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はるか傍らの少女  作者: つづら日和
第二章 転校生
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12、本題

「さっ行こっか!」

 ギャル系の女の人は、僕達ににこやかな笑みを浮かべた。

 一体何を話していたんだろう。丸山さんが歩み寄ってきて陽希をなでていったんだけど…。

「もうっ!なんか警戒してない?会うの二度目だよ?」

 僕の顔が強張ってでもいたのか、不本意そうに彼女は言った。

 ん?まって

「二回目?」

 思わず聞き返すと、

「うん!そうだよ!」

 とその女ではなく、陽希が答えた。まるで、知ってるんだよー!すごいでしょ!と言う感じだ。

 でも、いつ会ったんだろう?こんな女性近くにいたっけ?

「この人がこの前会った、マルなんだよー!」

 思い出そうとしている僕に、言いたくてウズウズしていた陽希が自慢げそうに言った。

 えーと…そー言うことは…。ん?えっと?

「どういう事?」

 パニックになり、助けを求める。

「この前僕らが山の中で会ったこの人がセレナさんでマルに化けた姿なんだ!」

 化けた姿…あぁそういえば昔のマルも人間に化けてたっけ?

 そんな化けられるのなら誰が誰だか、判断基準がわかんなくならないのだろうか?

「そーなんだな。」

 僕は色々浮かび上がった疑問を押し込み、無理やり納得した。


「あの、行くってどこにですか?」

 そう聞くと、そのセレナという人は、

「そうそう、私もマルにそれを聞こうとしてた。」

 と言った。行き先…知らないんだな。

 セレナは浅草のもとへ駆け出していくと、「ねぇー、マル?どうする?」と聞く。

 浅草はその言葉を発したセレナに対して何故か怒っているように感じた。

「やっぱり、セレナ…わざとカメラに写ったよね?」

 いつもほのぼのしている浅草がこんな怒りを出すのは珍しい。カメラとは丸山さんが言ってたことか?

「ねぇー!なんの話ししてるの?」

 脳天気な陽希の声が聞こえる。それを僕に聞くなよ…。

 僕は返事をしないかわりに陽希の頭をクシャクシャと撫でた。そんな行動に何かを察したのか、陽希は聞き返すことなく大人しくなった。

 

「どうだろう?でも、もう上には二人の情報が行き届いてるよ?それに、私は二人とそこまで接点はない。連れて行くか行かないか…決めるのはマルよ?」


 連れて行く…?僕と陽希は連れていけないのか?

「待って、行けないの?」


「だって、このまま私達と一緒に来たら二度と戻ってこられたれないよ?」

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