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新魔王がいい人すぎたせいで世界秩序が崩壊しだす  作者: 進藤尚典
〜第3章〜淫魔姫蹂躙
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〜第9話〜魔王と鏡の世界の大男

 2メートル以上の体躯を持った灰色の皮膚を持った半裸の男が、レオンとクリヤの前に立った。


「ごおおおおおおおおおおおう!!!!」


 けたたましい声で吠える男。


「あのおすみません。どなたか知りませんが、この世界が何なのかわかりますか?そして、この世界から出る方法をご存知ないですか?」


 レオンは丁寧に聞く。灰色の大男の首がゆっくりと曲がる。


「ごおおおおおおおお!!!!」


 大男は腕を振り回しながら向かってくる。椅子や机や燭台をなぎ倒し、激しく向かってくる。


「うわああああああ」


 クリヤは涙目になり、扉に手をかける。廊下に出ようとがちゃがちゃノブを動かすが、扉は全く開かない。


「……クリヤさん。さっき散々出ようとしたんですが無理だったんですよ」


 苦笑いを浮かべるレオン。きょとんとした顔のクリヤ。振り下ろされる腕。

 レオンとクリヤはなんとか身を翻して避ける。

 クリヤは涙目で窓に向かうが、窓の外に見える景色は真っ暗。窓も開きそうにない。


「……あのお、落ち着いて話し合いませんか?」


 レオンは灰色の大男に微笑みながら語りかけるが、大男は当然振り下ろす腕を緩めようとしなかった。


「おい、タカマ、ルールはどうする?」


 急に大男の耳に声が聞こえた。

 それは鏡師シオミの声。


「ごおお」


 大男は答える。


「そうか【何でもあり】でいいのか。魔王レオンを相手に自信家だなあお前」


 ニヤリとした声がすると、部屋の隅に張り紙が現れた。



【何でもあり】



 大男の身体から火が噴きだす。

 あっという間に部屋が火に包まれた。


「あわわわわわ」


 ますますクリヤは焦る。

 どうしようとその場所にはへたり込んだ。

 その肩を優しく手がかかる。


「クリヤさん、大丈夫ですよ。安心してください」


 レオンは一歩前に出る。


「ちょっと危ないんで止めますから」


 そう言ってにっこりと笑う。

 そして、力をこめ始めた。


「オレステスさん。また技を借ります」


 そう言ったレオンの背中から巨大な数本の腕が現れた。

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