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新魔王がいい人すぎたせいで世界秩序が崩壊しだす  作者: 進藤尚典
〜第2章〜女戦士蹂躙
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〜第7話〜女戦士、魔王の侍従、花園の戦い

 ラミアは尋ねた。


「……何ですかこの服は?それしか用意されていなかったので仕方なく着たのですが」


 ラミアが着ているのは水色のワンピースだった。


「ああ、あの鎧みたいな服、少し重そうだし暑そうだったから」


 レオンは答える。


「……だからといって……こんな服産まれてはじめて着ました」


「ごめんなさい。嫌ならば、今すぐラミアさんの服、洗って返します」


「はぁ、まぁいいでしょう」


 ラミアはため息をつきながらレイピアをワンピースの腰にくくりつけた。

 

 今日もラミアの花園での作業が始まった。

 水やりに、腐った枝の切りとり。4日目ともなると作業にも慣れてくる。

 水を浴びて、嬉しそうに輝くカスミソウを見ていると今まで感じたことのないような誇らしげな気持ちが湧いてくる。


「ラミアさん、肥料を取ってくるので待っていて下さい」


 レオンは建物の中に引っ込んでいった。

 中庭にはラミアと、こちらを黙ったまま見つめてくる青白い顔のオーティズという魔族の2人きりとなった。


 モコモコ。

 中庭の土が急にいくつも盛り上がった。

 なんだ?

 ラミアは身構える。

 盛り上がった幾十の土は人型を形取った。

 それぞれの土人形が真っ赤な目を向く。鋭い爪を見せる。そして耳に障る叫び声をあげた。

 ラミアはレイピアを抜いて構えた。そしてオーティズを睨んだ。

 オーティズも剣を抜く。


「なるほど、そいうことか」


 ラミアはオーティズに斬りかかる。同時に土人形の一匹がラミアに飛びかかる。

 オーティズの斬撃が土人形を切り落とした。


「勘違いするな。俺の差し金ではない」


 オーティズは言う。


「確かに私は目的達成のためには手段を選ばないが、こんな気味の悪い土人形を使う趣味はない……それに……」


 ふたりを取り囲む幾十もの土人形。ふたりは背中をつけて剣を構える。


「レオン様から、お前を大事にもてなせとのご命令が出ている。私にとってレオン様からの命令は、この世に存在するどんな理由よりも優先される事項だ」


「なるほど……」


 このラミアの声と同時に土人形たちはふたりに飛びかかった。

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