第2話 緩慢な死に至る道を選んだ娘
紅茶の缶の中に入った 呪詛。
触りたくもない。
マンガの中で「たたりじゃ~」なんぞと叫んでいるのは 笑えるけど
これを 日常的にやられるのは さすがに堪える。
全く「親の因果が子にたたり」というのは、
なにも 偏見とか無知にもとづくものではなくて、
こういう粘着した人間関係を継続させる枠組みから逃れられない人間集団が、
「閉鎖空間で増殖したうさぎ達は、弱いウサギにかみつくことによりストレスを緩和しつつ、
最終的には 弱いウサギをかみ殺すことにより 頭数制御をしている現象」と同じことをやっているにすぎず、
そのことを、自己弁護・社会的普遍的事象であると言い建てて正当化するためのお題目じゃないかしらん?
本来 そのような閉塞的集団の中で、視点の転換を投げかけることにより 緩衝材(ガス抜き)としての役目を果たすべき坊主どもが、
己の無知無能無力さを隠すために、「親の因果が」云々という説教(説法と呼ぶに値しないたわごと)をたれながしたことにより、このような状況が 固定化され 普遍化されちゃったのでは??
と、まじ思う、とぼやいても仕方がない。
しかし さすがの私も もうへとへと
白旗かかげても 踏みつけられ続ける どころか もっとえげつないドツボにはまるしかない日常。 気力が落ちるだけ落ちて、もう 仕事も続けられそうもないな
かんたんに「自殺(未遂)」とブラフを切れる奴がうらやましいわ。
と 思いつつも 専門家集団の皆様が飲み込める程度に書き上げたレポートを
本日も 想定読者の的を定めて発表し続けてきた彼女
(この地道な努力の結果20年後、A国の精神保健制度は 一定の改革を成し遂げるのだが、その結果 新たな課題が発生したのでありますが それはまた別の話。)
◇
レポートを書くときの注意点
① 既存のえらいさん=甘い汁を吸っている連中のしっぽを踏まぬように避けること
② 読み手の理解力に留意した構成であること
③ だれもが 「何とかしたいが うまくいかない」とじれている点に焦点をあてて、「実行者にとって最も負担が少ない改革案」であり なおかつ、「対象者にとって切実に必要な改善の実現」につなが的確な案をあげること
④ 制度に寄生する人間・寄生したい(新規参入を狙う勢力)にとっても 利のある解決策を提示
⑤この4点を踏まえたバランスある改善案につながる道筋を明確に示しつつ
実行するのは あくまでもレポートを読んだ人間集団であると自負心を満足させるレポートに仕上げること、
これこそが 最も穏当かつ速やかな社会制度改善につながる道であると彼女は考えていた。
この 己には全く利の無いレポートを上げ続けること
それは 己の立場を主張しないがゆえに 逆にいえば 己が使い捨て道具として
忘れ去られる道であるということも 聡い彼女は理解しつつ
直接的な自殺をする勇気もない私としては、緩慢な死に至る道であろうと
母に呪い殺されるよりはマシ と思える進路選択だったのだった。
◇ リポーターからの注釈 ◇
その結果 彼女の地道な努力40年の積み上げの結果、彼女が 焦点を絞っていた事象について
目を向ける研究者も ボチボチと出てきたのでありますが
彼女の人生にとっては 益の無い出来事ではありました。




