2026年7月3日 PM その1
会計を終えて、荷物を詰めていく。
カートの上段には、持ち帰り用に提供されている段ボールを組み立てて、冷蔵食品と保冷用の氷を詰める。
カートの下段には、冷凍食品を詰めた保冷バッグを置いた。
そのままカートを押して帰路に就く。
帰りは、駅のペデストリアンデッキではなく、自宅近くの踏切を渡って帰るルートを選んだ。
先ほど見た事故現場のわきを通り越して、線路の東側にある幹線道路を南下する。
線路の西の幹線道路に比べて、スピードを出しやすい道なのだろう、対向車と正面衝突している車以外にも、屈曲部でガードレールをなぎ倒してその先の家屋に到達している車や、信号機の柱に激しく衝突している車があった。
「高速道路の近くだったら、もっとひどかったのかもしれないな。」
と考える。
そう思って眺めると、ここからさらに東にある自動車専用の高架道路のあたりに、火災の煙が多く固まっているような気もしてくる。
途中、歩道の高低差が大きくなっているところでカートの操縦に難儀したりもしながら、自宅にたどり着いた。
鍵を開けて、ドアを開けて、荷物を運びこむ。
ショッピングカートはとりあえず、玄関先に置いたままにしておく。
食品と氷が詰まった段ボール箱は重くて、キッチンまで運ぶのは結構大変だった。
冷蔵庫に食材を詰めていく。
今回調達した分で、冷凍室はほぼ満杯、冷蔵室と野菜室はまだ多少の空きがあるという状態まで充足できた。
この後もう一往復して、冷蔵庫や野菜室に入れられるものと、常温保存可能な食品の調達をしておこうと決める。
時計を見ると、いつの間にか時刻は12時を回っていた。
「とりあえず、お昼食べよう。」
そう思って、昼食を用意する。
お母さんが作り置きしておいてくれたおかずは、昼と夜で食べきれそうな量になっていた。
おかずを皿に盛りつけていく。
もう、小分けにしておく意味がないなと思って、夕食の分もお皿に移しておく。
残り2食分の半分は冷蔵庫へ戻り、もう半分はダイニングテーブルへ向かう。
冷凍されていたご飯はこれで最後なので、夜にはご飯を炊かないといけない。
お米はまだ十分にあるけれども、精米した米はよほど保存に気を使わない限り長くはもたないと、昨年何度も聞いていたので、米を炊いて食べられるのも今年いっぱいくらいなのだろうかと思う。
稲作は人手が必要なので、今後自力で米を栽培することは、恐らくないだろう。
そんなことを考えながら、ダイニングテーブルの、いつもの席に座る。
手をあわせて、
「いただきます。」
うん、今日も、お母さんのごはんは、変わらずおいしい。




