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神様に異世界転生させてもらった。  作者: 隼昇〈syunsyou〉
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結果的にゲンコツは食らわずにすんだ。なぜなら授業が始まり俺達が遅れて闘技室に来た時先生がいなかったからだ。そして5分ほど経って来た先生が言った言葉、

「悪い悪い、道に迷った。」

だった。ふざけてるだろ。確かにこの学校無駄に広いが迷うほどではない。それも教師として何年かいる先生がだ。呆れて声も出ない。

「それはそうと、まずはお前達のステータスを確認する。今から配るプレートに、自分の詳細を出す感じで念じてみろ。」

と言って銀のプレートを渡してきた。通常ステータスは自分でしか確認ができないが、これはそれを他人にも見えるようにした魔道具だ。ちなみ偽造は不可能である。

「できたやつから俺に見せに来い。」

さて、どうしたものか。俺以外の全員が既に出しに行った。これは腹をくくるしかないかな。なんでかって?そんなの俺の破壊的な能力はできるだけ知られたくないからだ。

「なんだこのとんでも能力。」

「先生、この力のことは内密に。」

「あ?それは無理だな。」

「え!何でですか?」

「そんなの今から1人ずつ発表していくからに決まってるだろ。」

決まってねーよ。なにさも当たり前みたいに言っちゃってんのこの人。

「えっとまずは」

名前・・・シャル・エバンス

種族・・・人族ヒューマン

魔力量・・・5000

使用可能属性・・・火、風、光

特殊保有能力・・・状態異常治癒

「魔力量は高い方だな。三属性使用可能も稀だ。最後のは遺伝か?確か、もと宮邸魔術師長の子供だったな。」

あ、エバンスって聞いたことあると思ったらクルーナ先生と一緒の名字だ。ってことはクルーナ先生の子供なのか?

「お前ってクルーナ先生の「私に話しかけないでください。」」

俺嫌われてるな。そらそうか。子供をほったらかして他の子の面倒を見てたんだから。でもそれ先生が悪くないか?

「よーし、次。」

名前・・・メリー・マーク

種族・・・人族ヒューマン

魔力量・・・1000

使用可能属性・・・水

「ま、平均的な能力値だな。」

天然巨乳のメリーさん。これが平均的なのか。

名前・・・ムサシ・ササキ

種族・・・半獣人族ハーフビースト

魔力量・・・500

使用可能属性・・・土

種族能力・・・獣化

「獣族との混血か。魔力量は少なめだが獣化は獣族だけの能力だな。」

名前・・・グラン・シャンブル

種族・・・人族ヒューマン

魔力量・・・8000

使用可能属性・・・火

「魔力量が無駄に多いな。攻撃系の火属性と組み合わせたらなかなか使えそうだな。」

ヤクザの名前は伊達じゃなさそうだな。

名前・・・ノース・ランウェイ

種族・・・半森人族(ハーフエルフ)

魔力量・・・35000

使用可能属性・・・光、闇

種族能力・・・妖精召喚

ノースはエルフとの混血だったのか。

「魔力量はさすがエルフってところか。それよりも光と闇の反発属性を持つのはすごく貴重だ。妖精召喚はエルフの能力か。」

訓練したらすごいことになりそうだ。

名前・・・ホーク・ウィン

種族・・・人族ヒューマン

魔力量・・・350

使用可能属性・・・風

特殊保有能力・・・従順隷属

「基本値は低いな。おい、ホーク。従順隷属って何のことかわかるか?」

「し、知りません。初めて知りました。」

物騒な名前だな。コイツは要注意だな。

「今度、どんな能力か探ってみる必要があるな。」

「わわ、分かりました。」

名前・・・メルシャ・ホール

種族・・・人族ヒューマン

魔力量・・・950

使用可能属性・・・闇

「闇の属性は幻術とかが多いからある意味ぴったりかもな。」

ぴったりって何がだよ。コイツ生徒に不穏なことさせようとしてないか。

「そうね。私といいことしてる夢でも見せてあげれるのかしら。」

「ま、努力次第では出来るだろうな。」

そんな話をこんなところでするな。ノースさんがびくついてて可愛いのはいいんだけどな。

名前・・・ミレイ・シンク

種族・・・人族ヒューマン

魔力量・・・500

使用可能属性・・・風

特殊保有能力・・・自然回復

うん?自己紹介の時はシンクがファーストネームじゃなかったか?

「うわ、オートヒールか。かなり需要があるぞ。」

「さすがミレイだな。」

「いえ、アルル様にはかないません。」

名前・・・アルル・クラシャ

種族・・・人族ヒューマン

魔力量・・・1000

使用可能属性・・・天(幻血)

「そう言えば王族は幻血もちだったな。天属性は自然の理を操作だったか?」

「はい、お父様は津波を引き起こしたり、地震を引き起こしたりして遊んでいたそうです。」

王子のお父様って王様だよな。何してんだ。

「思い出した。俺が子供の時にしょっちゅう災害が起こってたな。」

「すみません。間違えなく父の仕業です。」

「いや、俺的には学舎にいかなくてすんだから、万々歳だったよ。」

この教師ホントにダメ野郎だろ。生徒にそうゆうことを言うな。

「よし、最後だ。これは本人の希望により内密にして欲しいそうだ。約束が守れるやつだけ教える。どうする?」

一応確認はとってくれるのか。でも皆見たそうにしてるな。

「俺もみんなの分は見たから見てくれていいぜ。ただし他言無用で頼む。」

「とゆうことだ。正直えげつないぞ。」

「リオル君、昨日言ってたのって。」

「ああ、これが関係してるな。」

名前・・・リオル・マルクス

種族・・・人族ヒューマン

魔力量・・・∞(無限)

使用可能属性・・・火・水・風・土・光・闇

特殊保有能力・・・完全記憶能力(パーフェクトワーカー)

「な、異常だったろ?てかこれ勉強しなくてもいいよな。羨ましいぜ。」

お前ってホントに教師なのか?ふざけすぎだ。

「リオル、この魔力量はなんだい?」

「見ての通り底がないみたいだな。」

「リオル・マルクス。お母様を痛めつける程の実力者。まさかここまでとわ。」

まてまて、なんか脚色されてないか?

「マルクス君すごいよ!君とペアなのはラッキーだったよ。」

お、ノースが話しかけてくれた。

「リオルでいいよ。俺もノースとペアでラッキーだぜ。」

「え!う、うんありがとう。」

どうしたんだ?顔が赤くなってる。ノースって呼ばれるのは嫌だったのか?後ろで「天然女たらし」とか「レイナ気をつけろよ」とか聞こえてるが無視だ。

「ま、こんな感じでここにいるヤツらのステータスは見終わったわけだ。1つ忠告しとく。今回は授業でどんな能力が使えるのか確認する必要があったが、他人にやすやすとステータスを喋るなよ。大げさに言うと死に直結することもあるからな。」

初めて教師らしい事言ったな。

「そんじゃ今日は魔法について講義しようか。主席、説明できるか?」

「まあ、出来ますよ。魔法は誰にでも使える生活系と、身体強化系、それから持って生まれた属性による属性魔法系があります。属性魔法系は先天的なものですが、生活、身体強化系は後天的に習得可能です。」

「マルクス、お前便利だな。これからも説明は任せたぞ。」

この教師は・・・。もうなんでもいいや。

「質問でごさる。身体強化系は物にも付随するのでござるか?」

「ああ、例えば木の棒に身体強化系の硬直魔法を掛けたら鉄並みに硬くなったり、逆に柔軟魔法を掛けたらゴム並みにふにゃふにゃになる。」

「なるほど、参考になったでござる。」

「私も質問なのです〜。生活系はどんなことができるのですか〜?」

「掃除に洗濯。それから水の温度調節とかもできるな。ただ、料理だけは出来ない。」

「ありがとうございます〜。」

「それじゃぁ早速基礎の身体強化系を覚えてもらう。昨日言ったペアで練習してみろ。魔法で肝心なのはイメージだ。手が鉄になるようにイメージしてみろ。」

「マルク・・・リオル君宜しくね。」

「こっちこそ、よろしくなノース。」

いやあノースはホントに天使だな。と、全然出来てないな。アルルとシャル以外もできてない。

「ノースいいか、これは魔力を手に集めた上でイメージするんだ。」

「魔力を手に集める?あの、どうすれば・・・。」

「それは魔力運用で・・・。先生!魔力操作を教えないと出来ませんよ!!」

「お、そうだった。忘れてたわ。あれ地味だから説明すんのめんどくさいんだよな。よし、マルクス。全員に説明してくれ。」

「それくらい自分でしてください!」

「めんどくせえな。体の中の魔力を感じてみろ。そしたらできるだろ。」

「そんなテキトーな説明でできるわけが・・・て、何で出来てんだ!?」

みんなオーラが出てる。魔力出す時大変だったのに。

「こんなもん気合があればなんとかなんだよ。魔法の練習してたらそのうち無意識的にできるようになるから頑張って慣れろ。そのオーラが出てる状態でさっき言ったことやってみろ。」

「うわ、手が金属光沢を覆ってる。」

あんなテキトーな説明でできるようになってるなんて。これはきっとみんなの才能だ。決してあの教師の教え方がうまいわけじゃない。それより、さっきから気になるんだよな。

「ノース、後で時間取れるか?できれば二人きりになりたい。」

小声で提案。我ながらナンパみたいに言ってしまった事に遅れて気づく。これはまた顔が真っ赤になるか?

「うん、私も気になってることがあるからちょうど良かった。昼休みでいい?」

お、これは予想外の返答。

「大丈夫だ。屋上で待ってる。」

「わかった。それでさ、リオル君の身体強化魔法見せてよ。」

話題を変えると同時に声を大きくした。ノースって頭いいのかな?ってこれくらい誰にでもできるか。ノースが可愛いからどうしても美化してしまうのは男の性だよね。

「いいぞ。なら脚に身体強化掛けてジャンプしてみるか。」

といってジャンプ。約10m程の跳躍。こんなもんか。『不可視の歩法(インビジブルステップ)』なら100mは軽くいける。

「すごいよ!私もやってみたけど3mくらいしか飛べなかったよ。」

「最初はそんなもんだって。これから頑張って行こう。」

「えへへ、ありがとう!」

ノーススマイル!癒される。天使すぎる。

「ゴーン、ゴーン、ゴーン」

「鐘が鳴ったから今日はここまでな。明日は属性魔法系に入る。生活系は授業でやるほどのものじゃないから寮の本棚でもあさって勝手にやってくれ。それじゃぁ解散。」

「「「「ありがとうごさいました(〜)(でごさる)」」」」


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