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招かれざる転校生 2
「大丈夫?」
振り向くとそこには、瑞稀がいた。
「あいつが転校してくるなんて、思いもよらなかった・・・」
「私も驚いたけどね」
「桜ー! 次移動教室だよ!」
瑞稀と話していたら、聡美に呼ばれてしまった。
◆
「ただいま」
「おかえりなさい、お兄ちゃん」
リビングで休んでいた桜が出迎えてくれた。
「どうしたの? 疲れたって感じしてる」
「ああ、大丈夫」
「だめ! ちゃんと言って!」
大丈夫と笑ったら怒られた。
俺は、桜に瑠依が転校してきたことを伝えた。
そうしたら、桜は思ってたより驚いていなくて、
「そうなんだ・・・」と、一言だけつぶやいた。
瑠依に秘密がばれるのは、ものすごくまずい。
一番、恐れるべきは、親に伝わってしまうかもしれないこと。
または、学校中に噂が流れるかもしれないこと。
どちらにしろ、また人生が狂う。
「私さぁ、もうすぐしたら、学校に行くよ」
・・・え?
「お兄ちゃんには、悪いけど、やっぱり自分で卒業したい」
「・・・あ・・・うん・・・そうだね・・・」
ここで、拒否する権利は俺にはない。
むしろ、喜ばしいことだと思わなくてはならない。
なのに、今はこんなに怖いなんて・・・




