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新魔王がいい人すぎたせいで世界秩序が崩壊しだす  作者: 進藤尚典
〜第3章〜淫魔姫蹂躙
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〜第8話〜鏡師との戦い

「鏡師……?」


 オーティズは聞き返した。


「ああ、そうだ。まぁこれだけ聞いても何のこっちゃわからないとは思うがなあ……え?」


 赤髪の男、シオミが突然うすら笑いを止めたのは目の前に拳を握ったラミアが飛び込んできたからだ。

 冷や汗を流しながら拳を避ける。

 と、今度はオーティズの剣が目の前に迫っていた。

 ギリギリでそれを避けるシオミ。剣によって斬られた前髪が散らばる。


「女、敵とは言え、人が質問に答えている時に殴りかかってくるな。そして男、お前も自分で質問しておいて、斬りかかってくるなよ」


 マナー違反だぞばかりに言うシオミ。


「でも、恐らくお前を殺せば、レオンは戻ってくるのだろう」


 無表情で言うラミア。オーティズも同感とばかりうなづく。


「そうなんだけどよう……。せっかく謎の敵が襲来していきているんだから、もっと謎を解明する方向に進んでいこうぜ」


「「興味ない」」


 ラミアとオーティズの声がハモった。


「……はぁ。真面目なやつらはこれだから嫌いだ。女、そんなんだからニールに嫌われるんだぜ」


「……?」


 ラミアのまぶたがぴくりと動いた。


「おっ、ようやく食いついてくれたな」


 嬉しそうにシオミが言う。


「誰だ?」


 オーティズがラミアに聞く。


「知らん」


 ラミアは言う。


「知らないって、それは酷いなあ。完全なビジネスで魔王レオンと淫魔姫クリヤを始末しにきた俺とタカマと違って、ちゃんと自分自身の恨みたっぷりでキミと魔王レオンを殺しにいってたのにな」


 この言葉で、オーティズの脳裏に、あの土人形と土の槍が浮かんでいた。


「……さて、交渉といこうじゃないか、魔王レオンの命を助けたければ……」


 シオミがこう言った瞬間に、再度ラミアが殴りかかりにいっていた。今度はちゃんと顔に魔力をこめた右拳がヒットしていた。


「ごぼっ!!」


 シオミの頰がめり込む。

 さらにボディにラミアの左拳がめり込む。

 さらにラミアの右ミドルキックでシオミは地面に叩きつけられた。

 シオミは必死に起き上がる。

 そんな彼の目の前を剣が通過していた。

 それは倒れたシオミにとどめをさそうとしていたオーティズの剣であり、起き上がらなければ彼は死んでいた。


「はぁはぁはぁ………………だからあ、こういうときは人の話聞けって!!」


 怒るシオミ。


「……どうせろくな話じゃない……」


 ラミアはさらに拳に魔力をこめ続ける。


「……こういうときは、単純に殺してしまうのが最善手」


「同意だな」


 オーティズも一歩前に出て剣を構え直す。


「……いやあ、嫌になってきたなあ。世の中にはいるんだなあ。人質とか全く通用しない奴……」


 げんなりした顔のシオミ。


「もうつまんないんで俺は帰るわ。あとの魔王レオンと淫魔姫クリヤの始末は全部タカマに任せる」


 シオミは手鏡を取り出す。

 ラミアとオーティズが飛びかかる。


「じゃあなあ」


 シオミの姿は消えた。その場所には手鏡だけが残った。

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