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YAJU &U  作者: フービィ


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8/15

セナル・アックスに込めた想い

 僕らは大きなものを失った。ある者にとっては師匠。またある者にとっては、日焼けサロン店の主。


マスは、光の民と闇の民、双方が争うこと、いや、自らの師匠が壊れていくのを黙って見ていられなかった。

一撃を負わされた時、すでに師匠の心は闇に堕ちて、もう戻ってこない。

それを実感した。

愛と共に槍を突き刺し、自らの手で終止符を打った。早く気づいて寄り添えなかった痛みを受け止め。


その愛が闇を祓い、伏死見(ふしみ)は最期にセナル・アックスの秘密を告げた——。


 最初に声を出したのは、遠野だった。遠野には先輩にはない物。若さがあった。

どんな悲惨な未来でも、前だけを向ける力とも言える。


「伏死見が望んだこの世界を、こんなところで諦めて無駄にするわけにはいかない。マスの決意を無碍(むげ)にしてはいけない」


遠野は若かった。若すぎるとも言われ続けた。それでも、この瞬間の彼の言葉には深さを感じた。


「そうだよ」


三浦がセナル・アックスを掴んで立ち上がった。


「店主の愛したこの世界。守りたい」


「じゃけん、鈴木先輩を取り戻して、騎士(ナイト)を倒しましょうね!」


威勢よく遠野(ぼく)は言った。


みんな顔を見合って頷いた。

目指すは咆哮の騎士!



ぱからん、ぱからん


彼方から(ひずめ)が地面を叩く音が近づいていた。


次回『帰ってきたあの男』いいよこいよ!

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