降車
—降車—
ガタン…ガタン…
コンテナの隙間から都市が見える
夕陽に照らされ
ビル群からは光が反射していた。
写真を眺めていた、
写っている少女は笑顔だ。
片側は引き裂かれたのか
それとも引き裂いたのか
今はわからない…
コンテナの扉を少し開け列車に揺られながら
機を伺う、巨大な建造物の中を列車は進む
トンネルに入り、中はオレンジ色の照明で
コンクリートの壁を照らし
内部は設備機器の赤い光が
無数に光っていた。
動力パイプがそこらに張り巡らされていた。
カーブを曲がる、壁が視界を埋め尽くし
すぐに飛び降りる準備をしていた
「ギュイイイィンンン!!」
列車は突然キューブレーキを掛ける
ガンッッ!
その反動で後ろに倒され、鈍い音が頭部に響く
「ピーピーピー…」
高周波のピープ音が響き、ノイズが視界を走り出す
ガッガッガッ…
画面は暗くなりバッテリーの供給が
停止した、意識もその時、途絶えた。
プーン……
「ジッジッ…」[バッテリー再起動中……完了]
[システムスキャン中……異常アリ]
[セキュリティシステム起動]「シュゥゥ……」
[修復プロトコル開始…10、15、20、――
80、90、95、99、100]
「ピロリン♩」「修復完了]
[回復プロセス開始…5、4、3、2、1]
「チュイイイン」
[脳波確認、回復完了]
[オキテキオクヲトリモドシテ]
[ニンゲンニモドッテ]




