が合った。もの欲しそうに何かを眺めて来た。それに母性的本能が湧いてしまったのだ。


 ×月三日。


 私は児童のことが気になって、仕事が全く手が付けられずにいた。だからだろう。いつもは温厚な上司に叱られてしまったのだから。


 ×月四日。


 今日も今日とて仕事に手が付かないようではもう勘当ものだろう。だから、その上司に聞いてみたけれど、そんな人は居ないと言われた。地下室のことを聞いてみたけれど、それは禁句だったらしい。給料が減らされた。


 ×月五日。


 ここの行動力は異常だっただろう。

 私は好奇心に駆られて行っただけ。私は地下室の、前に立つだけで良かったのだ。それで気が済んでしまうから。


 ×月六日。


 それが上司にばれてしまってまた減給だった。入ってはいないし、何もしていないと言うのに。


 ×月八日。


 給料の振り込み日だったけれど、思ったよりも少なかった。私がやらかしばかりするからだろう。済まない。こんなダメダメな人で。


 ×月十日。


 適合者試験に合格しました。そんな通知が会社から送られた。

 私は一つも試験など受けていないが、昇給するようだ。これで、どうにか食いつなげていけそうだと、それはそれは嬉しくなった。それはおまけに嬉しみで地下室へと案内されるらしい。


 ×月十一日。


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 ×月十二日。


 私がどうにかなっても、あの児童なら、どうにかしてくれるはず。

 利用してしまったようだけれど、それでも仕方がない。



 ×月十三日。




 ×月十四日。



 ×月十五日。



 ×月十六日。



 ×月十七日。


 

 ×月十八日。




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