04話 そして、金貨を現金にかえた
「ボクは、警察と裁判所には期待しない」
その言葉をメイドの土産に、マミカの敵たちの頭は、マミカが落としたサイクロプスの棍棒で、つぶされた。
『やつらは、金持ちの味方であって、俺たち弱者の味方ではないからな』
ボクが嫌な過去を思い出して難しい顔をしていると、マミカは土下座して、謝って来た。
「ゆきお様、申し訳ございません。
疑ったわたしを、ゆるしてください」
ボクは冷たい目で、マミカを見た。
『しっかりと罰を与えないと、カン違いするからな。
ボクが上で、マミカが下だと本能で理解するまで、痛みを与えないとな』
「ごめんなさい。ごめんなさい」
泣いてあやまるマミカにボクは命令した。
「服を脱いで、こちらに尻を向けろ」
「は、はい。ゆきお様」
マミカは青ざめた。そして、ボクに犯される覚悟を決めたようだ。
貸した服を脱いで畳んで、尻を高く上げて、ボクに向けて突き出した。
ボクは両手で一発ずつ、マミカの尻を叩いて、ボクの手形で赤い紅葉マークを、マミカの尻に残した。
「おゆるしくださり、ありがとうございます。ゆきお様」
「まだだ、立て。そして、こっちを向け」
胸を左腕で隠し、おへその下を右腕で隠して、マミカは立ち上がった。
「俺の性奴隷になると約束したことは、忘れたのか?」
「い、いえ、覚えております」
「だったら、行動で示すんだ」
「は、はい。ゆきお様」
マミカは、両腕をハの字型に伸ばして、約束の言葉をくちにした。
「わたしの身体をお楽しみください」
ボクは、両手をマミカの両胸の上にやさしく置いた。マミカが痛くないように気を付けながら、お手手をグッパー、グッパーを10回くりかえした。
そして、マミカを見つめた。
「俺にお願いすることがあるだろう」
マミカは目に謝罪の涙を浮かべながら、考えた言葉をくちにした。
「ゆきお様、おゆるし下さるならば、くちづけを、キスをくださいませ」
ボクは、ゆっくりと優しくキスをした。
「ゆきお様、おゆるしくださり、ありがとうございます」
ボクは威厳を保つために、わざとキツイ言い方をした。
「次は無いからな」
「心に刻みます」
「では、服を着なさい」
「はい、ありがとうございます」
マミカは服を着た。そして、周囲を見渡していた。
そして、自分の荷物を見つけた。
「ゆきお様、わたしの荷物と衣服がありました。
回収する許可を頂けますか?」
「ああ、構わない。そして、マミカの敵たちの金はマミカがもらうといい。
足がつかないアイテムももらえばいい。だが、武器や防具は足が付くから、そのままにしておけ。いいな」
「はい、ありがとうございます」
マミカは自分の衣服と装備を取り戻して着替えた。
ボクが貸した服を返してきた。
「あの、洗濯してから返しましょうか?
もうしばらく、お借りして良いですか?」
「いや、俺が持っておく。そして、今日からは俺のパーティメンバーにもなってもらうからな。宿に荷物は残っているのか?」
「いいえ、ここにある荷物だけです」
「そうか、忘れ物は無いな」
「はい、大丈夫です」
その言葉を聞いたボクは、【③賢者、呪文全部】のスキルを使って、マミカが持ったサイクロプスの棍棒をサイクロプスに持たせてから、サイクロプスごと焼いた。
「俺たちが来た時には、3人の冒険者がサイクロプスにやられていた。
瀕死だったサイクロプスに、俺たちは止めを刺した。
そして、マミカは友人たちを探したが会えなかった」
マミカは不安そうな顔をした。
「そんな言い訳が通用しますか? あとで事情聴取をされるのでは?」
「うーん、どうだろう? ああ、マミカ、あれを見ろ!」
戦闘現場に残されたサイクロプスとマミカの敵たちの死体が灰になった。次の瞬間、風に飛ばされた。マミカの敵たちの武器や防具と荷物も同じように灰になって、風に飛ばされた。
マミカは、青ざめた。
「だから、ダンジョンに入った者は誰ひとりとして発見されなかったのね」
ボクは同意した。
「その通りだな? だが、誰も知らない理由はなんだろう?」
「冒険者パーティが全滅したあとで、後始末がされるのでしょうね。
ゆきお様と私のように、別パーティが同じ場所にいた例はなかったのでしょうか?」
「そうかもしれないな。とにかく、この場を離れよう」
「はい、ゆきお様」
ボクは、【②検索レーダー】のスキルを使った。
モンスターにも冒険者にも出会わないように、ルートを選んだ。
歩きながら、マミカに作戦を伝えた。
「マミカは仲間とはぐれて迷子になった。
『もしかしたら、置き去りにされたのかもしれません...』
と泣いておけ。女性が泣けば、たいていのことは、うやむやにされる国だからな」
「はい、ゆきお様」
「そして、俺と偶然出会って、出口まで案内されたことにしよう。
恩を感じたマミカは、俺とパーティを組んで行動することにした」
「はい、賛成します」
ボクたちがトンネルの出口に帰り着くと、ダンジョンの門番さんが慰めてくれた!
「お嬢ちゃんは若いんだから、やり直せるさ。
いつか、本当の友達に出会えるといいな。
ダンジョンをさまよわずに帰れたことを考えると、運がいい方さ。
御縁があった、この兄ちゃんと新しいパーティを組んで、嫌なことは忘れたほうがいいぞ!」
「そうですね。嫌なことは忘れることにします」
マミカの次に、門番さんは、ボクのことも、なぐさめてくれた。
「そう気を落とすな!
生きて帰っただけでも成功の内だ!
毎日、少しずつ進めばいいさ」
「ありがとうございます。
また、明日、頑張ります」
「ああ、明日からは美しい姉ちゃんとパーティを組むから、幸運も寄ってくるだろうよ!」
「そうですね。彼女は幸運の女神様かもしれません」
ボクは門番さんに御礼を言って、課金機に金貨を入れた。
怪しまれないように、15万円分だけを換金した。
これで今月は余裕で暮らせる。
ボクの人生は、ようやく好転した。
「ゆきお様、これから、お世話になります」
「ああ、俺のアパートに来てもらうぞ。
せまくて、汚いが我慢してもらうからな」
「わたしが料理とそうじをします。
だから、優しくしてください」
「マミカが俺を得させているうちは、安心するがいい」
俺は、アパートにマミカを連れ帰り、入浴と食事、歯磨きをしてから、マミカの身体を楽しんだ。
『これからが楽しみだ』
ボクは、マミカを抱き枕にして、安らかに眠ったのだった。




