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第22話 長岡志奈乃

 長岡志奈乃は同じ部隊になると、外様で憎まれ役の俺のことを気にかけてくれた。


 時に小言を言い、時に嫌味を言い、時に気遣い、時に温かい言葉を投げかけてくれる。俺はそれを、鬱陶しいとも、口うるさいとも感じていたが、その一方で、彼女のおせっかいにどこか救われていた。

 顔も性格も全然似ていないのに、俺は先立った姉に面影を重ねていたのだ。



『お前の仕事は、仲間を助けることだろ。お前が一度でも仲間を殺したことなんてないのは、私も分かっているよ』



 そう言われることで、ほんの少し許されたような気がした。


 何よりも、長岡の優しさがひしひしと伝わってきた。



 だが俺は――そんな優しい人を、守ることができなかった。



 俺は、長岡に引き金を引かせてしまった。


 結局長岡は、最期の最期まで、俺のことを気にかけてくれていたのだ。



『戦場を帰る場所にするな』





 俺は……長岡の優しさに応えることができない。


 謝ることしか……俺にはできない。




 ――本当に、すまない……。



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