プロローグ2
「……へ?」
あ……ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
おれは自分の部屋に入ったと
思ったら いつのまにか草原にいた
な……何を言っているのか わからねーと思うが
俺も何が起きているかわからなかった
ただわかることは今が明らかに夜ではないと言うことだ
少なくとも俺が風呂に入ったのが7時半過ぎ
どう見積もっても最低7時50分にはなる
さて、予想外なことに直面したのならまずは深呼吸をする
すーはー
よし、これで少しは落ち着いた、カードゲームをしてると時折マイナーカードや予想外のカードがお相手のデッキから飛び出してくる事もある、そう言う時ほど落ち着いて対処しないといけない
落ち着いて周りを見渡すと、どうやらここにいるのは俺だけではないらしい
少し離れたところに人が倒れている、もしかしたら俺をここに連れてきた犯人かもしれないが、倒れているし恐らく違うだろう
俺はその人に歩み寄り声をかけようとした、だがそれより先に気づいてしまった
「ミサちゃん!?」
慌てて駆け寄り確認すると、彼女は確かに小夜の友人ミサちゃんであった
「息は……よかったまだある」
ミサちゃんの生存を確認したらもう一度落ち着いて考える
まず、なぜ俺達はこんな所にいる?
一番単純なのはここが夢である可能性、だが……
「夢……とは思えないよなぁ」
さっき駆け寄った時の地面の感触、今息を吸う時に感じるこの湿っぽさ、そして何よりミサちゃんの存在感が明らかにリアルのそれだ
では可能性その2、俺達は誰かに誘拐された、だが何のために?
俺たちの家は決して裕福とは言えない、もちろんミサちゃんもだろう
そもそも俺達を誘拐しておいて縛る訳でもなく草原に転がしておく理由は?
まるでわからない
「ん……ん〜」
そんなうめき声をあげながらミサちゃんは目を覚ます
「んにゃ?ここどこ……?」まだ若干寝ぼけているのかむにゃむにゃ言いながら辺りを見渡す
「えーと、ミサちゃんおはよう」
するとミサちゃんはみるみる内に顔が赤くなって行き
「えっあっえっちょっと待ってくださいぃ!」と叫んで立ち上がり……
盛大に転けた
「ううう……」
ミサちゃんは少し涙目になりながらしゃがみ込んだ
「とりあえず落ち着いた?」
「はい……大丈夫です」
さてと、これからどうするかだな、とりあえず見渡す限りは家屋などはない
まだ詳しく調べてないが俺たちの所持品も対して役立つものはないだろう
下手するとここからサバイバル生活になるな
そうなると困った事に少女と命懸けの生存生活だ
……割と絶望的だな、一応趣味でサバイバル関連の知識は結構詰め込んでいる
だが所詮は素人の付け焼き刃、どれほど役立つと言うのか
しかも非力な少女と一緒だ、彼女を守るの加味すると無理ゲーがすぎる
とりあえず今後の方針を話合おうとミサちゃんに振り返ると彼女は呆然とした表情で一点を見つめていた
何があるのか知らないけど向かってみたら確かに呆然とさせられた
地面に魔法陣が浮かび上がってきていたのだ
「えっ何これ」
そう呟いたのがきっかけだったのかそれとも純粋にタイミングが悪かったのか魔法陣が光出した
「うおっ!」「きゃっ!」
俺達はとっさに目を閉じた
そして発光が収まったあたりで目を開くと
「えっ!人!?」
だがミサちゃんは別の反応をした
「先……輩……?」
先輩?
「ミサちゃん、彼女が誰か知ってるの?」
「え、ええ、先輩は部活の先輩です」
「そうか……」
「一応聞くけどその先輩は普通の人だったんだよな?」
「はい、テンションが少し高い人でしたけど後輩思いのいい人でした」
「こんな耳はついてなかったんだよな?」
「はい、正真正銘普通の人でした」
そう、このミサちゃんの先輩、仮称Sさんは何故かケモミミが生えているのだ
「時折動いているし本物っぽい?」
「いや、動物さんの耳が生えた人間なんて非現実的な……」
「そもそも俺たちの現状が十分非現実的なんだがな」
「たったしかに!じゃあこれは夢?」
「正直俺もそう思いたくなってきた」
とりあえず二人とも一致して彼女を起こす事にした
そして、彼女が目を開いた瞬間
世界が闇が落ちた




