少女漫画かいっ
少女漫画かよ…てくらいクサイよ。私の朝。
なんだか頭が働かないな…
なにって理由はひとつしかないだろう。
自分でもよくわからないうちについにこの日が来た。
今日は目覚ましがなる前に一人で起きた
なんだかそわそわしている
なんにも考えてないのにただモヤモヤしてて学校をいく下り坂もなーんにも考えずにおりていく。
ほんとに私はまた連弾をしてもいいんだろうか。
彩音以外の人と連弾なんてしてもいいんだろうか…
そんなことが頭をよぎる。
この前一人でやるって決心したのにそれもゆらいで、また彩音のこと考えて、どんだけ優柔不断なんだろう。
深いためいきがd…
「ッタぁ!!!!!」
なにかが背中に激突した。その拍子でコケてしまう
「た…なんなの?!?!」
「すみません!!ちょっと急いでて!!その、バックあたっちゃって。」
どーゆう状況だよ…
「怪我、ありませんか??」
後ろを振り返ると、高校生くらいの男の人がたっていた
多分私今すごい怒ったかおしてる←
「ほんとにすみません」
青年が少しだけ頭を下げて手を差し出してきた
「大丈夫ですから」
私は素直じゃない。自分で立ち上がった。かといって手をとりたかったわけではないけど。
「ほんと、気をつけてくださいね」
立ち上がって制服のスカートのよごれを払う。立ち上がってみると、案外背が高いようだ。175くらいだろうか…。ちょうど照明に青年の胸がある。顔を見る気にもならない。私は絶賛モヤモヤ中なのだ。
「ほんとにすみません。」
「いえ、大丈夫ですけど…」
これが今はやりの困り眉なのか?心底不安そうな目で私を見つめてくる。
「あの、私これから学校なので、失礼します。」
「あ、すみません。こんなことがあってから失礼なんですけど、この知覚の高校に行きたくて…」
「…何高校ですか?」
「ごめんなさいそれがわからなくて。」
「…」
「ここから近いって聞いているんですけど」
「だったらこの坂を下って右に曲がると看板があるから、それを見てみてください。」
このちかくの高校は2つある。
一つは私が通っている。なんとなく違う方を教えておいた。
「あ、わかりました。ありがとうございます。」
「いいえ。」
「ほんと助かりました。良かったです」
上を見上げると心底笑っているような顔の青年がいた。
凝視してみると、けっこうととのっている顔だ。ぶつかってくる割には礼儀ただしいし、割りと好青年っぽい見た目。
「あ、じゃあ俺、失礼します」
「待って!」
え?というような顔で好青年が振り返った。
でも、え?と思いたいのはこっちの方だ。とっさに口が動いてたんだから…
「なんですか?」
なにか、話を見つかないと…好青年をぐるっとひと回り見回す。高校生っぽいのに私服だ。大学生なのか?パーカだし…
「あ!」
「え?」
「手、どうしたんですか?」
好青年の手の指先が赤く染まっていた
「あぁ、これ?さっき野良猫をなでようと思ったらひっかかれちゃって。」
ちょっと苦笑いしながら教えてくれた。
きれはキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
「あ、絆創膏持ってます」
いそいでバックをあさった。しまった!絆創膏じゃなくてバンドエードって行った方が女子力高かったよな…
「はい、これ」
なんの変哲もないベージュの絆創膏。かわいいデザインの買っておけばよかったかもな…
「ありがとう」
好青年の手に絆創膏がわたった。
「きれいな手…」
「え?」
「あ、すみません、なんでもないです…」
「そう?じゃあコレありがとう。俺急いでるから、じゃあ」
爽やかな笑顔を振りまいて走って行ってしまった。
なんできれいな手なんて言ったらなんか変態みたいじゃん。
でも、華奢なのにしっかりしててしなやかで長くて、あんな手でピアノが引けたら気持ちいいんだろうなと思ってしまったんだ。
私服だったし大学生だったのかもしれない。
こんな少女漫画みたいな朝を迎えて、すこしモヤモヤがはれた
(というより強烈すぎることがおこってモヤモヤを忘れた)
大きくいきを吸い込んで、また坂道を下る。
今日は意外といい日になるのかも。
朝日が私を照らしてくれるのが清々しかった。
でも、今日の一大イベントを忘れる私はのんきだった。
あんな好青年に目をひかれて浮かれた私もまさに同じくだ。
少女漫画ごとく、すがすがしい朝は過ぎていってしまうのだ、




