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憂愁戀愛物語  作者: 捺魅
第1章 始まりの・・・
12/17

蒼井桜の縁談話 2


九条家は、私たち蒼井家を含めて、数多く金持ちの中の金持ちなのだ。

そして、問題なのは不景気。

一年前、蒼井家は九条家との合併の話を持ち上げられた。


これはどちらの家にとっても、特に蒼井家にとっては物凄くおいしい話だった。


「幸い、うちの長男があなたの娘さんのことを気に入っているのよ」

「まぁ、桜をですか?」

「それで、行人(ゆきと)と桜ちゃんを結婚させるのはどうかと考えているのよ」


母の答えはもう既に決まっていた。

どこに断る理由があるというのだろう。


「では、また近いうちに日をあらためて、こちらから連絡させていただきます」




---これが、この間の話。




そして、今日その話の続きが行われることになった。


「遅れてしまって申し訳ありません」

「いえいえ、わざわざ海外から戻ってきて下さったのでしょう?」

「そんな、九条様の望みとあらば、断るわけにはいきません」


でも、ここから、九条の口から出た言葉はとんでもないことだった。


「ところで、早速本題に入らせていただきたいのですが、行人と桜さんの婚約はなかったことにしていただきたいのです」

「・・・え?」


何故・・・、いきなり・・・

せっかくのチャンスだったのに・・・


「だって、桜さんお身体弱いでしょう? やはり子供を授かる上で心配ですし、行人には園咲(そのさき)家の長女、撫子(なでしこ)さんと婚約させることにしましたの」


そ、そんな・・・・・・


「ですが、この話は私から言い出してしまったこと。 そのお詫びもかねて、次男の瑠依(るい)と婚約を結ぶということでいかがでしょう?」


迷うことはなかった。


次男の嫁というのは、長男の嫁ほど権力は強くない。

けれど、同じ九条家に入れることが出来るのなら、まだ勝ち目はあるかもしれない。

それに、蒼井家は九条といとこの関係にある。

蒼井家と園咲家は昔から敵対している。

『絶対に負けたくない』というのが本音だった。




   ◆



この婚約の話を聞かされたのは、春休みの終わりのころだった。

両親はすぐに海外へ戻っていった。




  親は勝手だ。







【登場人物紹介】

・九条瑠依 行人の義弟、桜の婚約者

・九条行人 瑠依の義兄、園咲撫子の婚約者

・園咲撫子 行人の婚約者

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