あとがき
長い間、応援ありがとうございました。
ついに、完結を迎えました。
ラストは白猫と桜の話を全面にもってくる感じになりましたが、同シリーズの『桜華の雫』や『朧月の標』を連想させるシーンになればいいなぁと思い、執筆しました。
いかがだったでしょうか。
彼らのように、自分の行動を「身分」と「権力」という見えない鎖に縛られてしまう。
そんな時代に、自分らしく生きたいと模索することは、本当に難しいことだと思います。
彼らのように、一瞬一瞬を大切に、力強く生きていきたいと思います。そして、自分の人生の選択を誇れるように。
しかし、忘れてはいけないことがあると思います。
誰かの自由を奪ってまで、「自分らしくある」べきなのか。
それを、KYだ、自分勝手だと片付けてしまえば、簡単ですが。
それでも自分を通さなくてはいけない場面もあるはずです。
それだけの覚悟があるかどうか。覚悟があれば、周囲を納得させられる。周囲が納得すれば、それは「自分勝手」ではなく「自分らしさ」なのではないでしょうか。
尚子や小次郎の姿を通して、「私らしさ」ってなんだろう。
そんなことを思う毎日でした。
最後になりましたが、本当に、長い間応援ありがとうございました。
皆様の心に、何か一つでも、残る言葉があれば、幸いです。
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2009.8.28 日向あおい