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ぷるぷるぷる


 クルがスライムの名前を考えてるうちに、今の俺の状況を整理しようか。


 ①「聖女」召喚に巻き込まれた。

 ②王国へ転移するはずが、何故か迷宮に飛ばされて殺された。

  ※そのままなら迷宮に魂ごと喰われて終わり。

 ③居合わせた「聖女」により魂は天に送られた。

 ④今度は転生することになり、転生先は絶海の孤島(しかも人為的に作られたっぽい)にポツンとある迷宮のダンジョンコア。

  ※自ら動けず、主も居らず、そのままなら餌(生命エネルギー)の供給無く、朽ち果てて終わり。

 ⑤竜王の導きで、その娘ドラゴンが迷宮に住み着く。

 ⑥各種スキルが生えるが、【ゴーレムマスター】の使用機会なし。(クルのお蔭?)

  ※【ゴーレムマスター】にトラップ(神罰付き封印を隠蔽)があり、使用していれば最悪全てのスキルを失っていた。(人間でないので、その時点で死亡確定。 人間だとしても無能となる。)

 ⑦神域のアクセス権限のお蔭で封印を自ら解除し、現在に至る。


 ……なかなかに酷いな。

 どう考えても何者かが意図して俺をこの世界から消し去ろうとしているように見える。

 その何者かは、


 ①転移に干渉出来る。(これは全くの偶然の可能性は残っているが)

 ②俺の転生先をコントロール出来る。(ダンジョンコアへの転生が意図的とした場合)

  ダンジョンコアとして転生することが確定だったなら、餌となる動植物を徹底的に排除した孤島の迷宮は俺を殺すために作られたとしか思えない。

  ただし、竜王が娘を送ったのが上とは別の何者かの意思だった場合、島自体その別の何者かが作った可能性がある。

 ③スキルに封印を施せる。(神域のアクセス権限Ⅲ以上)


 一番単純なのは、俺をこの世界に送った“(あいつ)”(白神?)が糸を引いてたって話なんだが、だったら色々取り繕う必要はないはず。(いくらでも魂ごと消せたはず)

 転移の時も、転生の時も、もらったスキルはまともな物だったし、俺の意思も汲んではもらっている。


 しかし、③から少なくとも1柱以上の“神”が関与してるのは間違いない。 しーちゃんも本人に無断でスキルを封印することは犯罪だと言ってたが、そういう犯罪を厭わない“(やつ)”がいるってことだ。

 俺がスキルを封印されたのはおそらくダンジョンコアに転生してから目覚めるまでの間だろう。

 迷宮で死んで終わらなかったから、後から仕込んだトラップだと思う。


 いずれにせよ、聖女がいなかったら、クルが来なかったら、しーちゃんと知り合ってなかったら、俺はこの世界から消えていただろう。


   ̄l ̄(__∞__)

       ̄l ̄(__∞__)


『おとーさーん!』


 ――お?

 クルが両手でスライムを抱えてこっちへ来る。 スライムの上にも2匹、プルンプルンしてます。


〈クル、そのスライムの名前決まったのか?〉

『えっと――』


 ・ぽよぽよしてるの

 ・まんまるなの

 ・ぷるんぷるんなの

 ・たまごみたいなの

 ・しろいの


『――あと、かわいいの、やわらかいの、くすぐったいの、えっちなの……』


 ――うおぃい! スライムの奴め、俺の娘になにしてるんだ!?

 見ると容疑者(スライム)はプルプルと体を振っている。


〈クル? えっちなのって何かされたのか?〉

『ううん、おひざでぽよぽよするからちょっとくすぐったかっただけー』

〈じゃあ、なんでそのスライムがえっちなんだい?〉

『おかーさんが「くすぐりっこしてるとエッチな気分になるのよ」っていってたのー』


 ――また貴方ですか……


〈とにかく、今クルが考えてくれたのは、少し名前らしくないから、おとーさんがちょっと変えるぞ。 いいかい?〉

『うん、ふたりでかんがえるんだもん!』


 ・ぽよぽよ/ぽよ

 ・まんまる/まる

 ・ぷるん/ぷる

 ・たまご

 ・しろ

 ・しらたま

 ・だいふく

 ・もっちー

 ・えっちー(スライムはプルプルと震えてたけどあえて入れる!)


〈これぐらいかな? 後半は俺の案を足したけど〉


 ――で、スライムの意見(名前を挙げて、挙手かプルプル)を訊いてみたところ、


 ・まんまる/まる

 ・ぷるん/ぷる

 ・しろ


 に絞り込まれた。「る」が好きなのかな? 俺一押しで残そうとした「えっちー」はクルの『このこ、いやがってるみたいー』の一言で却下された。 うん、人が嫌がる事をしてはいけないな!


〈よし!、最後はクルが決めて名前を付けてあげなさい!〉

『いーの?』

〈ああ、もともとクルが考えた名前だ。 お前もそれでいいよな?〉


 しゅぴ!


『わかったのー! じゃあねー、このこのなまえは「ぷる」にするー』

〈ほほう!〉

『あたしやおとーさんとおそろいなのー』


 ――ああ! クルも気が付いてたのか。 「イクル」、「クル」、「ぷる」、ついでにしーちゃんの苗字は「ルー」だ。


 ―〈ますます運命を感じちゃうですぅ〉―


 ――しーちゃんはクネクネしてないで仕事してなさい!

 ともかく、このスライムの名前は「ぷる」に決定だ。


〈よろしくな、ぷる!〉

『あたしもね、ぷーちゃん!』


 しゅぴ!


 ―〈“スライム・イノセント”識別名「ぷる」から従属の申請中――ハイ/イイエ〉―


 ――おまえもか!


従属の要請中 → 従属の申請中 に修正。

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