17.王配決定!
「商人の方はお帰り願います」
「サンドラ、あの人と何を話してたの?」
「どの国でどんなものが売れるとかそんな話よ。異国語の数もあの人は少なかったでしょ?商売で買い付けに行く時は通訳を雇うのよ。だからだと思うわ」
「どうして私を信用した?」
「会話の途中で異国語の種類を変えても会話についてきていたでしょう?なかなかできない芸当よ?」
8か国語くらい話していたらしい。
「あと、貴方と異国の文化について話すのは楽しかったわ。私は本でしか知らないから」
「あの……私の王配になってください‼」
サンドラ頑張ったね。……でもみんないる前だよ?陛下…眉間の皺の数が増えてます。
「私で良ければ、喜んで」
もう陛下もグチグチ言わないし、よかったよかった。
「あ、そういえば!王配教育をこの国で受けてもらいたいんだけどいいかな?」
「私は構いませんが……1回ウエストクール王国に戻ってからにしようかと」
いきなりだもんね。
「その帰国にサンドラ王女を連れて行きたいのですが構いませんか?家族に紹介したいのです」
「まぁ、気持ちはわかる!こんなに素晴らしい女だと紹介するんだろ?」
「もちろんです!」
若干、陛下の圧力も感じるがまぁ結果オーライってことで。
サンドラの王配問題はとりあえずの解決を見た。
「~♪♪」
「サンドラ、ご機嫌ね?」
「だってぇ、素敵な婚約者様(両親公認)が彼の実家に行くのを認めてくれて、もうすぐ行けるんだも~ん。きゃ~!!」
「えーっと。サンドラ。貴女は賢いからわかってるでしょうけど、貴女の見た目は13才。デビュタントもまだなのよ。そんな幼い子として周りは見るのだから、気を付けるのよ?」
「わかってるわよー。自分がまだまだ幼いってことくらい!いいもん、そのうち母様もビックリのナイスバディになるんだから!」
「はいはい、頑張ってくださいね」
「本当なんだからー!」
そうやってムキになるところはまだまだ子供らしくて可愛いんだけどなぁ。知的勝負じゃ敵わないなぁ。
「あ、お義母様。と呼んでよろしいのかな?」
「構わないわよ、私はラクトって呼んで構わないかしら?それで何の用?」
「あの…、親子関係なのですが……。こんなところじゃなんですから、応接室にでも行きましょうか?」
何?私とサンドラの関係?親子よ?
「えーっとですね。サンドラ王女を含む三つ子はお義母様と前・国王陛下との間にできた御子で間違いはありませんか?陛下とサンドラ王女の関係は義兄妹ですよね?」
うーん、真実なんだけどコレは共有すべきことだよね。
「そうよ。私がふしだらな女というわけじゃなくて、ちょっと事情があってそんなことになってるのよ。下に生まれた双子は陛下と私の間に生まれた子よ?サンドラも使用人とかいないと陛下の事を‘義兄さま’って呼ぶし。
事情…えーっとまず、私がオジサマ好きというのが根底にあるのよ。それで、まだ若い頃よ?翌日はどこの誰ともわからない人に嫁入りするくらいなら、この夜会で会った素敵なオジサマに純潔を捧げるわ!って勢いで…ね?」
「顔を見ればわかるでしょうに」
ちょっと呆れてない?よくよく考えればそうなんだけど、状況よ。
「よく考える余裕もなかったのよ!で、妊娠したのよ。それでのん気に生活してたら、国王が亡くなったって今の陛下がやって来たのよ。その後、私は陛下と結婚。三つ子は陛下と私の間で産まれてました~ってことにしたのよ」
「なんか複雑ですね。」「まぁ、若気の至り?そういえばなんで知ってるの?」
「公然の秘密みたいな感じです。本当なのか私は確かめただけです」
そんなに広まってるんだ―――私は尻軽とか悪女とか思われてるかもしれないんだ。
「ねぇ、私の事は悪女とか広まってるの?」
「親子関係について広まっているだけで、個人についてはなんとも言われていませんよ。知っているのは各国の上層部だけでしょうし」
十分全世界に広まっている―――!!!
「私の事情とかは広まってないのよね?」
「さっき知りました。お義母様のオジサマ好き」
もうオバサンだからオジサマもクソもないわよ。若い時の話ねぇ。
「サンドラの事よろしく頼んだわよ。あれでも13才だから、守ってあげてね」
「かしこまりました」
「あー!母様だけズルい!!」
何がよ?廊下で会ったから話をしているだけよ?
「ラクトフェン王子。あの…俺に剣術を教えてください!」
「私は護身術程度しかできないけどいいのかい?」
「その筋肉質な体幹!絶対に鍛えてると言ってます!」
誰が?脳筋でしょうにアレックス~!
よかったね、サンドラちゃん!私も一安心です。




