第二話 ニューフレンド!
称賛する市民を押し除け、そこら辺を探索する。するとさっきのお爺さんがこちらにきて言う
「ほらお金じゃよ。さっき求めてたじゃろう?」
「えっ。あ、いやいらないわ。確かにあの時言ったけど、あれは絶対勝つって意味の言葉で」
「気にせんでええのじゃよ。儂を救ってくれたのは事実じゃ。みなそう思っとる」
「気持ちだけ受けとっとくわ。悪いけどお金を他人にせがむほど落ちてるつもりはないからな」
「そうか、健気な若者じゃのう」
「それじゃあ爺さん。長生きしなよ」
「勿論じゃよ。救ってもらったからにゃ生きるしかないからのう」
香はその場を離れようとした。その時、後ろから声をかけられた。騎士団のような人たちだ。
「そこの君、どこかの勇者パーティか何かの戦闘者かい?」
「やっぱそういう感じなのねぇ。申し訳ないけど違うわ。そんな大層なものじゃあないのよ」
すると騎士団の団長のような人の顔がしかめる。
「ええっと、どうしたの?」
「殺人鬼を殺したことには感謝していますが、貴女は何者なのですか?」
「田中というものよ」
「…本当は?」
「バレるの早いと不愉快だわね。守仁よ、守仁 香。」
「それで本名は?」
「これが本名だわ!!」
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「ここに冒険者ギルドがある。そこで働けばすぐ貴方様ならよい報酬を得られるでしょう。」
「ところでアンタ、名前は?」
「騎士団団長、ビルト・フッドスです」
「そう、いい肩書きね。次会うのを楽しみに待っているわ。」
香はその場を離れギルドに行くフリをしながら飲食店に入った。
「腹が減っては戦はできぬって奴かな」
席に座り、オレンジジュースを注文する。特にすることもなかったので隣に座っていた魔法使いのような少女に話しかける。
「ねえアンタ、魔法使いなの?」
「ひゃい!?」
「あら、驚かせちゃった?申し訳ないわね。ごめんなさい。」
「いやいいんです。いつもなら驚かないんですけど…それでどうしたんですか?」
恐らく魔力にビビったのだと、そうすぐに理解した。そして話にすぐ戻った
「魔法の使い方を教えて欲しいのだけど。初対面だし、怖がってるなら逃げたっていいわ。」
「ええ?別に怖がってません!」
「強がってるね」
「強がってなんてませんよぉ!!」
なんというか、リリスを見ると微笑ましい気分になった。
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「魔法には属性的なものと概念的なものがあります。属性は主に炎、水、風、雷の四つが基本的です」
「なるほど、それで、概念の方は?」
「こちらは体験した方が分かりやすいですね。『メモリースタンプ』」
少女が魔法を使う。すると香に少女の魔法を使った記憶が埋め込まれた。
「すごい、わね」
「すごいでしょう!褒めてくれてもいいんですよ!」
「わーすごいすごいとってもすごいよー」
「棒読みでそれ言うのやめてくださいよぉ!」
「すごいと思っているのは本当だわ」
「ありがとうございます。これでお姉さんも魔法を使えますよ。勿論、あげたのは属性魔法の記憶のみですが」
「ありがとうね。本当にすごいわ。ところで貴女名前は?」
「リリス・リテイルです!」
「かわいい名前ね…」
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「属性魔法について少し教えてあげます。四つの中だと頭抜けて威力が高いのが雷魔法です。そのため最も警戒され、多くの人は雷を通さない物体を持ち歩いています。四つの中で最も汎用性が高いのは火魔法です。一概に加熱だけできるわけではありません。冷やすこともできます。火魔法なんて言われていますが正しくは熱魔法です。そう書くほうが自然です」
「大体分かったわ、リリス。助かったわ。」
「いえいえ、知っておくと便利なので」
「優しいのね」
「どやぁ」
「前言撤回するわ」
「なんでぇ!?」
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楽しく話しているとドアが大きな音を出して開く。そこには中年のオッサンが刃物を持って立っている。
「金を出せ!そうすれば見逃してやる!魔法を使おうなど甘い考えはするな!こちらには魔法軽減マフラーがあるのだからな」
面倒な奴が来た。
「私が戦うわ。リリスは隠れてなさい」
「必要ありません。あれで防げるのは属性魔法のみです」
リリスは釘を取り自らの腕に突き刺した。
「何やってんのリリス!?…そういうことね」
「概念魔法の授業を始めます。概念魔法を防ぐすべはありません。同じ概念魔法で防ぐのが一番です。そのためあのマフラーじゃあ、これは防げません。『メモリースタンプ』!!」
男が悲痛な声で叫ぶ。
「腕が!腕がぁ!痛い!何も傷なんてないのに!?」
「痛みの、記憶」
「正解です。察しがよくてさすがです」
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「そういや団長に冒険者ギルドに行けって言われてたの忘れてた!」
「何やってるんですか」
リリスはまだ腕から血を垂らしている。
「それ大丈夫なの?」
「はい。現在修復中です」
「魔法で一瞬で回復!みたいなのじゃないんだ」
「私の場合、しょっちゅうこうなるのでフルオートで魔法をかけてるんですよ」
「すごいじゃんリリス。って素直に言おうとしたけどドヤ顔されるの嫌だし言ってあげないわ」
「ひどい!」
そう話してる間にもジュースが届く。
「もしかして香さんジュース以外飲めないんですかぁ〜?」
ニヤニヤしている。そんな時にリリスにコーヒーが届く。依然ニヤニヤは収まっていない。
「勿論私は贅沢にコーヒーを…苦ッ!!」
「ええっと、大丈夫?飲んであげようか?そうやってお子ちゃまが無理するからだわ。」
「お子ちゃまじゃあありません!香さんも人のこと言えないじゃあなおですか!」
「うるさいわねえ!…ところで、私の名前、いつ教えたっけ」
「気づくのが早くてびっくりですよ。心当たり無いんですか?」
「巧妙なガキだわ。メモリースタンプ。想像以上に厄介な技ね」
「この世界じゃこれくらいの一芸無しだとすぐ死にますから」
「充分理解してるわ。それに、別世界から来た事も見たのね」
「はい。それが私、リリス・リテイルのバトルスタイルですから。」
2話を見た香とリリス
「だんだん地の文が消えて会話だけになってる気がするッ!!?」
「たまにいますよね、会話ばかり書く人。香さんも小説書いたらそういう感じになりますよね」
「この子、私の黒歴史まで見てるのね…。複雑な気分だわ。」
「なんというか、面白かったですよ。色々な意味で」
「最悪だわッ!!今すぐ忘れなさい!!」
「無理でぇーす。爆発して脳ごと再生でもしない限り無理ですよー!」
「もう無理最悪…。」
「次回はようやくパーティメンバーがでますね!お楽しみに!!」




