14.やってきた王配候補
1週間後、ラクトフェン王子がこのラックス王国にやって来た!
「初めまして。ここより西方のウエストクール王国第3王子をしております、ラクトフェン=ウエストクールと申します。以後お見知りおきを」
「スイッチ=ラックスだ。一応この国の国王だ。よろしくな。いろんな国をまわっていると聞いたが目的は?」
なんて言うか、ストレートというか、不躾というか……。
「他国を巡る目的ですか?私は第3王子という地位で、王位継承権はあるものの使用することはないでしょうからね。趣味の一環ですか?他国の文化を実際に見て体験することが好きなんです」
なるほどなぁ。陛下にもひるまずになかなか私には好印象な受け答えだ。
「私達より年上でしょうか?申し遅れました。えーと、一応王太子をしてますアレックス=ラックスと申します。13才です。」
「あ、遅くなり失礼します。私はこの国の王妃ミシェル=ラックスと申します。よろしくね」
フランク過ぎただろうか?ドキドキするなぁ。
「私はリック=ラックス、第2王子。趣味は魔術。よろしくお願いします」
「私はサンドラ=ラックスよ。趣味……政かしら?」
おいおい!ラクトフェン王子がどうしようって顔してるけど?大丈夫なの~!
「3人は三つ子なのよ~。全員13才ね。アレックスが長男だから一応の王太子だけど、いろいろ思惑あるのよ!」
イカン、危なく他国の人間にこの国の内情をさらけ出すところだった。
「あ、最近首座ったかなぁって双子がこの下にいるわよ?男女の双子!」
「可愛らしいでしょうね。陛下と王妃殿下は美男美女って感じですから」
そうなのか?陛下は……まぁわかる。前・国王陛下に似てきたんだもんね。
「サンドラ王女。趣味が政なのですか?今まで巡ってきた国の中でもそのような王女には会ったことがありません」
普通じゃないもんね。サンドラは賢いのよ。
陛下に許可をもらわなければ、サンドラの王配探しをしていると。
「陛下、サンドラの事ラクトフェン王子に伝えて、王配候補って言っていいかな?」
「私から言おう」
なんだか、言葉が重くなるけどいいかなぁ?
「ラクトフェン王子、これはラックス王国の存亡に関わる事なので、内密にお願いしたい。えー、サンドラなんだが賢いんだ」
「いいではないですか?」
「尋常じゃないぞ?この国の王太子の肩書を持っているのはアレックスだが、実際にこの国を継ぐ予定なのは「サンドラ王女ですか?」」
話が早い!
「まぁ、そうなんだ。アレックスは武術で、リックは魔術でサンドラを支えると言っている。ここまではよい。問題はこの後だ。サンドラの王配……」
陛下が言いにくそうなのでやっぱり私が言おう。
「そうなのよ!あまりにもサンドラが優秀でね?サンドラが女王になった時に隣で支えるようないい方がなかなかいらっしゃらなくて。貴方に白羽の矢が刺さったの!」
「私ですか?」
「そうなのよ。サンドラの好みだってあるじゃない?いくら賢くても、脂ギッシュな王配は私だって義理の息子にしたくないわ」
「はあ」
「サンドラの好みはね…」
「母様!」
サンドラに遮られた。
「えーっと、この王城を案内しますわ。庭だって庭師が頑張って美しくしているから見ていただきたいですし―――」
サンドラ……雨天で庭の案内は無理よ。城の中の案内にしておきなさいな。




