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[GEAR HEAD]  作者: 地位分沢口
第二区画
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37/50

磁場

—磁場—


 陣形を維持し街中を進む

 2人の鵺部隊員が前を行き、斥候の役を。


 指揮隊長と2人ほど、後方へ鎮座し指揮を


 わたしと鵺部隊員5名ほどが

真ん中に位置し敵に接敵した際は

わたしが皆の盾に。


「なんで運用者を図書館に送るんだ?」

「図書館の出口はなくなってただろ」

 後方に位置する鵺部隊の一人が

 指揮隊長と会話をしている


「情報提供があったらしい」

 指揮隊長は話し続ける。


「なんでも図書館の出口を無くす力をもつ

 ミュータナーがいるらしい」

 ミュータナー…謎だけがその存在を

 包んでいる…


「なんでもありだなぁ」

 指揮隊長の情報提供者の話に

 鵺部隊の一人は呆れた声色を出した


「どこの奴がそんなこと言ったんです?」

 そのまま鵺部隊の一人は

 指揮隊長と話し続ける


「司令部曰く、スーツっていう男が

 情報を寄越したんだとよ」

「笑える」


 指揮隊長が部隊員と会話しているあいだ

 鵺部隊は街の学校の校門に辿り着いた。


 図書館まではまだ遠い

 ここは図書館までの近道だ


 突然、斥候の二人が動きを止めた


「何があった?」

 指揮隊長が前へ行き、

 斥候の二人に近づく。


「死体だ、同じ同志の」

 斥候がそう話した後によく見ると

 校門の側で北安の兵士が倒れているのが

 こちらからでも確認できた。


「周囲を警戒しろ」

 タッ

 指揮隊長は後ろを向き

 わたしの周りにいた、部隊員に指示を出し

 鵺たちが周囲を警戒し始める。


後方で位置していた部隊員が

 迂回路の提案をしているが…

「ブービートラップの可能性がある」

「迂回する手も考えておいた方がいい、

 隊長」

 

 指揮隊長が応える

「いや時間がかかっちまう」

「こっちは運用者が通りやすいルートだ」


 この第二区画はエリア毎に

 川で区切られている


 この街は雑多なエリアで

 映画館から図書館へのルート確保が

 唯一されているのが、

 この学校を通るルートだ。


 運用者は雑多なエリアでは小回りが

 利きづらい。

 装備している重機関砲は強力な銃器で

 装甲も強固だが、弾数は無駄にできない


 この先、補給があるとは

 限らないのだから。


「よし…運用者、前衛へ出ろ」

  指揮隊長から指示を受ける


 わたしが前に出る、鵺たちが

 後方へと下がる


 身体が緊張している、

 ここからは敵と味方の識別がしづらくなる

 同じ北安領事団でも脅威になりかねない。


 一歩進む


 ガスンッ


 二歩目


 ガスンッ

 そのまま骨格の足関節を動かし続け

 校門にいる北安兵の死体に近づく…


「止まれ」


 ガスンッ…

 指揮隊長から停止指示が入った


「どうだ…トラップは?」

 指揮隊長が部隊の一人に問う


「ここからではわからない…」

 死体の死因は銃弾だろうか

 部隊員の一人が言うように

 ここからではなにもわからない


 「やるか」

 そう呟いた後

 指揮隊長がアサルトライフルを手に取る


「悪いな」

 カチャ

 トリガーに指をかけた

 

 ジュダダダダダダ!!


 パスッ

 パスッパスパスパス…

 死体は大きく揺れ

 校門にもたれかかっていた

 身体は仰向けに地面に倒れた。


「運用者進め」

 指揮隊長が口を開き、前進指示を

 足関節を動かす、仰向けになった死体へ。


 ガスンッ

 ガスンッ

 ガスンッ

 ガスンッ

「止まれ」

 指揮隊長の指示で死体がある

 校門で停止した


「…磁場部隊の一人か」

 死体のワッペンを見て斥候の一人が

 重厚な口ぶりで呟く。


 死体を見ながら

 指揮隊長が声を滑らせるように話した

 ぽつりとなんてことはないように。

 

「こいつらとはあんま話してなかったな」

 

 


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