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2026年7月3日 AM その6

一通り見て回ることができたので、確保するものを改めて考える。


元々冷凍庫に入るだけと考えてしまっていたから、保冷バッグは一つしか持ってきていない。

とはいえ、今にも電力供給が途絶えるかもしれないと思うと、一刻も早く、できるだけ多くの食品を自宅の冷蔵庫に収めてしまいたい。

ここから自宅までは1km以上離れているから、往復すると30分以上かかってしまう。

気温も高い時間なので、体力的にも何往復もするというのは避けたいと思った。


ふと、手元のカートに目が行く。

「…カート、借りていってもいいかな?」


普段なら、いけないことだというのは、わかっている。

でも、車がつかえない私が一度に多くの荷物を運ぶ手段としては、現時点では最適な選択肢のように思われた。

覚悟を決める。

保冷については、冷凍食品は持ってきた保冷バッグ、冷蔵食品は段ボールに保冷用の氷と一緒に詰めれば問題ないだろう。


そうと決めたら、後は食品を選んでいく。

最優先は冷凍・冷蔵状態の食品だ。

常温保存が可能なものは改めて調達しに来ればよいと割り切る。


まずは日持ちのする加工食品を選んで、買い物かごに入れていく。

ハムやソーセージといった肉類、乳製品、小分けにされた総菜も少しだけ確保しておく。


次に冷凍食品、先ほど決めたように、食材をそのまま冷凍したものをかごに入れていく。

ほうれん草やブロッコリーといった野菜や、豚肉の細切れや、エビやイカなどの魚介類でかごが埋まる。

一思いにかごを埋めると、なかなかの量になっていて、

「こんなにパンパンになってるの、はじめてかも。」

なんて、思わず苦笑する。


そうして、調達がひと段落ついたところで、次なる懸案に思い至った。

「そうだ、会計、どうしよう…」


元々は、セルフレジで会計をしようと思っていたのだ。

通信キャリアのQRコード決済を父のクレジットカードに紐づけてもらっているので、多少高額になっても決済自体はできると思う。

ただ、

「この量を、セルフレジ、か…」

買い物かご2杯分の食材の山を見て、たじろぐ。

もう、会計をすること自体に意味はないだろうとは、2日前のコンビニの時点でうっすらと思っていた。

その状態で、この量をセルフレジに通す手間は本当に必要なのかなと、考えてしまう。


でも、社会規範を逸脱することは、なんとなく嫌だなと思って、できるだけ守りたいと思うのだ。

だから…


「商品のバーコードを、読み取らせてください。」

結局、することにした。

左から右へ、バーコードを読み取らせた商品を流していく。

おそらく、意味のない、自己満足だなと思う。

さっき、今にも電力供給が途絶えるかもしれないと焦っていたのとは真逆のことをしているとも思う。


でも、明日には、こんなこともできなくなってしまうかもしれないから。

そう考えるのが一番しっくりきて、あぁ、これも、今の私には必要な儀式なのだなと、2/3くらいの商品を流したところで納得した。


最後の商品をスキャンして、会計ボタンを押す。

「お支払方法を、タッチしてください。」


キャリアのQRコード決済を選択する。

スマホを取り出して、QRコード決済アプリを起動して、QRコードを読み取らせる。

いつもの聞きなれた音がする。

まだ決済サービスが生きていてよかったなと、そんなことを思った。

なんとなく手動で投稿したら一日ズレていたので、次回は9/13(日)の20:40頃に更新することになります。

今週は大雨のせいで疲れましたね。。。

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