逝キスギィィィィ!
三浦先輩は、よろめきながら立ち上がった。
斧で乱雑に切り掛かる。伏死見は冷静にいなす。
余裕の表情で語り始める。
「お前は武器を使いこなせていない。その武器は本来そう使うものではない」
「痛みを受ける覚悟が足りない!」
長年、客の寿司を握ってきた筋力が三浦の装甲を打ち砕く。
三浦が目を閉じて告げる。
「お前はすっかり勝った気になった。日焼けも戦いもぬかった方が負ける。それを教えてくれたのはあなただ!」
伏死見の腹部から桃色の閃光と共に、槍が突き出る!
「貴様!裏切りおったな!光の世界の者に加担するとは…」
苦い表情の中には、安堵が垣間見えた。それはマスも同じであった。
争いが止んだ事を喜ぶかの様だった。瘴気が消え、禍々しい傲慢なオーラは消えた。
「すまぬ。騎士の甘い言葉に惑わされた。もうサロン店を続けられる体ではない」
いつもの無欲な話し方に戻った。
薄れゆく様に消えながらも続けた。
「その斧は、自らの痛みを快楽へと変換することができる、セナル・アックス…。この日焼けを楽しめる世界を頼んだ」
最期の瞬間だった。
ヤリマスは叫んだ!自らの苦悩と後悔を乗せて。
「ンァァァァァ!師匠!逝キスギィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!ンニィィィィィィ!」
伏死見の体を強く抱きしめた。不思議と、伏死見の体が意思を持って動いた様に覆い被さった。
悲痛な叫びが厨房に反響した。残された紅茶の水面が静かに揺れる。
次回『セナル・アックスに込めた想い』いいよこいよ!
いいよこいよ




