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二章第六話 不在通知


「え?香さん来てないんですか?」


リリスは朝食を食べたあと、ギルドでモネとブラウンと合流した。そして香がいないという現状を聞いた。


「僕は香のことだから大丈夫と思うけど心配だね」


「ギルドに来てないってのはおかしいと思うんです。だって、香さんは異世…いいえ、遠くから来て街がどんなのかも碌に知らない人なんですよ?行くとすればギルドかカフェです」


「でもよお、香って好奇心強そうじゃあねえか。だからそこら辺ふらついてるんじゃあないの?」


リリスは魔力の濃さのみを見れるビジョンを作り、それを見た。香ほど濃い魔力は近くにない。


「やはりいません。おかしいです。アレほどの魔力なら探知できるはずなのに」


「そうだ。王城に行ってみるのはどうだい?あそこにはベリアルがいるから感知できなくても違和感はないと思うよ。さあ行こう。」


「行こうって、今からだと王城に着くのは昼過ぎだぜ?前はファエルがいたからなんとかなったけどよお…。ファエル。ファエルって確か香の友人だよな?もしかしたら知ってるんじゃあないか?」


「確かにそうですね。底知れなさがありましたし、私はあの人とはあまり関与したく無いのですが、恐らく香さんがいなくなったことと関係があると思います」


リリスは既に何が起きているのか理解してしまった。リリスはファエルと会ったとき密かにメモリースタンプを使いファエルの記憶を読んでいた。これから裏切りをすることも知っていた。そのため、リリスは、香は今ファエルの裏切りを進行中なのだと思っていた。


「でも今ファエルと会うことは難しいと思うので王城から行きましょう。歩いては嫌ですが」


「私がハンマーで打ち上げて送ってやろうか?」


「遠慮しますし絶対嫌ですッ!!なんで王城に行くだけで死にかけないといけないんですかーッ!?」


「早いぜ?」


「早く着けばいいと思ってる系女子だったんです?」


するとモネが自信満々な顔でこちらを見てきた。


「僕に任せるといい」


「え?」


「『スタック・ライト』」


モネの時間が加速しはじめブラウンとリリスを持って王城へ向かった。


ーーーーーーーー


「それで?王城に香ちゃんがいると思ったんだ?ごめんけど見てないの。他を当たってね。会えるのなら是非会いたかったんだけど。あの、濃厚な魔力を吸いた__」


「ミカエル、本当にキモい」


「ええッ!?」


「ゴメンね。力になれなくて。このクソキモ変態野郎はこのアルが連れていく。このアルが情報収集かけてみるから、来たら教える。」


リリスたちは王城を出た。王城の中ではミカエルとベリアルと、、、、ファエルがいた。


「ありがとうねぇ。匿ってくれてぇ」


「いい。それで。犯罪組織について。教えて。そして、香はどうなったの?」


「香は」


ファエルは目を逸らして言った。


「…死んだわぁ。私を守って、タラソフォビアに殺されたのぉ」


「そう。悪いことを聞いた。ごめん。そして組織の内部について。教えて」


「このノートに全て載っているわぁ。私はこれから用事があるから、聞きたいことがあったら聞いてねぇ」


ファエルはドアに向かって歩き始めた。ドアノブに手をかけて開けようとするも空間が尖りドアノブが消えてしまった。


「ごめんねぇ。少し力が強すぎたわぁ。弁償はちゃんとす」


少し食い気味にベリアルが尋ねた。


「…復讐するの?なら手伝う。」


「いいわぁ。私一人でやるべきなのぉ」


「…そう。」

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