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[GEAR HEAD]  作者: 地位分沢口
第二区画
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38/50

決壊

—決壊—


 先ほどいた橋の下から少し離れ

 橋の右横のブランコのある小さな公園で

 ベンチに座りロジックの話を聞いていた。


 眼前には凍った川に遠くの街と

 議事堂がうっすらぼやけて見える。

 

 雪はまた降り始めてしまう


「知ってるよお前が首都目指してること」

「お前がバケモンとやりあってんのもな」

「魔殿会、つってな

 装甲師団と繋がってんだ」

「戦災被害者…光被害者どもを

 多賀っていう金持ちが

 信者に変えてるイカれ集団だ」


「そいつらが作ってるバケモンが

 この区画で暴れてる」


 ベンチで項垂れながら

 ロジックは話し続ける

「だが一番はてめぇみてえなギアヘッドだ」

「お前と師団長が手を組めば

 勝てる奴らはいねぇ」


「それにお前が敵になったら俺は真っ先に死ぬしな」

 義足に力を入れベンチから立ち上がる

 肩には雪が静かに降り積もっていく。


 ズゥーー

 ロジックの胸ポケットの

 無線機からノイズ音が聞こえてきた。

 

「「報告!!」」

「「万事状態よし!いつでも出れます!!」」

「「ロジック指揮官!」」

 …

 ロジックはベンチに座ったままだ

 ロジックの頭部を見て、首を横に振る

 

「はぁそうかよ」

「わぁぁたよ」

 ロジックがベンチから義体を起こす


「俺はてめぇよりよぇぇが

 お前よりもてめぇの力を知ってる」


「次会うときは全力だぞ」

 ロジックがこの小さな公園から離れていく

 雪は降るばかりだ。


 懐から地図を取り出す

 図書館までの道のりは…

 廃墟となった議事堂を通る。

 

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