↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
17/61

イメトレでもしてた?

ティアさんが魔法を使う時、わずかに杖から弾きでる火花みたいな、黄緑色の光。

それこそが濃縮された『魔素』だと教わった。

魔素はこの世界の至る所にあり、俺たちの体内には魔素の器があるらしい。


炎にも水にも、とにかくイメージ。イメージ出来た形に魔素は集まり、なんたら、かんたらで魔法になるらしい。(難しくてよく分からなかった)


「そろそろ『器』に魔素が溜まった頃だろう。アオイ、杖を持て」

「う、重い……杖って持たなきゃダメ?」

「軽い杖もあるが、全てはイメージに直結する。強い魔法を使いたいなら、強そうな杖が良いだろう」

「はいはーい!!つまり、素手でも強い魔法を使うイメージが出来たら、杖なしでもオッケーってこと!?」

「……理論上は、そうだ」


そめちゃんが手で謎の型を作っている。何それか○は○派??

ティアさんがこっちをじっと見る。多分、イメージとはそんな簡単じゃないんだよ……と言いたいんだろう。


そめちゃんが地面に両手を付ける。足元からピリッ、と刺激が走った。地面を青白い電流が走っている。まじか。


「……太っちょ、お前……何者だ?」

「太っちょじゃないですぅー!!染井、っていう名前があるんですよ、俺は!化学の教師!!」

「そめちゃん、もしかして現世にいる間イメトレでもしてた??」

「してたしてたー!!ポーズを決めて特殊能力引き出す技とか、ほうきを構えて龍を出す技とか!!今のはね、錬金術!!」

「……オタクだもんね、そめちゃん」


俺もオタクだけど、俺はゲーム派。そめちゃんは漫画派らしい。

じゃあ、ゲームで見たキャラの真似ならいけるかな??


「ふ〜じのやま〜、きよきながれ〜〜に、こころをよ〜せ〜て〜…」


左手を胸に添え、右手で杖を宙にかざすと、弱い水が渦を巻いて地面を流れた。すごい、これが魔法!!


「……なんで歌?しかもそれ校歌?」

「いや、ゲームのキャラが歌で魔法を使ってたから………小学校の校歌しか思い浮かばなくて」


そめちゃんに『吉田らしい』と笑われたけど、吉田らしいって何だよ。


「すごいなアオイ……天才だ」

「俺との扱いの差!!俺も褒めてよティアくん!!」


多分ゲームで実物のような光景を見てきたから、イメージ出来たんだと思う。ゲーマー万歳。


「そちらの世界の人間は、イメージが豊かなんだな。どんな世界なのか楽しみだ……ふふ……」

「それなんだけど、ティアさん。俺大事なこと言わなきゃいけなくて……」

「何だ?」

「……………俺たちの世界、魔法も魔素もないよ」


ティアさんの目が見開かれ、が、とかぐ、とか言葉にならない言葉をあげたあと、地面に手をついて這いつくばった。


「………ふふ……魔法が使えないなら、何のスキルが貰えるんだ?俺は新たな職業に就くのか……ふふ……」


三秒で立ち直った。ティアさんのメンタル強え。


挿絵(By みてみん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。