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裏返り
—裏返り—
北安のアーマからジェルと血肉が吹き出す。
爪は鋭かった、
爪が振り下ろされる瞬間
持っていた軽機関銃を壊されてしまう
パーツが飛び出した。
ひたすら逃げる、恐怖して。
階段を見つけそこへ走る
バシャ!バシャアァ!
階段につき駆け上がる
あれが追ってくるのが見えた
戦時中あれに似たものと対峙したことがある
それは制御された感情「恐怖」を再び
引き出した。
正確にこちらを追ってくる
人間性そのものだった。
ひたすら逃げる
「兵」ではなく「人」
ただ逃げる
階段を上がると通路に出た、右側に窓があり
公園が中央にある
公園の四方を囲むように窓が均等に広がる
公園がある天井は広くコンクリートの
重厚と暗闇が広がる
「ビィヤァァァ!!」
微生物が巨大化したような外見をしていた
口は丸く歯は螺旋状
丸い芋虫のような体にピンクがかった色
体液は粘性で糸を引いていて人間の腕がついている
目は散発的に身体に広がっており
手の爪は丸く、貫くのに適していた。
足はなく這いずりながら尋常ならざる速度で進む
ひたすら走った、逃げるために
走る…
走る…
前の壁が崩壊している……
「芋虫」が近づいてくる
チリン…
「お主憑かれているぞ」
「うーん……」
「使え」
「その釘は理を“裏返す”」
「それを怪魔に突き刺すのじゃ」




