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彼らと神  作者: そこけせ
チュートリアル
5/12

01 初めての竜狩り

戦闘多めです。

「まじか」


 あれか、負けイベントか。飛竜ってそこそこ強い設定にしたんだけど。もしかして弱い? 弱くなってる?

 そんな事を考えている私を見つめながら、威嚇してくる飛竜。

 人より少し大きいくらいのサイズだけど、威圧感が凄い。


 あ、向かって来た。飛ばないんだ。


 手斧を構える。狙うは眼!

 大きく口を開け、勢い良く突っ込んでくる飛竜を掠るように屈んで避ける。攻撃することは出来なかった。

 飛竜は其の儘、本棚に突っ込んだ。首が挟まっている。チャンス!

 飛ばれると面倒だから、翼を狙おう。

 勢い良く走り、まだもがいている飛竜に向かう。

 勢い其の儘飛び上がり、前脚の付け眼に向かって振り下ろす。甲高い音がする。切り落とせ無かったし、傷すら付かない。痛がってそうだが。


「やっぱり、眼か皮膜を狙うか」


 他に柔らかそうなのは、口腔内ぐらいだが狙いずらい。

 本棚を壊して自由に動ける様になった飛竜は、此方を恨めしそうに見ている。やはり、痛かった様だ。

 ただ突っ込むのは、得策じゃ無い。意識を逸らせないだろうか。なんか投げれる物………。

 本があった。其処らに散らばっている。ダメージは皆無だがこれで良いだろう。

 とにかく投げまくる。うざがっている。

 それに耐えられなかったのか、空を飛んだ。

 いやあれは………。

 ある程度の高さを確保すると、翼を折り畳み回転しながら急降下してくる。まるでミサイルの様だ。

 地面に近付くと、地面を這う様に方向転換し、此方に向かって来た。

 走って避けようとしたが、少し掠ってしまった。左手が弾け飛ぶ。

 飛竜はまた上に上がり、今度は後ろ足を構え速度を上げた。キックしてくるつもりか。

 そして突っ込んできた。今度は避けられた。

 地面にクレーターが出来ている。ミサイルというのもあながち間違いじゃなさそうだ。

 降り立った隙を狙い、斧を投げる。

 皮膜に当たった。斧は、其の儘身体に向かい派手な音を立て地面に落ちる。

 斧を投げると同時に走り出していた私は、飛竜が斧に気を取られている隙に、顔の前に辿り着く。

 そして飛竜が此方に顔を向けた瞬間、左手の無い左腕を眼に突っ込む。左手の仇!

 少し掻き回して、腕を抜く。少し痛かったが、相手の比では無いだろう。

 暴れている飛竜を避けながら、落ちた斧を拾う。

 痛みが落ち着いたのか、飛龍の動きが落ち着く。そして、此方に向かって唸ってきた。奴さん相当お冠らしい。

 そんな飛竜を他所に、潰した眼の方に走り込み、もう一度眼を狙う。

 眼が見えていないからか、痛みが続いているのかは分からないが、さっきから動きが鈍い。顔に行くのは簡単だった。

 そして潰した眼を眼掛けて斧を捩じ込む。脳まで届け斧の刃!

 そんな事は無く、頭蓋骨に阻まれた。斧は突き刺す為の形状をしていないから、仕方が無い。

 其の儘抜くのは癪なので、眼窩の内側から骨を叩き割り、顔に大きな切り傷を付ける。

 傷を抉れば、ダメージが入りそうだ。

 翼を使って、此方に攻撃しようとして来たので、仕方無く顔から離れる。もう片方も潰そうかな。

 思い立ったが吉日、早速行動に移そう。

 潰した方の眼からこっそり近付く。さっきから私を見失っている様だ。私を探しているのか、周りを見渡している。相当な間抜けなのか、思考ルーチンがそうなっているのか。

 何にせよ、好都合だ。頃合いを見て走り出す。

 走る音に気付いたのか、こちらを見る飛龍。

 噛みつこうとする飛竜を飛び越え、向きを反転。潰していない眼を、斧で切りつける。これで両眼は見えない。煮るも、焼くも、切るも、殺すも自由だ。

 飛竜は滅茶苦茶に暴れているが、避けるのは簡単だ。暴れれば暴れるほど、動きは緩慢になっていく。

 反対側の傷跡に向かい、こっちも滅茶苦茶に切りつける。死にかけているのか、抵抗は無いに等しい。

 切りつけていると、飛竜は動かなくなってしまった。

 もう一息にやってしまおう。と言ってもどうやれば良いのか分からない。ショットガンでもあれば良いのだが。

 どうしようかと、しばし考え込んでいると、

【技能:戦士 斧 初歩を習得しました】

【技能:投擲 斧 初歩を習得しました】

【魔石:飛竜 を獲得しました】

【鱗:飛竜 を獲得しました】

【ステータスポイントを 50 獲得しました】

【硬貨:3000 を獲得しました。硬貨合計は 4000 です】


『倒した様だな。驚いた。死ぬとばかり思っていたからな』


 アナウンスと共に失礼な事を言いながら、本棚が降りて来た。

 いつの間にか死んでいたらしい。


「失礼ですね」

『すまない。実際、倒せるものはそう多くは無いからな。母数が多いから総数は相当居るのだが』


 1〜2年前のゲームだしそんな物だろう。


『では、城の街へ送ろう。すぐに着く』

 早い。もう少し待ってくれても、良いんじゃないかな。

「じゃあお願い」

『承った。そう言えば君、名前は』


 名前か……。そう言えば、初代ISSが墜落処分されたってニュースでやってたな。流石に老朽化が進んでいたらしいからな。よし決めた。


アイシス(ISS)

『そうか、良い名だ。ではさらばだ』


 受けなかったらしい。

Q:飛竜は何で動き止めたの?

A:脳震盪でも起こしたんじゃ無い?

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