―クル―
どうしてこうなった?
あたしのなまえは「クル」ってゆーの!
おとーさんにつけてもらったのー! いいでしょー。 えへへー。
たっかーいおやまのうえでおかーさんとすんでたんだけどー、なんか「ゆーしゃ」ってひとがくるんだっていって、まおーちゃんのぶかさんたちがあわててたの。
まおーちゃん? いっつもあたしとあそんでくれるし、とーってもかわいいし、あたしときょーだいみたいだねーってみんないってたの。 とーってもいいこなんだよー。
そしたらおかーさんが「可愛い子、よく聞きなさい。 ここを出たら、東に向かって真っすぐ飛ぶの。 海が見えてきたら~(中略)~おまえは運命が導く相手と出会うのです。 さあ、行きなさい!」っていってー、あたしおうちをおいだされちゃったの。
おかーさんとはなれるのはさみしかったけどー、おかーさんのゆーこときーてたら、おかーさんいっつもほめてくれるから、あたし、ゆわれたとーりにがんばってとんだんだー。
うみのまんなかでしまについたんだけどー、おかーさんのいってた「どーくつ」っぽいあなはみつけたのに、どこにもおりるばしょがなかったの。
どーしよーかとおもったんだけどー、おかーさんが、「どうしようも無くて困った時は、お口から『えいっ』ってやっちゃいなさい! そしたら後はなんとかなっちゃうものよ。 うふふ」っていってたのをおもいだしたのー。
あたし、いわれたとーりに「えいっ」ってやったの。 ちょっとうえのほうにずれて、「どーくつ」がみじかくなっちゃったんだけどー、あたしはちゃんとおりられるよーになったから、やっぱりおかーさんはすごいなーっておもったの。
「どーくつ」のいりぐちはとてもせまかったの。 だからあたしは、おかーさんにおしえてもらった「じんか」でちっちゃくなってからはいったんだー。 あたしの「じんか」はおかーさんよりずっとはやくって、おかーさん「すごいねー」ってほめてくれるんだよ。 えへー。
「どーくつ」のおくにいったら、ひだり?うーんたぶんあってるよ。 ひだりのほうがなんかほわ~ってあったかくなるかんじがしたの。 だけど、そこはいきどまりだったんだー。 そしたらねー、そしたらー、あたしのむねのまんなかから、そのかべにむかってね、あかくてほそいひもみたいなのがのびてったの。 なんだろーってついていったらー、かべのなかにはいれちゃった。 いきどまりじゃなかったんだよー。 あたしにうそついてたんだよ? うそついたらいけないのにねー。
うそつきかべさんのなかにはいったら、あたしのからだからでてたあかいひもがね、おへやのまんなかのキラキラひかってるおっきなまあるいいしにくっついたの。 そしたらねー、からだがすっごくぽかぽかして、とってもきもちよくなったのー。
おかーさん、「運命が導く相手」っていってたけどー、このおっきないしがそうなのかな?
よくわかんなかったけど、ぽかぽかしてきもちいーから、ここにいよーってきめたの。
でも、あたしずーっととんでたから、とってもおなかがすいてたの。 いっつもおかーさんが「早く大きくなるんですよ」っておっきなおにくをたべさせてくれるんだけど、おかーさんいないし、おなかすいたし、なきそうになって「おなかすいたー!」っておっきなこえだしたの。
そしたらね、キラキラのいしがねー、もーっとキラキラひかったの。 でー、おっきないしのよこにもキラキラしたのがでてきてー、そこからねー、おにくがでてきたんだよー。 あたしおなかがぺこぺこだったから、もーうれしくって。 ぜったいこのキラキラのいしが「うんめーのあいて」だー!っておもったの。
でもあたし、ちっちゃいままだとおにくをガブッってできないの。 それでねー、うそつきかべさんのむこうのおへやが、おっきかったから、ここならだいじょーぶかなーって「じんか」をやめてみたんだけどー、てんじょーにあたまぶつけちゃって、「むぎゅっ」ってなっちゃった。
せまいのやだー!ってなきそうになったんだけど、そしたらねー、おへやがおっきくなって、あたしがはねをのばしてもあたらなくなったの。 キラキラのいしが、あたしがなかないようにしてくれたんだよね?
そーやって、おにくたべたりおひるねしたりして、キラキラのいしといっしょにいたの。 そしたらだんだんキラキラのいしのキラキラがいっぱいキラキラしてきたのー。 あたし、なんとなーく、キラキラのいしがげんきになったんだーってわかったんだよ。
ほんとはー、おにくがちょっとずつおいしくなってくから、もっとげんきになーれって、いっぱいおねがいしてたんだけどねー。 えへへー
そしたらね、つぎのあさおきたときにー、キラキラのいしからこえがきこえてきたの! さいしょはちーさなこえだったんだけどー、だんだんおっきくきこえるようになってきたの!
あたしがうそつきかべさんのなかにはいろーと「じんか」したら、なんかびっくりしてたみたい。
なんかいか、おにくもらいにキラキラのいしのところへいってるとねー、キラキラのいしから、なんかあかいもやもやがでてきたの。 そしてねー、あたしのむねからでてるひもと、そのもやもやがつながってたの! あたしね、このもやもやが「うんめーのあいて」でー、キラキラのいしからおはなしするためにでてきたのかなーっておもったの。
そしたらねー、あたしがいつもみたいに「おにくー」っておねがいしたらー、あたしがちっちゃいままでもたべられそうな、とーーってもいいにおいのするおにくが、いーーっぱいでてきたの!
あたし、すぐにでもガブッてしたかったんだけど、もやもやさんが「火傷に気をつけろよ」っておしえてくれたから、ちゃんと「ふーふー」ってしたんだよ。 おかーさんにおしえてもらったんだー。
そのときのおにくねー、すっごくすっごーーーーくおいしかったの! いままでたべたなかでいっちばーーーんおいしかったんだー。 もうぜんぜんとまらなくなっちゃってー、きがついたらぜーんぶたべちゃってたの。 おててについたおにくのしるまでおいしかったんだよー。
でねー、あたしが「おいしかったー」っていったらー、もやもやさんが「そっかー、よかったなー」っておへんじしてくれたの! もーうれしくなっちゃって、きょうはここにいるんだーってきめたんだー。 そしたらもやもやさんが「あれ? 隣に戻らないの?」だってー。 あたし、「うん おいしいおにくくれたから もっとおはなししよ?」なんて、おにくいがいにもいっぱいいいたいことあったのに、くいしんぼさんみたい。 えへへ。
もやもやさんが、あたしにおねがいがあるっていうから、あたしもやもやさんがブツブツいってた「えっち」なことかなーっておもったんだけど、ちがったの。 あたしに「ふく」をきてほしいんだって!
でもあたし、「ふく」なんてしらないし、もやもやさんにぜーーんぶおねがい!ってしちゃったの。 もやもやさん、ちょっとこまってたけど、あたしもへんなもじがチカチカして、あたまのなかがごちゃごちゃしてわかんないからおまかせするのーって、お・ね・が・いしちゃった。 てへ。
それでね、ひらひらしたきれーな「ふく」をだしてくれたの。 あたしがその「ふく」をきてくるくるまわってたら、なんかあわてて、ちっちゃなべつの「ふく」をくれたの。
あたし、そのちっちゃな「ふく」しってたの。 おかーさんがおしえてくれたんだよー。 「ぱんつ」っていうんだって! ほんとは、あなのなかにあしをいれて、はくもんなんだってー。 でもおかーさんは、この「ぱんつ」をあたまにかぶってたんだって! なんでー? ってきーたんだけど、「私はコレでおとーさんを落としたのよ♥」だって! どーゆーいみなんだろー?
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いろいろあって、もやもやさん(イクルっておなまえなんだって!)はあたしのおとーさんになって、あたしに「クル」っていうなまえをつけてくれたの。 そしたらあたしおっきくなっちゃった。 えへへー。 おっぱいも、おかーさんみたいにおっきくなったんだよ。 でもいちばんうれしかったのは、おとーさんのことがすこしはっきりとみえるようになったことかなー。
おとーさんは、あたしがはだかんぼになったり、ぱんつかぶったりするとね、「やめなさい」ってゆーんだけどー、ちょっとだけうれしそーにしてるのがわかるの。 あたししってるよ、えへへーってなってるの。 あたしとおんなじだーって、あたしもえへへーってなっちゃうの。 おきがえのとき、こっそりぱんつかぶって、えへへーってしてるのないしょだよ。
おかーさんはあたしに、「大人になったら分かること」をぜーんぶおしえてくれてるの。 あたしがおっきくなったらわかるようになるんだって! あたしはまだよくわかんないけど、おかーさんみたいに、おとーさんを「落とす」んだー。 そしておとーさんの「およめさん」になるんだもん! がんばるぞー!!
竜王の所為! で大体合ってる。




