↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
45/73

2026年7月4日 PM その3

目を開ける。

まだ少し、頭痛がする。

どれくらい寝ていたのだろうかと、時計に目を向けると、時刻はPM2:07を指していた。


そういえば、昼食がまだだったことを思い出す。

「こういうときに食べないのは、より不味い気がする…」

何日か前にも、私が最も意識するべきなのは食事をちゃんと摂ることだと思ったことを思い出す。


身体を起こす。

頭を上げると、頭痛が強くなる。

眠るまえに、水分はそれなりに摂ったと思う。

「そうだとすると、塩分が足りないのかな。」

水分だけを摂りすぎるのもよくないと、どこかで何度か聞いたことがある気がする。


立ち上がってみる。

歩けないほどではない。

足元に気をつけながら、キッチンまで向かう。


「塩分…とりあえず、塩でも舐めてみようか」

塩分の摂りすぎも良くないということもまた何度か聞いたことがあったので、とりあえず、塩をひとつまみ分手に乗せて、舌先で更に少しだけ舐めてみる。

「…しょっぱい。」

そりゃそうだ。


口の中の塩味を流すためにも、お茶をもう一杯飲んでおく。

なんとなく身体が喜んでいる気がするから、きっと正解だったのだろうと思っておく。


冷蔵庫から、昨夜冷蔵しておいたご飯を取り出して、電子レンジで温める。

停電して電力が自立運転モードに入ったら、同時に使える電力が制限されるから、高出力の電化製品は同時使用を避けるようにと、HEMSのマニュアルに書かれていた。

なので、電子レンジ、IH、電気ケトルなどは同時に使わないように気をつける。

電子レンジで何かを温めながら、IHで別の物を調理するといった、外部電力があれば当たり前にできていたことができなくなるのは結構大きな制約だなと感じる。


「1つずつ使えるだけでも、すごいことなんだけどね。」

もし自宅に太陽光発電設備も蓄電池もなくて、もっと早く停電が始まっていたら、温かい食事を食べることすら困難だったはずだから。


そんなことを考えている間に、ご飯を温め終わる。


スーパーから調達した野菜とたまごがあるので、フライパンで炒めて1品にする。

電力のことを考えると、晴れた日の日中に作り置きをしておくというのも良いかもしれないと思ったので三食分くらいの量をまとめて作っておいた。

調理の手間という意味でも、合理的だ。

すぐに食べる分をお皿に盛って、残りは冷めてから保存容器に移す事にする。


最後に電気ケトルでお湯を沸かして、インスタントの味噌汁を用意する。


簡単な食事が、ダイニングテーブルのいつもの席に並ぶ。

手を合わせて、

「いただきます。」


適当に作った割には美味しくできている、やるじゃん私。

たくさん歩いてお腹が空いていたようで、箸が進む。

ちゃんと昼食を摂ることにして良かった。

塩分を摂取したのが効いたのか、いつの間にか頭痛も治まってきている。


食べながら、この後のことを考える。

まずは一度、情報を整理しておこうと思った。


すぐに入手が必要なものがいくつかあるから、入手方法や順番を考えなければいけない。

日々の習慣としてやるべきことや、1人で生きていくうえで気をつけなければならないことも結構でてきている。

予定を管理しなければならないのは、社会とのつながりがあるからだと、漠然と思っていたけれど、1人になったら1人になったで、別の目的で予定を管理するべきなのだとわかってきた。

だから、それらをメモしたりまとめたりしていこうと思う。


生きているからには、健康で衛生的に暮らしていきたい。

何より、一人だからこそ、私は、人間らしく生きていきたい。

そのためには、やるべきことをきっちりこなして暮らしていくべきだと思うから。


⋯一度手を抜き始めてしまうと、生きていくこと自体を、諦めてしまいそうだから。


昼食を食べ終わって、食器を洗って、水切り籠に立てかけていく。

冷ましておいた作り置きの野菜炒めを冷蔵庫にしまって、リビングのエアコンを消して、2階へ向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。