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彼らと神  作者: そこけせ
チュートリアル
10/12

06 小反省会

後日談的な雰囲気多めです。

「あー、負けた」


 待機所のベッドで目覚めると、ルイが隣に座って見下ろしていた。無表情で。怖い。


「あ、起きた」


 急に笑顔になった。やっぱり、その顔の方が可愛い。


「残念だったねー」

「そこそこいい勝負だったと思うんだけどな」

「ま、仕方ないんじゃなーい」

「爪が甘かったかな」

「気にする事ないと思うよー」

「他の武器でも試してみるか」

「考えすぎじゃないかな」

「いや、先に技能の確認だな」

「気楽に行こうぜー」

「でもまずはお礼だな。よし行こう」

「れっつごー」


 微妙に噛み合わない会話を挟みながら、パイクに会いに行く。


「パイクはどこにいるの?」

「あっちの待機所?」


 疑問系なあたり怪しいが、取り敢えず行ってみよう。

「あっちの待機所」に入ると、パイクが寝転んでいた。


「起きたのか。いい勝負だった、対戦ありがとう」

「いえ、こちらこそ。ありがとうございます」

「最後は本当に、負けると思った。あともう少しアイシスが速ければ死んでたな」

「片手で、しかもあの体勢からあれを振れるとは思わなかった。片手で突くぐらいが関の山かと」

「ははは! 筋力上げてて良かったな。それに、リアルでも体幹は良い方なんだ、バランスボールくらいならいくらでも乗れる」

「リアルスペックか〜」

「それを言ったらお前だって、なんで右脚潰れても走れるんだよ。おかしいだろ」

「いやだって、ほら鍛えてますし?」

「知らねえし、何を鍛えるんだよ」

「あー、それは、あれだ、ほら、あれあれ、あれだよ、ほら」

「覚えてないんだな、要は」

「恥ずかしながら」

「お前こんなキャラだったんだな」

「アイシスは昔からこんなだよ」

「ああ、そうか。お前ら姉妹なんだよな。納得」


 勝手にパイクがそう納得した。


 その後も他愛のない話をして、だらだらと時間は過ぎてゆく。

 そんな感じで話していると、パイクが、


「そろそろ抜けたいんだけど、良いか」

「別に聞かなくて良いよー」

「そうか。じゃあまた」

「またねー」

「ありがとうございました」


 確かにもう遅い時間だし、私達もそろそろ戻らないといけない。明日の仕事なんかもあるし。


「じゃあ、私達も抜けるか」

「うん、そうしよー」


 メニューを開いてログアウトボタンを押すと、確認画面が出てくる。

 yesを押すと突然の浮遊感に襲われ、落ちていく感じがして、現実に戻った。

Q:なんで右脚潰れて走れるの?

A:ほぼ左脚で跳ねてる状態。そもそも、脛の半ばまでだからそこまで影響無い。

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