チュートリアル 1
「いっつ……」
鈍い痛みを頭に感じながら体を起こす
すると先程とは又違う草原……ではあるが少し離れたところに道らしきもの見えるので少しは状況改善はされているだろう
「はぁ、災難だね、私たち」
「当事者の俺たちがいうのはなんか違う気がするけどな」
環境が少なくとも先程の宇宙空間よりはまともなので小夜に羽のことを聞くことにする
「ところでその羽ってどうなっているんだ?」
よく見ると体の局所局所が鱗で覆われている、しかも魚のではなく爬虫類系の鱗……これがSKの龍人の羽であることはなんとなくわかった
「うーん、背中から新しい器官が生えてる感じ?動かすこともできるけど……どうやっているかは説明できそうにないね」
そう言い小夜は羽をピコピコ動かす
「とりあえず、あの神の言う通りなのであれば俺らはリーダーと言う能力を持っているわけだが……」
「そのリーダーって能力がどんなのかよくわからないよね、字面だけ見るなら何かを統率する能力なんだろうけど」
そしてお互い黙ってしまう
「一応お前のその羽がSK内の龍人って種族の持つやつにめっちゃ似てるんだよな、いや、もしかしたら全く関係ないかもしれないが」
「でも能力が何かわからないとこんな世界で生き残るのも大変だよ、とりあえず手当たり次第検証してみなくちゃ」
「ああ、その通りだな、実際……ほれ、あいつはその答えにいち早くたどり着いている」
親指をクイッと指した方角には竜也がさっきからぶつぶつ何か唱えたり謎ポーズを取ったりしている
「じゃあ、SKの能力だとしてどうやって発動させるんだろうな?威勢よく“俺のターン、ドロー!”とか言ったらいいんかな?」
「さぁね〜、でもその可能性はないんじゃない?さっき言ってるし」
「だよなぁ」
「蠢け」
唐突に、本当に唐突につぶやくようなその声に振り返ったその瞬間
一人の年端もいかない少年が尻餅をついているところだった、そして何より目を見張るのは彼の前に、具体的には胸辺りの高さに光が3つ浮かんでいる、その大きさは俺のよく知るものと同じだった
「お前……なにをしたんだ?」
それは先の異空間にて先輩S氏を落ち着かせようとしていたショタだ、当然の如く俺は彼の事を知らないし彼も俺のことを知らないだろう、だがあの空間にいたと言うことはかれ彼もプレイヤーつまり俺たちと同じ能力をもらっている筈だ
「えっと、さっきお二人がSKの能力かもしれないと言ってたので、ユリアスのセリフを言ったのですが……」
その言葉に俺は稲妻に打たれたような電流が走った




