二章第八話 機械仕掛けの神
「皆さまのおかげで厄災は鎮静化されました!」
国中に響く声。国内放送である。ロボットによる厄災は結局誰一人死なずに解決した。モネはそれに、違和感を感じていた。
カフェで3人は話している。ロボットについてと香についてだ。
「香が殺されたっての、本当なのか?確かに数で圧倒されたが、あのロボットは結局誰も殺せてねえじゃあねえか」
「そこですよね。やっぱり香さんのコトですし適当な情報を流して敵を潰しに言ってるんじゃあないですか?」
「それだといいんだけどよお。やっぱり引っかかるよなあ。」
リリスとブラウンが真面目に議論していた。外では噂話でいっぱいである。
「誰も死なないでよかった」「これは王国によって行われたことだ」「オーパーツって何」「オーパーツは王城の中にあるんじゃあないか」
様々な噂が流れている。陰謀のようなものや、オーパーツについてなど。
「オーパーツ…? まさかッ!これが狙いなのか!?」
「どうしたんだ?急に立ち上がって」
「全てが線で繋がったんだ!目的は、噂を作り真を探しだす事ッ!誰も殺していないのは貴重な情報を失わない為と噂を加速させる為!噂話は殆どが嘘だが必ずいつか真実が混ざるッ!学校くらいの噂ならかなり時間がかかるが王国中ならすぐにオーパーツの情報が現れてしまう!奴はそれを狙っているんじゃあないかッ!?」
「確かに一理ありますね。となると既に」
「オーパーツを手に入れてるかもしれねえっつうのかよ!そのオーパーツってのは何ができるんだッ!?」
「一説によると機械を神へと昇華させるとか」
「マジでマズイじゃあねえか!?王城だろ!?急いで行こうぜ!!」
3人はカフェを飛び出て王城へと向かった。
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「貴女、今からでも国に仕えない?私は強者が大好きなのよ」
「断る。私はボスだけに仕えると決めているんだ。そのために、オーパーツを手に入れたのだから!」
ミカエルとタラソフォビアが相対していた。ミカエルは金でできた扇子を構えている。タラソフォビアは嬉々とした表情でミカエルを見ている。ミカエルは言う。
「そう。なら残念ね。私が直々に処刑するわ」
ミカエルは扇子を振り下ろしてタラソフォビアから放たれた数発の銃弾を切断した。ミサイルが飛んでくるもその上に飛び移りタラソフォビアへ近づいていく。そしてタラソフォビアの頭上から扇子で頭を打ち砕いた。しかし、タラソフォビアは怯むことなく目からビームを放った。そこにベリアルが割って入りレーザーを拳で消滅させた。
「やっと見つけた。張本人。」
「王国最強の魔法使いか。しかし、溺声の前では魔法など無意味!」
ベリアルは何も躊躇わず拳でタラソフォビアを打ち砕きかけた。タラソフォビアは間一髪で完全破壊を逃れた。
タラソフォビアはオーパーツを自分の胸に捧げて合成した。体が完全に復活し変化した。
「私は!機械仕掛けの神となった!溺声の因子も健在。素晴らしい、なんて素晴らしい感覚だ!ああ、今ならパラシュート無しのスカイダイビングすら怖く無い気がするよ!」
「くたばれ」
ベリアルがタラソフォビアに殴りかかる。タラソフォビアはそれを受け止めるも腕が破壊される。すると即座に腕が復活した。タラソフォビアは機械の羽を生やして王城の天井を破壊しながら空へと逃げた。
「さらば、この身体に完全に馴染んだらお前達から殺すとする」
しかし、モネがとんでもない速度で現れてタラソフォビアに切り掛かった。
「『スタック・ライト』」
「愚直ゥ!既に私にはそんな攻撃効かないッ!」
追尾ミサイルを空間から大量に召喚しモネを包囲した。
「本当にさらばだ。私はこの後、組織による完全な世界統一を始める。全ては、ボスの為に」




