決壊
—決壊—
先ほどいた橋の下から少し離れ
橋の右横のブランコのある小さな公園で
ベンチに座りロジックの話を聞いていた。
眼前には凍った川に遠くの街と
議事堂がうっすらぼやけて見える。
雪はまた降り始めてしまう
「知ってるよお前が首都目指してること」
「お前がバケモンとやりあってんのもな」
「魔殿会、つってな
装甲師団と繋がってんだ」
「戦災被害者…光被害者どもを
多賀っていう金持ちが
信者に変えてるイカれ集団だ」
「そいつらが作ってるバケモンが
この区画で暴れてる」
ベンチで項垂れながら
ロジックは話し続ける
「だが一番はてめぇみてえなギアヘッドだ」
「お前と師団長が手を組めば
勝てる奴らはいねぇ」
「それにお前が敵になったら俺は真っ先に死ぬしな」
義足に力を入れベンチから立ち上がる
肩には雪が静かに降り積もっていく。
ズゥーー
ロジックの胸ポケットの
無線機からノイズ音が聞こえてきた。
「「報告!!」」
「「万事状態よし!いつでも出れます!!」」
「「ロジック指揮官!」」
…
ロジックはベンチに座ったままだ
ロジックの頭部を見て、首を横に振る
「はぁそうかよ」
「わぁぁたよ」
ロジックがベンチから義体を起こす
「俺はてめぇよりよぇぇが
お前よりもてめぇの力を知ってる」
「次会うときは全力だぞ」
ロジックがこの小さな公園から離れていく
雪は降るばかりだ。
懐から地図を取り出す
図書館までの道のりは…
廃墟となった議事堂を通る。




