プロローグ
大人気カードゲームシャドウキングダム、通称SK
それは7つの種族が大陸を支配せんと戦争を行う……と言うバックストーリーの元行われるカードゲームで有る
その人気っぷりは止まる事を知らず今年でアニメは15周年を迎え、世界大会の優勝賞金は日本円に換算して約10億と言う巨額
そしてそんな大会の優勝を目指す青年が二人
「結局さぁ、SKっていかに相手に理不尽を押し付けられるかにかかっている訳だからビートダウンデッキに対するメタカードは抑えてこっちのフィニッシャーを早期に着地させて盤面ぐっちゃぐちゃにするのがいいと思うんだよ」
「それも一理あるが結局メタカードは引けなきゃ意味がないし、そもそもの話ビートダウン全部をメタるカードなんて限られる、つまり相手も対策してくるだろう、ならいっそBO5である事を活かしてデッキ一つを完全にメタ特化にするのがいいのでは?」
「でもそれやると初戦はともかく次戦からいかにこちらのデッキを相手のメタ対象に当てられるかのジャンケンが発生するんだよなぁ……」
「だがそれは相手も同じだ、なら十分価値があるのではないか?」
俺と話しているこいつは北添竜也店舗大会では安定して優勝し全国大会ではベスト8に入った事もある実力者だ
それに対して俺は地区大会で大体準優勝、全国へ行ったら初戦敗退するレベルだ
もちろん結構すごい事だとは思う、だがいざ竜也を見ているといつかこいつに完勝すると言う気持ちでいっぱいになり素直に喜べない
「とりあえず明日の予選で勝たないと話にならんからな、翔、最低限BBビートは完成させておけ」
「流石にそこは大丈夫、あとは最終調整だけだから」
などと談笑していたら教室のドアが開き
「翔兄〜、帰るよー」と妹の小夜がやってきた
「あいよ〜、じゃそう言う事なんでまたな竜也」
「ああ、そんじゃ小夜ちゃんもまた明日」
「はい、竜也さんさようなら、ミサもまた明日」
「うん、また明日」
そんな感じで各々挨拶をしながら廊下を歩く
「ねぇ、今度の週末店舗大会なんでしょ?」
「ああ、そうだけど」
「じゃあどうせ南横丁のカードショップ行くんでしょ?ミサとショッピングした後の荷物お願いできない?」
「別にいいけど終わるの多分午後1時くらいだぞ、忘れるなよ」
「だいじょーぶ、終わったら連絡くれれば切り上げるから」
「へいへい、兄貴の俺は可愛い妹の荷物持ちくらいしてあげますよ」
「あー、何その言い方〜」
こんな当たり前の日常
それが壊れたのは午後8時のことだった




