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「リオル君、起きて!ご飯できたよ。」
「あと1時間・・・。」
「そんなに寝てたら遅刻しちゃうよ。」
「あ?ああ、今日から学園生活か。この前までは時間なんて気にしてなかったからな。起こしてくれてありがとな。」
「それよりも急がないとホントに遅刻するから。」
「もうそんな時間なのか?」
「うん。ほら急いで急いで。」
「了解。」
☆
学校到着!教室到着!チャイムまであと二秒。ギリギリセーフ。
「ミレイ、助かった。」
「流石に初日から遅刻は嫌だからね。今度から起こさないよ。」
「頼む。ミレイだけが頼りだ。」
「自分でなんとかして。」
「ちぇ、わかったよ。」
お、脳筋先生のお出ましだ。
「よーし、出席とるぞ。うん、見たところ全員いるな。今日の連絡事項は、1時間目の実技の授業は能力測定な。詳しくは授業の時に。それから転入生が来るぞ。というか来てるぞ。そこの空いた席のやつだな。中に入ってきてくれ。」
「ガラガラ」
お、男子だ。金髪美男子。非リアの敵め。あ、俺もか。
「軽く自己紹介してくれ。」
「名前はアルル・クラシャだ。一応王族で第一王子をさせてもらっている。趣味は人間観察。これからよろしく頼む。」
はい、王子様でした。ホントにこのクラスの男子にはまともなのがいないのか。片やサムライ、片やヤクザ、片や挙動不審、片や女々しい奴、極めつけは王子様ってなんだよこれ。何かの陰謀か?
「空いてる席に適当に座ってくれ。この後は闘技室に動きやすい格好で集合してくれ。5分後な。遅れたやつはゲンコツだ。じゃ、移動開始。」
「先生、闘技室ってどこですか?」
「自分達で探してくれ。俺は先行くぞ。これ以上質問は受け付けん。」
なんて教師だよ。ふざけてるとしか思えん。
「リオル君、早く着替えて移動しよ。」
「そうだな。っておい、そこの転校生。早くしねえと遅れるぞ。」
あの王子様何やってんだ?教室の前のボードを凝視して。
「あ、ああ済まない。なにせ名前がわからなくてね。」
そうゆうことか。あの教師のことだ、自分で調べろとか言ったんだろうな。
「先生に聞いたら「自分で調べろ」って言われてしまって。」
はい、あたり。俺すげ。
「でも急がねえとゲンコツ食らうぞ。なんならのろまって呼んでやろうか?」
「リ、リオル君。王子様だよ。」
「知らねえよ。学校の生徒には変わりないんだからよ。」
「す、すみませんアルル様。この人悪い人ではないんですが、なにせこの性格ですから。」
「ほっとけよ。」
っと件の王子様がお腹を抑えて俯いてるぞ。気分でも悪いのか?
「おい、どうした?体調悪いのか?」
「ふふ、ははは、ははははは。」
あ、壊れた。急に笑い出しあがった。何なんだほんとに。
「いや、失礼。僕にここまで無礼な態度をとる輩は初めてなもので。」
「ほら、リオル君、王子様怒ってますよ。僕は知りませんからね。」
「ミレイ、いいんだよ。私は嬉しいんだ。今まで僕と普通に話してくれるのは君だけだったからね。リオル君だったかな。僕が王子だって知って対等な態度をとってくれてありがとう。改めて自己紹介させてもらうよ。私はアルル・クラシャ。王族だがここではただの生徒だ。これから宜しく。」
「俺はリオル・マルクスだ。リオルでいい。そもそも貴族とか王族の概念を知らなかったから普通に話しただけだよ。そんなんで死刑とかならなくてよかったわ。それよりミレイ、お前知り合いだったのか?」
「そうだよ。同じクラスってゆうのはさっき初めて知ったけどね。詳しい話は寮でね。多分アルル様も同じ部屋になると思うし。」
「私は306号室と聞いたが。」
「あ、俺らと一緒だな。」
「ほらね。それよりも急がないと・・・。」
「やべ、時間だ。って、闘技室どこだよ!」
これは初授業遅れは確実かな。




