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セイウチ
—セイウチ—
パチッ…
パチ…
ドラム缶の火の音が脳で弾けている
「リズム大尉だ」
「これより師団長より諸君らへの演説が
行われる、心してのぞめ」
カツッ
カツッ
カツッ
カツ…
彼だ、四体殺し
「でっでん…」
「でっでん…」
………
……
……
「こう思ったことねぇか」
「なんで俺たちより
やわらか軍隊どものほうが
偉そうにしてんだあてよ」
……
…
「いいぜ、それ」
「俺たちは勝ち取った筈だ
こーろ主義者からよ」
「なのにあいつらは
のおーのおーとこのクニに戻ってマスかいてやがる」
「いいこと教えてやるよ、あいつらは」
「俺たちに勝てねぇ」
「なんでか?」
……
……
「わかってるだろ」
「あいつらが誰を敵にしてると思ってる」
……
……
あっ…
あぁ
「ギアヘッド」だ」
「――お前と師団長にならついていける」
「四体の黒殺しとお前なら」
「作れるはずだ、国家を」
「革命を起こせる」
雪はまた降りはじめる
空は濃淡が消え、白さだけが見えていた
「きっと二人なら作れる……」
聴覚からはあまり大きな音は聞こえないが
冷たい感触がするような気がする。
「ギアヘッドの国を」




