第16話 名もなき奇跡
眷獣《影喰い》。
知らないはずの名前だけが、喉の奥で嫌に馴染んだ。
目を逸らしたら終わる。
そういう種類の相手だと、身体のどこかが先に理解していた。
闇の中のたった一つの目が、ゆっくりと細くなる。
それだけで、足元の泥がぞわりと粟立った。
次の瞬間、頭上でキマイラの一匹が甲高く吠えた。
命令だ。
そう思うより先に、身体が横へ跳んでいた。
さっきまで俺のいた場所へ、獅子の胴が泥を散らして突っ込んでくる。
蛇の尾が鞭みたいに地面を打ち、山羊の頭が耳障りな声で喚いた。
「……ちっ」
着地した右脚が軋む。
それでも倒れない。
胸の奥の一欠片が、まだ消えていなかった。
それだけで十分だった。
もう、祈りの言葉なんて浮かばない。
浮かぶのは、どこを叩けば壊れるか、それだけだ。
自分でもぞっとする。
でも、今はそっちの方が正しかった。
キマイラは三匹。
《影喰い》はその奥。
そしてあいつの足元、ぬるく光も吸わない黒い水溜まりから、細い靄が地の下へ伸びている。
あれだ。
村へ流れている瘴気の芯は、あそこに繋がっている。
あれを断てば、少なくとも村は息を継げる。
だが、キマイラたちがその前に立っている。
番犬というより、生贄を噛み砕くための牙だった。
「……ほんと、最後まで趣味が悪いな」
誰に向けた悪態か、自分でもわからなかった。
村人か。
勇者か。
それとも、こんな場所でまだ生きようとしている自分か。
一匹目が跳ぶ。
二匹目が左へ回る。
三匹目は距離を取りながら、こちらが転ぶ瞬間だけを待っている。
嫌になるほど上手い。
人を狩る動きだ。
でも。
「村人にだって、勇者にだって、好きに食い散らかされるのはもうごめんだ」
掠れた声が、湿った空気の中へ落ちる。
手近にあったものを掴む。
泥に半分埋まっていた、崩れた石柱の欠片だった。
重い。
片手じゃ持てない。
なのに、握った瞬間、妙にしっくりきた。
これでいい。
いや、こういうのがよかったのかもしれない。
胸の奥へ手を当てる。
「戻れ。一欠片でいい」
熱を、自分の骨と筋へ流し込む。
同時に、首輪が焼けた鉄みたいに熱を持った。
「っ……!」
首の皮膚が裂けるように痛む。
喉の奥まで熱い。
でも、その痛みと引き換えに、腕へほんの少しだけ力が戻る。
膝の笑いが止まり、視界の端の揺れが一瞬だけ整った。
来る。
一匹目が口を開けたまま飛び込んでくる。
牙の隙間から、赤黒い涎が糸を引いた。
俺は半歩だけ踏み込んだ。
避けるんじゃない。
噛みつく軌道の内側へ入る。
「そこだ」
石柱を、下から振り抜く。
鈍い音がした。
山羊の頭が潰れ、キマイラの身体が横へぶれる。
そのまま獅子の顎へ二度目を叩き込む。
歯が折れ、黒い血が泥へ散った。
一匹目が悲鳴を上げる。
でも倒れきらない。
硬い。
異常なくらい硬い。
二匹目が横から爪を振るった。
避けきれない。
肩が裂ける。
熱いものが一気に流れ、すぐに冷えた。
「ぐっ……!」
痛みで膝が落ちかける。
そこへ三匹目が来る。
まずい。
そう思った瞬間、闇の奥で《影喰い》の目が鈍く光った。
その視線に射抜かれたみたいに、三匹目の動きが一瞬だけ止まる。
命令が変わったのだとわかった。
殺すより、追い立てる方を選んだ。
俺を、《影喰い》の前へ。
ぞっとした。
でも、それなら。
使える。
俺はわざと後ろへよろけ、黒い水溜まりの方へ下がった。
キマイラたちは牙を鳴らしながら追ってくる。
その足元で、靄が細く立ち上っていた。
鼻の奥へ入り込む臭いは、血と腐った井戸水を一緒に煮たみたいだった。
吐き気がする。
でも、この臭いの先に村の水が繋がっていると思うと、余計に見過ごせなかった。
村ごと滅びればいいと、少し前の俺は思った。
本気で。
でも、あの広場で咳をしていた子どもも、
倒れた老人も、
柱へ手を当てたまま削れていた白い背中も、
みんなまとめて泥の底へ沈めるほど、俺はうまく腐れなかった。
なら、もう仕方ない。
「俺がやる」
二匹目が飛びかかった。
今度は避けない。
石柱を捨て、両手でそいつの前脚を掴む。
重い。
骨が軋む。
爪が胸元を裂き、熱い血が流れる。
でも、離さない。
自分の中の何かが、静かに笑うみたいだった。
そうだ。
こういう時は、綺麗に祈るんじゃない。
掴んで、叩きつけて、黙らせる。
「邪魔だ!」
持ち上げるというより、崩れた石壁へぶつける。
キマイラの肋が嫌な音を立てた。
蛇の尾が痙攣し、山羊の頭が泡を吹く。
一匹目が起き上がる前に、その喉へ踵を落とした。
気道が潰れる音がした。
それでも完全には死なない。
化け物だ。
三匹目が、今度は低く地を這ってくる。
獅子の胴を沈め、喉元だけを狙う動きだった。
その時。
《影喰い》の脈が、一度だけ大きく打った。
どくり。
黒い水溜まりの中で、瘴気の芯が露わになる。
心臓みたいな、黒い塊。
脈に合わせて膨らみ、村へ向かう靄を吐いている。
見えた。
あれを叩き潰せばいい。
三匹目が跳ぶ。
俺は半身をずらし、石柱の欠片を今度は真っすぐ黒い水へ投げ込んだ。
水飛沫は上がらなかった。
代わりに、ねばついた泥みたいな音がした。
芯が揺れる。
《影喰い》の目が、初めてはっきり怒りの色を帯びた。
地面の下から、無数の黒い筋が持ち上がる。
触れれば終わる。
本能でわかった。
それでも、足は前へ出ていた。
「――っ!」
黒い筋が脇腹を掠める。
肉を削られたみたいな冷たい痛みが走る。
息が止まる。
でも、その隙に右手を水の中へ突っ込んだ。
熱い。
冷たい。
その両方が一緒に流れ込んでくる。
ぬめった瘴気が腕に絡みつき、首輪が灼けるように食い込んだ。
視界が白く弾ける。
「っ、あぁ……!」
叫び声なのか、自分でもわからなかった。
でも、ここで手を離したら終わる。
胸の奥の一欠片を、全部そこへ押し込む。
浄化。
持続。
呼吸。
熱。
言葉にならない感覚だけを、水脈へ流し込む。
黒い塊が、じりじりと音を立てた。
焼ける。
裂ける。
それでもまだ脈打とうとする。
《影喰い》が、声にならない声で吠えた。
耳じゃなく骨の内側で聞こえるような、不快な咆哮だった。
キマイラたちが一斉に後ずさる。
番犬が怯えるほどの拒絶が、黒い水の底から逆流していた。
「落ちろ」
俺は水の中で、黒い芯を掴んだ。
ぬるりとしているのに、石みたいに固い。
だったら。
力任せに握り潰す。
指の骨が軋む。
首輪が肉へ食い込み、血が流れる。
それでも、やめない。
ぱき、と。
小さな音がした。
次の瞬間、黒い芯が内側から裂けた。
白い蒸気が一気に噴き出し、村の方へ伸びていた靄がぶつりと途切れる。
風が変わった。
さっきまで村へ向かっていた重い流れが、逆にこちらへ巻き戻る。
《影喰い》の輪郭がぶれた。
闇の中へ溶けていた身体が、一瞬だけ崩れる。
今だ。
俺は泥の中から石柱の欠片を引き抜き、その鈍い光の目へ叩きつけた。
ぐしゃり、と嫌な手応えが返る。
目が潰れる。
黒い液が顔へ散った。
ひどく冷たい。
《影喰い》が後ろへ退いた。
怒りとも悲鳴ともつかない震えが、森全体を鳴らす。
でも、もう前みたいな濃さでは押してこられない。
水脈へ落ちる流れが切れていた。
俺はそのまま膝をつき、泥水の中へ両手を沈める。
もう一度。
今度は壊すためじゃない。
村へ届くように。
熱を出した身体へ。
咳き込む肺へ。
眠れず震えていた夜へ。
細く、長く、途切れないように。
「……行け」
白い光なんてほとんど出ない。
ただ、水の底がわずかに温み、村へ向かう流れだけが静かに澄んでいく。
俺の魔法は、昔からこうだった。
派手じゃない。
でも、届けば、少しずつ身体を支える。
倒れきる前に。
壊れきる前に。
遠くで、風の音が変わった。
村の方から、かすかなざわめきが聞こえる。
はっきり言葉になるほどじゃない。
でも、悲鳴だけではない音だった。
助かったやつがいる。
少なくとも、もう遅すぎるだけの状況じゃない。
それだけでよかった。
気が抜けた瞬間、首輪の痛みがまとめて戻ってくる。
喉が焼ける。
肩も脇腹も、今さらみたいに熱を持つ。
視界の端が暗く滲んだ。
キマイラたちは、もう近づいてこなかった。
一匹は喉を潰して泥の中で痙攣し、一匹は肋を折って石壁のそばで唸り、最後の一匹は《影喰い》の後退と一緒に森の奥へ消えていく。
完全に勝ったわけじゃない。
たぶん、あいつはまだどこかで生きている。
でも、いまはそれでいい。
村へ戻る気にはなれなかった。
そう思っていたのに、風に混じって届いた笑い声が足を止めた。
けたけたと、耳障りな女の笑い声。
さっき会った、あの女だ。
顔を上げる。
枝の隙間から見えるハイル村は、もう目を背けたくなるほど壊れていた。
屋根は抉れ、柵はなぎ倒され、広場にも路地にも人が倒れている。
死んだやつもいる。
けれどそれ以上に、まだ息のあるやつが多かった。
助けを呼ぶ声さえ出せず、ただうめいている。
アイズが何かを食い止めているあいだに、あの女が村を襲った。
そうとしか思えなかった。
広場の中央では、アイズが結界柱の前に膝をついていた。
白い法衣は裂け、血と泥で汚れ、肩口から脇腹にかけて赤黒く染まっている。
背中側の布は石畳に擦られたみたいに大きく破れ、少し離れた場所から柱の根元まで、細い血の跡が途切れず続いていた。
一度、あそこまで吹き飛ばされて、それでも這って戻ったのだと一目でわかった。
片腕は力なく垂れ、唇の端からも血が伝っている。
それでも倒れきれずに柱へ手を当て、何かを押し返すように歯を食いしばっていた。
その少し上、崩れた屋根の上に女が立っていた。
夜に溶けるみたいな黒髪が、肩から胸元へ濡れた布のように流れている。
黒い衣は体を隠しているはずなのに薄く見えて、風が吹くたび、白すぎる首筋と細い手足の線だけを妙に際立たせた。
暗がりの中でもわかるほど肌が白い。
唇だけが、いやに赤い。
口元には、拭いきれていない血の筋が残っていた。
笑うたび、その奥で細い犬歯がちらりと覗く。
綺麗だ、と一瞬だけ思ってしまいそうになる。
次の瞬間には、その綺麗さごと喉を裂かれるとわかる顔だった。
まともな人間じゃない。
ぞっとするほど、そう見えた。
俺は村へ戻った。
石柱の欠片はさすがに手放した。
代わりに、倒れた柵の根元へ落ちていた短剣を一本拾う。
血と泥で汚れた、刃こぼれした安物だった。
それでも、素手よりはましだ。
柄を握り直す。
指先が痺れているのに、その細い重みだけは妙にはっきりわかった。
女は俺を見るなり、目を細めた。
「あは、眷属をやったんだ。すごいね」
赤い目が、愉快そうに細まる。
舌先で犬歯をなぞるみたいに笑って、女は続けた。
「しかも、その首輪で。ますます欲しくなっちゃった」
「まだ立てるの? 本当にしぶといのね、首輪付き」
言い終わるより先に、姿が消える。
次の瞬間には目の前にいた。
見えた、と思った時にはもう遅い。
爪は下から滑り込み、短剣の腹を正確に打ち据えて軌道ごと逸らす。
爪を受けて、短剣ごと腕がはじけるみたいに痺れる。
踏ん張る間もなく蹴りが脇腹にめり込み、石壁まで吹き飛ばされた。
背中から叩きつけられた壁が、鈍い音を立ててひび割れる。
口の中に鉄の味が広がった。
こらえきれずに咳き込むと、どろりとした血が唇の端からこぼれた。
息が潰れる。
折れかけていた肋が、今度こそ折れた気がした。
それでも、右手は短剣を離していなかった。
開きかけた指を、意地で握り直す。
それでも立つ。
立って、一度だけ斬り返す。
刃は女の頬をかすめただけだった。
白い肌に赤い線が走る。
女は驚くどころか、楽しそうに目を細めた。
避けられたはずなのに、わざと受けたみたいな余裕だった。
頬を伝った血を指先でなぞり、そのまま舌先で舐め取る。
赤い線が、舐めたそばから薄く閉じていく。
「へえ」
次の瞬間、手首を掴まれた。
骨ごと捻るみたいな力で引かれ、短剣が指の間から弾き飛ぶ。
肘が頬骨へめり込み、視界が白く弾けた。
続けて膝が腹へ突き上がる。
胃の中身ごと逆流しそうになって、膝をつく間もなく地面へ叩きつけられた。
泥へ顔を打ちつけた額が切れ、流れた血が片目へ垂れ込む。
起き上がろうとした肩を、女の踵が踏み抜いた。
昼間キマイラに裂かれた傷口がもう一度開き、熱い血が外套の内側を一気に濡らす。
女は笑ったまま、俺の喉元に指先を添える。
冷たいのに、ぞっとするほど熱い感触だった。
耳元へ落ちる吐息は甘いみたいに柔らかいのに、底に腐った鉄の匂いが混じっている。
「弱いくせに、ちゃんと壊してくるんだ」
喉をなぞる指先が、ぞわりと肌を滑る。
少し力を入れられただけで、息の通り道をそのまま握り潰されそうだった。
血で濡れた指先が首筋を撫でるたび、痛みまで品定めされているみたいで反吐が出る。
「いい子。そういうの、嫌いじゃない」
そのまま投げ捨てられる。
転がった先でもう一度蹴りが脇腹へ入った。
骨の奥に残っていた痛みがまとめて爆ぜ、今度ははっきり血を吐く。
泥に転がった視界の端で、女が今度は倒れている村人たちへ目を向けた。
細い指が、次の獲物を選ぶみたいに宙をなぞる。
赤い唇が、嬉しそうにゆるむ。
まずい、と思った。
ここであいつを好きにさせたら、もう何人も死ぬ。
助ける義理なんてない。
俺を囮みたいに外へ追い出した連中だ。
首輪を見て、罪人だ、疫病神だと吐き捨てた連中だ。
ここで見捨てたって、責められる筋合いはない。
本当にそうか。
背を向ければ、それで終わる。
楽になれる。
もう何も考えなくて済む。
けれど、その先で死ぬのは、瓦礫の下でうめいていたやつらで、息も絶え絶えに手を伸ばしていたやつらで、柱の前でまだ立っているアイズだ。
緊急事態だ。後で考えよう。
今は、死なせない。
首輪が焼けた。
喉の奥が裂けるみたいに痛む。
肩も脇腹も、意識が白く飛びそうなほど熱い。
けれど、胸の奥に残っていた火種は、まだ消えていなかった。
泥に手をつく。
血で滑る指を無理やり開いて、地面へ叩きつける。
守れ。
声にならない命令と一緒に、白い光が走った。
広場の石畳に線が走り、路地へ、家の影へ、倒れた村人たちの足元へと一気に広がっていく。
薄い膜みたいな聖なる光が村を包み、黒い気配ごと押し返した。
熱に浮かされていた顔が、少しだけ和らぐ。
浅かった呼吸が、かすかに戻る。
傷が消えるわけじゃない。
死にかけた体が癒えるわけでもない。
それでも、今すぐ死ぬ流れだけは止めた。
女の笑いが、そこで初めて止まった。
差し伸べた手の甲に白い光が触れた瞬間、じゅっと音を立てて煙が上がる。
女は眉をひそめ、露骨に嫌悪を浮かべて一歩退いた。
「……それは、嫌い」
その顔を見て、ようやく腑に落ちた。
殴られて、踏み抜かれて、血を吐いて。
そこまでされて、やっと思い出した。
「ボコスカ殴りやがって、おかげで思い出したよ。一人に食らいついくより、まとめた方が効率がいいってことを。」
俺は昔から、一人だけに食らいついて仕留めるより、まとめて全員へ手を伸ばす方が性に合っていた。
あくまで、回復と浄化と持続の話だけど。
だから、あいつ一人に勝てなくてもいい。
村じゅうへ手を伸ばして、生きているやつをまとめて死なせなければ、それでいい。
舌打ち混じりにそう吐くと、女は屋根の上へ跳び退いた。
赤い目が、恨めしそうにこちらを細める。
「今日はここまでにしてあげる。またね、首輪付き」
けたけたと笑い声だけを残して、女は闇の奥へ消えた。
光を広げた反動で、俺の膝が折れる。
その拍子に、広場の中央でアイズの体が傾くのが見えた。
まずい。
這うみたいに近づいて、倒れかけた彼女を抱きとめる。
軽かった。
軽すぎて、嫌な予感しかしない。
「アイズ」
呼んでも返事はない。
法衣はぼろぼろで、肩口からも脇腹からも血がにじんでいる。
けれど胸に手を当てると、かすかに鼓動があった。
まだ生きている。
それだけで十分だった。
俺はアイズを抱き上げた。
この場に残していい状態じゃない。
村の中にいても、もう守り切れない。
広場を抜けようとしたとき、小さな影が前に出た。
この前助けた子どもだった。
泥だらけの顔を涙でぐしゃぐしゃにして、震える手で石を握っている。
「来るな……っ」
掠れた声が、やけにはっきり響いた。
「疫病神……! おまえが来たから、こんな……!」
石が飛んできた。
肩に当たる。
次は足元に落ちて泥が跳ねた。
周りの大人たちも、止めなかった。
怯えた目と、憎しみの目だけがこちらを見ていた。
俺は何も言わなかった。
言い返したところで、いまさら何も変わらない。
腕の中のアイズの頭を外套で庇い直して、そのまま歩く。
背中に、また石が当たった。
それでも振り返らない。
壊れた村も、
泣き叫ぶ子どもも、
疫病神と罵る声も、
全部そのまま置いていく。
アイズを抱えたまま、
俺は何も言わず、村をあとにした。
引き続き読んでいただけると嬉しいです。
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