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DUETTE  作者: 豊島藍
5/6

顔合わせ


 時が過ぎていくのは早い、

 とても早い。


 ついにその時はやってきていまうのだ。

 朝あった好青年のことですっかり頭から消し去っていたが、今日は私の相手に逢う日なんだ。

 今日は家に帰らずそのままレッスン教室にいくんだ。

 

 どんな子なんだろう。

 可愛いこだろうか

 ピアノ上手かな

 ロングヘヤーの子がタイプだなぁ…(*´艸`*)

 


 ……ゴホン。



 とにかく、足早に私はレッスン教室に向かった。


 ピアノの音が聞こえてくる。

 もうその子は来ているんだろうか。

 建物の扉を開けるとさらに大きい音が耳に入ってくる、

 

 「きれいな音…」


 先生の音じゃなかった…

 私は教室の扉の前に行く。


 すりガラスの先に二人いるみたい。

 先生と…おそらく私の相手となる子だろう。

 

 すりガラスを通してみるかぎり、背は高そうだ。髪はショートカット。残念←

 そんなことを思っていると突然曲がとまった

 

 「奏ちゃん??」

 

 「ったぁ!!」

 突然扉が私のおでこにアッパーかましてくれた


 「奏ちゃん!ごめんね!!」

 「いえ…大丈夫…です…」


 奥の方からクスッと笑う声が聞こえた。

 「奏ちゃん。立って、はい」

 先生の手をとって立ち上がる。


 「この子、奏ちゃん。かわいいでしょう?」


 奥には背の高い子がいた、 

 痛みがひどくて目が開けづらい。

 下から順に目を向ける

 ズボンをはいてる。

 普通のスニーカー。

 簡単なパーカー。

 大きい手のひら。

 指に絆創膏をつけている、怪我でもしたんだろうか。

 胸ちっさ。

 ショートカッ…


 「ええええ!!!!!!男?!?!?!?!?!」

 「ちょっと奏ちゃん…」


 もう一度少年の顔をみ…


 「ええええ!!!!!」

 

 「久しぶり。」

 そこにたっていたのは朝の好青年だった。


 「あら、なに?二人とも知り合いなの?」

 「はい、少しだけ」

 好青年は笑顔で答える。

 

 「ならよかったわ!ねぇ奏ちゃん。」

 驚きすぎて開いた口がふさがらない。

 好青年の絆創膏をにど見する。間違いなく私の絆創膏だ。


 「朝はありがとう。」

 「い、いえ…」

 なにこれ…ほんとに少女漫画みたいじゃん…


 「奏ちゃん、改めて紹介するわね。こちら工藤律くん。」

 「くどうりつ…?」

 

 「旋律の律ってかくんだ」

 工藤くんは爽やかに答える。

 「萩原奏です…」

 

 「よろしくね、萩原さん。」

 相変わらず笑顔だ。


 「どうかしら、奏ちゃん。とってもいい子なんだけど…」

 「どうかしらって言われても…」

 「なぁに?」

 「だって男だし…」

 「音楽に男も女も関係ないわ」


 男と並んで座ったりしたら狭くてのびのびピアノひけたもんじゃない。第一そんなペアみたこともないし…


 「まあ、工藤くんのピアノ聞いたらきっと迷いもなくなるわよ。」


 そんなにうまいんだろうか…

 

 「お互い、弾いてみなさいよ」

 先生の楽しそうな顔…


 工藤くんを見上げる

 「どっちから弾きますか?」

 「どちらでもいいよ」

 工藤好青年

 「じゃあ私が後に…」

 「ほんとに?」

 「え?」

 「後でいいの?」

 「なんですか?」

 なんだこいつ…


 「あ、工藤くんが後の方がいいかもしれないわ、ねぇ。うふふ」

 

 「そうなんですか?まあどちらでもいいですけど…」 

 工藤好青年はそうとう自身があるのだろうか。

 自分で言うのもなんだが、私より上手な子コンクールで見たこと無いよ。


 先に弾いてビビらせちゃおうかな…


 「私、先に弾きます。」

 満面の笑みでピアノに座る。


 一発。工藤くんにかましてやろう。



 

 



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