15.~サンドラ視点
こんなに理想的な人っているんだなぁ。
イケメンで包容力がありそうで、物腰も穏やかで、背だって高くてそれにそれなりに筋肉もついてるみたい。なんか武道してるのかな?
「ラクトフェン様とお呼びしても?」
「構いませんよ。では、私はサンドラ様とお呼びいたしますね」
はぁぁ、いちいち男前。
「ラクトフェン様は何か武術でも?」
「そうですね?一応の剣術はできますよ?アレックス王子のように集中しているわけではありませんよ」
微笑みながらの台詞も素敵だわ~。
「そうだ!サンドラ様は趣味が政?どういうことですか?」
「えーっと、兄さまたちのようにすぐに思いつかなかったんです。無趣味と言えばそうなのかなぁ?つまらないですよね。
あ、政ですが、母様が双子を妊娠中で公務が出来なかった時は、母様の代わりに私が母様の公務をしていたんです。勿論サインが必要な書類とかは母様に見てもらってましたけど」
呆れちゃうかなぁ?無趣味なんて、詰まらない女よね。乗馬とか?多分他国の姫が言いそう。
「その年齢で公務をこなせるんですね。素晴らしい頭脳だ。なるほど、貴女の王配を探すのは難航する作業だ」
私は貴方に王配になって欲しい。んだけど、直接言うのは恥ずかしいな。
「そんなラクトフェン様の趣味は何ですか?」
「うーん、俺も…あ、私も無趣味かな?」
「ふふふっ、一人称、‘俺’でいいですよ?兄さまたちだって普段は‘俺’って言ってますよ?アレックス兄さまが‘私’とか言い出した時は、「どうしたの?」って一瞬思いました」
義兄もだけど、そこら辺はまだ伏せて置いた方がいいわよね?この国のトップシークレットでしょう?
「二人で散歩をしながら趣味をさがしませんか?」
城の中を?素敵な提案!エスコートもスマートだわ~。
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「胡散臭い……」
陛下、義兄バカは卒業してください。
あ、私と陛下は勿論二人を見守って(あとをつけて)ます。
アレックスとリックには「「趣味が悪い!」」と言われたけど、国の未来がかかってるのよ!
「完全にサンドラはラクトフェン王子にメロメロね~」
「あいつに何か悪い所はないのか?」などとブツブツ言い始めた。重症だな~。
「陛下、もう帰りましょうよ!」
「ダメだ、サンドラにもしもの事があったら困る」
王家の影がついてるから割と大丈夫だと思うけど?
「うーん、ジェシカが泣いてるかもしれないわね。乳母に任せっきりなのも気になるわ。私は戻るわよ?」
「そうだな、ジェシカは大丈夫だろうか?ミシェルはついてなくて大丈夫なのか?」
今度はそっち~?
「大丈夫でしょう?夜だって離れてるし」
夜泣きの被害を受けないように。という乳母の心遣いだ。
ロビンの心配もしてあげた方がいいと思う。
サンドラちゃんはスッカリ骨抜きにされちゃってまぁ…




