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YAJU &U  作者: フービィ


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帰ってきたあの男

 遠野達の前に、巨大な影が現れる。巨体の白馬だ!

それにまたがるはあの男!武田信玄!(テッテレテー)僕らは思わぬ再会に喜んだ。武田信玄は、輝く頭皮からポタポタと汗を流す。


「お主ら!お主らに咆哮について話さねばならぬ」


「ここは闇の世界。陽の光の届かぬところじゃ。今でも、闇の泉が作られ、世界のバランスが崩れ始めている。あと少しの衝撃で咆哮が起きてしまうのだ!」


「急ぐのじゃ。決して騎士に咆哮を起こさせてはならない!全てが原初の姿、()()と化し、巨人(タイタン)が目覚め、陽の光は世界中のどこにも届かなくなってしまう——。


 その時だった。鈴木先輩の野獣のような咆哮が空間を揺すぶった。野獣の目覚めだ!


「こんな話をしている場合ではない!急げ!光の勇者達よ!闇を祓うのじゃ!」


無念を晴らした様に、武田信玄は薄れて消えた——。彼は鈴木邸ができる前にコ↑コ↓で亡くなったホンモノの武将の亡霊だったのだ。


 話を噛み締め、僕らは騎士との戦いに終止符を打ちに急いだ。




 咆哮の騎士を凄まじい眼光で睨む鈴木。あまりのプレッシャーに、彼を閉じ込める檻は崩壊の兆しを表していた。

それでも、騎士は、()()()()()()、背後に噴き上がる闇の泉をうっとりと眺めていた。

鎧を捲り、自らの、炎症を起こした皮膚を横目に。


次回『囚われし野獣(ビースト)』いいよこいよ!

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