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幼馴染がいろいろおかしい 【ファンタジックラブコメ】全編完結  作者: てんまる99
夢幻少女:ちょつと不思議なお話が好きならこちら

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時間遡行もいろいろおかしい

藍染の死をやり直すため、主人公は正体不明の少女、セブンの要求に応じた

夜の海岸。

数少ない街灯に照らされた砂浜は薄暗い。

波の音が僅かに聞こえてくる。

そこに俺は仰向け寝ていた。


腹の辺りには小柄な銀髪の少女、セブンが馬乗りになっている。


「じゃぁ、頂きます」

セブンは、そう言うと俺の頬を舐め始めた。


まるでアイスキャンディーかソフトクリームでも食べるように、チロチロと舌を這わせる。


「うくっ」

一方の俺は、必死に声が出そうになるのをこらえていた。


セブンの舌が触れる度、その場所に凄まじい感覚が走る。


それは痛みでもあり、快感でもあり、温かく、冷たかった。

ともかく、通常ではあり得ない全感覚を同時に刺激される。


「美味し‥」

セブンは恍惚とした表情を浮かべ、俺を見た。

「す、少し待ってくれ‥これ‥」

俺は呼吸を整えながら言った。

勝手に鼓動が上がるのを抑えられない。


「まだ‥小手調べ。“やり直す”ためにはもっと貰わないと」

「さすがに声が出そうだ」

「いいよ」

「‥人が見にくるだろ」

「時間を止めてるから、大丈夫」


言われて、先程まで聞こえていた波音が消えている事に気が付く。

頭上の星が輝いたまま瞬いていない。

俺達以外の時間が‥止まっていた。


「セブン‥お前」

「何?」

「マジだったんだな」

「うん、マジ」

セブンはうなづく。


これまで、心のどこかではセブンも人間なのではと思っていた。

しかし、この状況を見れば‥。


「じゃ、続き」


今度はセブンの真っ赤な舌が俺の唇に触れた。

頬に触れただけで、あれだけの衝撃だ。


「んうぁくっ」

ともかく言葉にならない。

自分の中の何かが無理矢理引き出されて吸われてゆく。


俺は思わずセブンの華奢な身体にすがりつき、抱き締めていた。


セブンはちょっと驚いた様に舌を離した。

「あ、わ、悪い‥手が勝手に‥」

「ううん、いいよ‥そうしようか」

「なに?」

「ナイショ」


言いながらセブンは俺のシャツをまくりあげる。

そして今度は自分のワイシャツのボタンを外し、胸元を開く。

シャツより更に白いセブンの胸元が露わになった。

「ちょっ、それは‥」

制止しようとする俺。


「全部‥頂きます」


そう言いながら、今度はセブンから俺に抱きつく。

はだけた互いの胸同士が直接触れ合った。


「がっはっーーー」

舌で触れられていた時の比ではなかった。

体全体に説明のつかない衝撃が走る。


「凄い、美味しい‥律斗、凄い」

セブンは浮かれた様な表情を浮かべて体全体を俺に押し付けてくる。


「ま、待て、こ‥れじゃ‥」

「だめ‥溶けて‥こんなっ‥もっと‥」

うなされた様に声をあげるセブン。


言いながら俺の首に手を回し、唇を重ねて来た。

柔らかな舌が俺の舌に直接触れた。


「「んんんーーーっ!」」


その瞬間、俺達の意識は激しい光の奔流に巻き込まれ溶けて‥‥そして‥‥。


プッツリと途絶えた。




『ザザーーーン、チャプチャプ』


波の音が聞こえる。

背中に砂の感触。

頭上に瞬く星。

夜半の海岸だ。


「あれ‥」

体を起こすと、傍らにはセブンが猫のように丸まって眠っていた、


肩を揺すってセブンを起こす。


「んにゅ」

妙な声を出しながら起きたセブンは、

「おはよ」

といった。


「いや、おはよじゃなくて‥ここは?」

「律斗と初めて会った海岸‥」

「そりゃ分かってる。日にちだ、日にち」

「初めて会った日‥」

そう言うと、再びコテンと寝てしまう。


「本当かよ‥」

言いながらポケットからスマホを取り出して日にちを確認する。


確かに‥一日前、俺とセブンが初めて会った日に戻っていた。


本当に‥やり直した。

もう理屈とか、倫理とかどうでもよかった。

藍染を取り戻せる!


よし、今なら藍染はまだ‥。

急いで病院に戻ろうとして、寝ているセブンの事が気になった。


このまま置いておいて良いのだろうか?

少なくとも、見た目には半裸の美少女な訳だが‥。



「あーーーもうっ!」

やはり、一向に目を覚まさないセブンをこのまま置いて行くことができず、んぶしてゆくことにした。

幸いな事にセブンは体重が軽いから、さして苦ではない。


“やはり藍染が心配なので戻ります”

藤原さんに一報を入れて、病院に戻る。


あの時、異常に重かった身体が今は軽い。

どうもセブンが原因を握っている気がした。


病院に戻り、藤原さんに迎えられて待合室へ。


「藍染は‥?」

「まだ寝ています。律斗さん、宜しいのですか? 無理をされては‥」

「大丈夫です。家には一報入れておきました」

「でしたら‥で、あの‥」


藤原さんは不安げにチラチラとセブンの事を見る。

それはそうだろう。

1時間ほど外出したら見ず知らずの小柄な少女を連れて帰ってきたのだから。

しかもセブンの容姿は明らかに普通の日本人では無い。


「説明はできないのですが、犯罪とかでは‥」

詳細を説明しても理解しては貰えないだろう。

俺ですら信じられないのだから。

「それは‥信じたいですが‥」

「藍染のため、俺達のためにどうしても必要な娘です」

「ですが、その‥その子のご家族とかは‥?」

「家族は‥‥多分居ない‥あえて言えば俺が一番近い‥かも」


そう、あの時、俺とセブンは魂を共有したとも言える。

そんな不思議な感覚があった。


「まさか‥律斗さんの隠し子‥ですか? どことなく面影が似ています」

「いや、俺、何歳で子供作ったことに??」

「‥ですよね‥海外に居た妹さん、とかでしょうか?」

「そう考えて貰って大丈夫です」


何とか藤原さんを説得した俺は、病室を一つ都合してもらい、セブンを寝かせた。

シャワー室を借りて、全身を洗い流し、ようやく人心地がつく。


その後、病室で眠る藍染を見て、やり直した事が実感できた。


「良かっ‥た」


思わず膝が砕けた。

安心したからか、急に眠気が来た。

やり直したので時間感覚が狂っているが、肉体的にはこの時点でほぼ24時間、行動していたはずだ。


「律斗さんもお休み下さい」

俺の様子を見て、藤原さんが借りた病室で休むことを勧めてきた。


「いや‥藍染が起きたら‥最初に会いたいですし。会って話したいことも有ります」

「分かりました。では椅子を持ってきます」



藤原さんが借りてきた大きめの椅子に座り、藍染の顔を見る。


安らかな寝顔を見て、俺はある決意を固めたのだった。


小ネタ:実はセブン、やり直しは初めてです。

これまで律斗ほど相性の良い相手に今まで巡り合わなかったため。

なぜセブンと律斗がこれほど相性良いのかはまた別のお話が有ります。



作者のやる気は イイね や 感想 で出来てます(笑)

ぜひぜひ御意見、お聞かせ下さいませ。

気に入った部分だけでは無く、ここが“読みにくかった”“分かりにくかった”も、とても参考に成ります。

感想書いて下さる人には本当に感謝です。


もちろん評価とか貰えたら大感謝‥いや、望みすぎは良くないですね、反省。


また、連載形式で数日ごとアップしますので、読み逃し無いようお気に入り登録も宜しくです。


他にも小説家になろうに色々作品アップしてますので、良かったら見てみて下さい。

ファンタジーからSFまで色々揃えてます。


ミステリー探偵物語「ファインド・アイズ」

https://ncode.syosetu.com/n3869lm/


ファンタジーラブコメ「ウチの弟が弟じゃない」

https://ncode.syosetu.com/n4758lk/


SF未来アイドル「えれくとろんあーく」

https://ncode.syosetu.com/n6524ld/


ファンタジーバトル「冥界送人」

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