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[GEAR HEAD]  作者: 地位分沢口
第二区画
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36/50

セイウチ

—セイウチ—


 パチッ…

 パチ…

 ドラム缶の火の音が脳で弾けている


「リズム大尉だ」

「これより師団長より諸君らへの演説が

 行われる、心してのぞめ」


 カツッ

 カツッ

 カツッ

 カツ…


 彼だ、四体殺し

 

「でっでん…」

「でっでん…」

………

 ……

 ……

「こう思ったことねぇか」

「なんで俺たちより

 やわらか軍隊どものほうが

 偉そうにしてんだあてよ」

……

 …

「いいぜ、それ」


「俺たちは勝ち取った筈だ

こーろ主義者からよ」

「なのにあいつらは

のおーのおーとこのクニに戻ってマスかいてやがる」


「いいこと教えてやるよ、あいつらは」

「俺たちに勝てねぇ」

「なんでか?」

 ……

 ……

「わかってるだろ」

「あいつらが誰を敵にしてると思ってる」

……

……

 あっ…

あぁ


「ギアヘッド」だ」

 


「――お前と師団長にならついていける」

「四体の黒殺しとお前なら」

「作れるはずだ、国家を」

「革命を起こせる」


 雪はまた降りはじめる

 空は濃淡が消え、白さだけが見えていた

「きっと二人なら作れる……」


 聴覚からはあまり大きな音は聞こえないが

 冷たい感触がするような気がする。


「ギアヘッドの国を」


 

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