晩ごはんは?
遅くなりましたが、なんとか……
後で改稿するかも知れません。
「それについては俺を信じてくれとしか言えないな」
「別に見られるぐらい構わないわよ?……寝てる間にヘンな事されたら嫌だけど」
――起きてたらいいみたいに聞こえるぞ?
『ヘンなことー?』
「クルちゃんにはまだちょっと早いかな~」
「そんな言い方しても伝わらないぞ。 クル、キリンが恥ずかしいと思うような事だ」
『わかったー』
「…………」
「女の子同士でちゃんと教えてくれるなら歓迎するぞ?」
「それはクルちゃん次第じゃないかしら」
――それもそうだな。
「で、この後はどうする? クルは練習の続きか?」
『うん!』
「やる気を出してくれて嬉しいぞ」
『えへへー。 ごほーびでまただっこしてもらうんだもん』
――まあ、モチベーション上がるならいいかな。
「ボクも付き合うですよー」
「頼んだぞ」
『よろしくなのー!』
「キリンは……これ以上増やすなよ?」
「悪かったわよ…… 仕上げやなんか色々あるから、そっちをやるわ」
「ほどほどにな」
ここに居る全員が、自前で服を出して着られるようになりそうなんだが。 とっさの事情とかで服を放棄したとかの場合に使う予定であって、普段はキリン謹製の服を着ることになるだろう。
「俺は出来ることが増えたというか、自分の身体だから【メニュー】に縛られずにもう少しこの迷宮を改装しようと思ってる」
「そっちこそ、ほどほどにしてよ。 びっくりハウスみたいなのは嫌だからね」
「居住空間は弄らねーよ。 撃退部分と出入り部分だ」
――取り敢えず、火山は止めよう。 下手に目立ってどうするんだと。
撃退部分については、予定していたワイヤートラップの替りに、この身体を繋いでいる糸を使うつもりだ。 任意の非生物をすり抜ける極細の迷宮素材。 どんなに装甲を厚くしようとも無意味になるのだ。
いわば人が通れない通路のようなもので、【メニュー】では絶対に実現出来ない代物だ。 いざとなったら、実際に通路にすることも出来る。
「それはいいけど、ずっとそうしてるつもりなの?」
「どうも気に入ったらしくてな」
((えへへーなのー))
俺の頭をぺしぺしと叩くぷーちゃん。
「私も何かして欲しくなってくるわね」
「さっき散々、あ~ん♥しただろうが」
「嬉しかったくせに~」
『えへへーってなってたよ』
――こら! クル、ばらすんじゃありません。
「そうだ、晩ごはんどうする? 材料用意すればキリンが作ってくれるのか?」
「そっか、キッチン出来たんだ。 そうね、作らせてちょうだい」
「了解。 材料は好きに選んでくれ。 食材の権限も渡しとく。 なんなら俺も手伝おうか?」
「あら、いいわねそれ」
一人暮らししてたから、簡単なものならそれなりに作れるのだ。
『あたしもてつだうー!』
「って言ってるけど、どうする?」
「せっかくやる気出してるんだから、お願いしようかな」
「クル、おねーちゃんの言うことを聞いて、気を付けるんだぞ」
『はーい』
「先に準備だけして、頃合いになったら呼ぶわね」
「ああ、呼びかけてくれたら俺は分かるから、俺からクルにも伝えるよ」
「味見はボクとぷーちゃんに任せるですよー!」
((みかくのかくにん。 だいじ!))
「はいはい」
――さて、どうなる事やら。
キリンが呼ぶまでは、各々自由行動ということで、さっき確認した通りに分かれることにした。 違いはぷーちゃんが俺の肩に乗ってるぐらいか。
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「ぷーちゃん、確認したいんだけど」
((なーに? ごしゅじん))
「昨日と今日――ってより、朝と今とで俺が出してる魔力に違いはあるか?」
((えっとねー、いっぱいふえて、おいしくなってるー))
「やっぱりかー」
魔力のことならぷーちゃんかなと訊いてはみたけど、予想通り俺が「覚醒」してから魔力の量と質が変化してるようだ。
というより、【メニュー】を働かせるのに必要な量と、迷宮主との遣り取りの為にフィルターを掛けていたのが不要になったことで、共に向上したと思われる。
「ところで、もう随分と魔力を吸収してるはずだけど、その核はまだいっぱいにならないのかい?」
((ん~と、ごしゅじんのものになったときに、たくさんはいるようになった?))
「そうなの?」
((あと、ちがうところにつながってて、そこにもはいっていくみたい))
「その、ちがうところを使って、みんなは繋がってるんだね?」
((そーなのー! さすがごしゅじん!))
その、ちがうところに非実体脳みたいなのが形成されてて、おそらくは活動するのに一定の魔力を消費してると考えられる。
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「さて、パパッとやっちゃおうか」
――お家の改造、第二幕だ




