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成果いろいろ

寝落ちしてしまった……orz


 己が種族への理解は深まり出来ることも増えたんだが……人化に関しては近づくどころかむしろ遠ざかったような気さえしてきた。

 しーしーちゃんの場合、女神の分体という強力な存在が、神気と相性の良いスライムを依代に【降臨】した事で、相乗効果で増幅された神気がスライムの体そのものを上書きしてしまったと推測される。

 それを参考にするなら、俺という魂の力(?)で星胚(エンブリヨ)という存在を書き換える事が必要になる――のだが、俺には心当たりがある。


 ――刻命。


 クルやキリンの種族を上書きして進化させた「名付け」による産物。 だがこれは賭けになる。 (ココロ)が強ければ、期待通り人化出来るかも知れないが、種族(カラダ)が強かった場合、どんなモノになるか想像もつかない。

 コアに手足のバボちゃんならいい方で、コアに目玉が付いたり触手が生えたりなんかしたら――ってシュマちゃんか……バックベアード様って線も……確か神様だっけ――って、いやいやいや! 何揺れてるんだよ俺!?


 確実とはいかなくても、人化出来るという根拠が得られるまでは「刻命」の線は考えないようにしよう。


   ̄l ̄(__∞__)

       ̄l ̄(__∞__)


『おとーさん、みてみてー! って、あれー?』

「クルちゃん、いく兄は本体に戻ってるって言ってたですよー」

『あ、そーだった!』


 クルがリビングに帰ってきたようだ。 みてみてーって、まさか会得したというのか?


〈クル、俺もそっち行くから。 ちょっと待ってて〉


 俺は早速、リビングに分身を出す。 天井から糸を垂らし、床に着いたところで足先から膨らましていくのだ。 床ではなく天井からにした理由は動きにくいから。 床から生やすと足が床にくっ付いた状態になり、走ったりジャンプしたりといった床から離れる行動が取れないのだ。

 ともかく、そうやって身体を膨らましつつ、衣服の構築も同時にやってしまう。 傍から見ると――、


『おとーさんが、じめんからはえてきたー!』

「いく兄が風船みたいになってるですよー」


 ――と、こうなるのだ。 しーしーちゃんは糸の存在に気付いてそうだな。

 俺は分身に意識を降ろす(・・・)。 俺の感覚に同調して分身が内部まで構成されていく。


 ――お?

 視界に色彩が宿る。 網()を再現したのか?


「あーあー、よし! 話せるな」

『おとーさん?』

「そうだ。 混じりっ気なしだぞ」


 そう。 神の恩恵(スキル)迷宮主(ダンジョンマスター)の権限さえ一切使っていない、星胚(おれ)迷宮(おれ)能力(ちから)だけで作った分身(おれ)だ。 今のところ頭脳(CPU)心臓(電源)が外付けで有線だけどね。


 ――遠ざかったと思ってた人化だけど、こうして考えるとけっこう近づいてるような気もしてきたな。


「それはそうと、みてみてーって言ってたけど、もう服の出し入れが出来るようになったのか?」

『えっとー、まだぜんぶいっぺんにできなくてー』

「一番やりやすいのから練習させたですよー」


 ――てことはアレか……


『ん~』


 クルが両手を前に出して気合(?)を入れている。

 手のひらに光が集まり、ポンと弾けると予想通りそこにはパンツが現れた。


『とりあえず、こーやってだせるよーになったの!』

「おー、前と比べてどうなんだ? 楽になってるのか?」

『こっちのほーがらくー。 けしやすいしだしやすいのー』

「それはよかった。 で、このパンツは元通り穿けるのか?」

『えっとー……』


 クルがちらっとしーしーちゃんを見る。


「そっちはまだなんですよー。 頭じゃなくて手に出せるようになっただけでも進歩だと思うですよー」

「確かにな、よくやったぞクル」

『えへへー。 あたしもっとがんばるー!』


 頭を撫でてやると嬉しそうに眼を細め、もっとーって感じで頭を押し付けてくる。


「しーしーちゃんもありがとな」

「どういたしましてですー。 あ、せっかくだからボクも撫でて欲しいですよー」


 そう言いつつ、俺の肩に腰掛ける。 指先で撫でてあげると満足そうに身体を揺らす。


「ふふ~ん。 しー姉がジタバタしてるですよー」

 ―〈あわわ、シー・シー! 何バラしちゃってるですぅ!〉―

〈しーちゃん、最近あまりお話出来なくてごめんな〉

 ―〈いえいえ、分体ちゃんではなくなっても、シー・シーとは繋がってるですぅ。 退屈はしてませんですので、そんな気にしないでいいですぅ〉―

 


 とか言いつつもクルとしーしーちゃんを撫でる。 2人とも()()()()()なんだよなー……


 ――ってちょっと待て!


 今の思考はなんだ? 2人がおいしそう――って、これは生命力を喰らう星胚としての本能か?

 家族を食事として見るなんて、この身体もなかなか業が深いな。 確かにこんな本能を持つ生物を野放しには出来ないか…… その為に【メニュー】で制御して、迷宮主(ダンジョンマスター)を置いているんだろうか?

 取り敢えず、俺の意識があるうちは問題ないだろう。 並列意識というバックアップもあるしな。


〈また、【降臨】したくなったら声掛けてくれな〉

 ―〈覚悟(・・)が決まったらそうするですぅ……〉―


 ――覚悟?


「一緒にお風呂ですよー」


 ――あ~、そういや約束してたな。


 ―〈それはそうと、キリンちゃんが物凄い勢いでスキルを取得してるですぅ。 おかげで彼女担当の分体ちゃんも見つけたですぅ〉―

〈あ~、それだと創作意欲刺激されて、当分出てきそうにないな……〉


 こっちは【メニュー】介さない分、DPの消費は減ってるんだが、その分キリンが使いそうだ。


 ((ごしゅじん~))


 どうやらぷーちゃんも帰ってきたようだ。

 ――ってあれ? 確かこの部屋(リビング)にいるハズだったよな。 どこ行ってたんだろ?


おとーさんが本体に居る事を知ってたクル。

リビングに居るはずのぷーちゃん。

上記に合わせて矛盾していたのを修正。

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