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―告知神―


 ―〈――が―― スキル――〉―

 ―〈熟練度―― ――が進化――〉―

 ―〈――の――成功 ――しますか? ――〉―


 …………


 ―〈――――〉―

 ―〈―― ――〉―


 ……ヒマですぅ。


 ―〈――勇者―― 召喚―― ――失敗――〉―

 ―〈――神域―― ――が逆流 ――破壊――〉―


 分体が十数体消滅し、ボクに還元されていく。

 ……また王国が「召喚の儀」に失敗したですね。


 ―〈――――〉―

 ―〈―― ――〉―


 ……ホントにヒマですぅ。 あーあ、管理(レベル2)に昇格した時は新たな職場を夢見てワクワクしてたのになー

 ボク1人の部署って……“出逢い”が全くないじゃないですかーーーーーーーっ!


   ̄l ̄(__∞__)

       ̄l ̄(__∞__)


『レベル2管理神 シース・ルー! 貴君を「スキル・称号告知神」に任命する!』

『は、はい!』


 ――スキル・称号告知神――ボクもやっと中級神の仲間入りですぅ。 世界中の人に個別のシステムログを伝えるって聞いてたんだけど、どんな大きな部署なんだろう?


 前を歩く案内神に付いていく。


 ――称号管理神のベテラン勢(お年寄り)はさておき、若い(女神)たちみんなの憧れ、スキル管理神の「白神」様のお声を届けるお仕事ですぅ。 みんな(同期)に自慢出来るですぅ。


『ここです』

『あ、ありがとうございます』


 どうやら「職場」に着いたようです。 目の前にあるのは1枚の扉だけ――壁も柱もありません。


 コンコン


『どうぞ』

『失礼します』


 ――さて、どんな「職場」でしょうか?


『いらっしゃい。 この日が来るのをどれだけ待ったことか。』


 ――うわ、なんかものすごく歓迎されてるですぅ?

 目の前にはきれーなお姉さま(女神)がいます。 受付神でしょうか? 奥の方には(おびただ)しい数の(ひと)影が見えるです……けど……

 ――あるぇ? みんな同じ(ひと)に見えるんですけど?


『今日からこちらに配属になりました。 管理(レベル2)シース・ルーです。 よろしくお願いします。』

『あらあら、そんなに固くならなくてもいいわよ。  (どうせ引継ぎの間だけ) (なんだからぁ)


 ――ん?


『「時間神」様!「引継ぎ」を行いますのでその間止めて下さる?』

 ―〈承知した〉―


『じゃあ、ちゃっちゃとやっちゃいましょう!』


 そう言ってお姉さんがボクの額に手を置く。


 ――んっ!


 ―〈管理スキル【分体生成】【命数接続】【言語野拡張】【意思直結】を取得しました〉―

 ―〈生成済み分体のリソースを前任神――トラン・スペアレントより獲得――分体の情報書き換え…………完了〉―


 部屋の奥にいる無数の(ひと)影――「分体」だと理解した――の姿が、前任神(トランさん)から後任神(ボク)へと変わる。

 よくよく見れば手の平に乗るくらいの子供体形(ようじょ)ですね。 一面真っ白な遠近感の無い空間なので大きさがよく分からなかったです。


 ――へ? あれ?「白神」様の声って、分体にしか聞こえないの?


『はい! 引継ぎ完了よ。 後はよろしくね!』

 ―〈承知した〉―

『え、あ、はい……』


 事態が飲み込めず、ぼーぜんとするボクを尻目に、扉から出ていくトランさん。


『は~っ、長かったわ~。 3年ぶりかしら? やっとカレに会えるわ~』


 ――パタン。


 …………


 ――い、今、何て言ったですぅ? さ、3年ぶり? え? ココってボク1人だけ? ワンオペでやってくですぅ?


 慌ててトランさんが出て行った扉を――って無い! 扉が消えてる!?

 ――これじゃまるで生贄ですぅ! 超絶ブラックですぅ! ふえーーーーーーーん!


   ̄l ̄(__∞__)

       ̄l ̄(__∞__)


 ……あれからもう1年が経とうとしてるですぅ。 乙女の貴重な時間なのですぅ! 指輪をくれる(ひと)も現れなかったですぅ。

 今も懸命に「お仕事」してる分体ちゃんを維持し続ける為に、この部屋からは出られないのですぅ。 好きな時に食べ放題はいいですけど、このままじゃ横の成長がマッハですぅ。 あ! (む、胸はちょっと) (大きくなるかもですぅ)


 ―〈――――〉―

 ―〈―― ――〉―


 ……ヒマですぅ。


 ――!!

 今、200近い分体が一度に消滅したですぅ


 ―〈――聖女―― ――召喚―― ――成功 …………ガ……〉―

 ―〈――神域―― 術者―― ――還元――を分散―― 許容――〉―


 ――「聖女」の召喚に成功したですぅ? 確か……18年ぶりですか……


 ―〈――――〉―

 ―〈―― ――〉―


 ……ちょーヒマですぅ。


 ―〈――対象――カキ・リン――。 抵抗――無―― ――隷属――〉―


 ――今日もどこかで誰かが奴隷に落とされてるですね。 信仰神たちって一体何をしてるんでしょうか? 日頃「世界を導くのが我々の仕事だ」とか言って管理Ⅰ(ボク)たちを()き使ってくれたクセに――はぁ……


 ―〈――――〉―

 ―〈―― ――〉―


 ――ん?


 なんか1つだけポツンと離れた場所に分体ちゃんが居るですぅ?


 ―〈熟練度が規定値に到達――スキル【振動感知】を習得〉―

 ―〈熟練度が規定値に到達――スキル【振動感知】から【音声認識】が派生〉―


 …………


 ―〈熟練度が規定値に到達――スキル【念話】を取得〉―

 ―〈熟練度が規定値に到達――スキル【音声認識】【念話】【異世界言語】が【意思疎通】に進化・統合されます〉―


 ――随分と忙しい(分体)ですぅ。

【意思疎通】なんてまた飛んでもないスキルを取得してるですよ?


 ―〈マスター権限の委譲が申請されています ハイ/イイエ〉―

 ―〈マスター権限の委譲が申請中 ハイ/YES〉―


 ――ぶふっ!

 こ れ は ひ ど い ですぅ!


 ――あ、【意思疎通】で、ボクにもこの子(分体)の意思が伝わってくるですぅ!


 ―〈――――〉―

 ―〈―― ――〉―


〈――動出来なかった――になってる――【意思疎通】とやら――んだろうな――〉


 ――も、もーだめですぅ!


『ピンポン! スキル【意思疎通】には詠唱系スキルも統合されてるです。 【無詠唱】も含まれるです』


 ボクはついつい、その子に話し掛けちゃったですぅ。 だってココは余りにも寂しいんですぅ……


   ̄l ̄(__∞__)

       ̄l ̄(__∞__)


 ―〈熟練度―― ――が――しました〉―

 ―〈スキル――から――。 ――の――派生――〉―


 …………


 ―〈――――〉―

 ―〈―― ――〉―


 ――相変わらずヒマな職場ですぅ。

 ボクは肩に乗せた1つの分体ちゃんを指で撫でるです。


 ――でもボクには出逢いがあったですぅ!

 “しゅーくりーむ”を食べながら、ボクはにやける顔を抑えきれなくなっているです。


待ってる(・・・・)ですぅ。 いーくん♥」


告白騒ぎを期待した方ごめんなさい。

やっぱりあの部分はご想像におまかせが一番だと思いますので。

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